SSブログ

立体曲詰での歪み・形崩れ [詰将棋]

立体曲詰は盤面の端での作図が多いと感じる、中央での立体曲詰もあると思うが記憶頼りでは少数派に思う。
収束に形崩れがある場合等は、コンピュータソフトで手順を付ける場合に作意以外になる事もあるので、データベースでもみつからない場合もある。
それに曲詰の形はデザイン差があるので、鑑賞する人の個人差が出る。
第1157番の「斜め対称」を図形に含めているには、私だけかも知れない。
「仮名・ト」の簡略形は、前例はあるが、「読めない」意見も当然あるだろう。
立体詰では、形についてはなんでも有りの状態になってしまう。

橋本守正作「詰パラ・1984年7月」「漢字・又」>「漢字・刀」
作意
54銀打・同と・45桂・同銀・65桂・同と・44金 まで7手詰
収束3手に変化同手数形崩れある。
hasimoto_m_p198407.jpg
詰上り図
hasimoto_m_p198407e.jpg
---------------
山本正作「第19回関西詰将棋ファングループ会合、昭和49年4月14日・解答競争問題(資料作成・田宮克哉)」:第X番「あぶり出し曲詰・X」
推定作意
63と・同玉・73金・53玉・54金・同竜・同銀成・同玉・44飛(A)・55玉・56飛・同と・66角引・同と・37角・同と・46金 まで17手
(A)64飛以下、同玉・76角右・55玉・65飛・54玉・53角成以下余詰。
y24_1.jpg
詰上り図
y24_1e.jpg
修正案
頭2手省く。
47金>57金、48角>59角 に変更する。
73金以下以下15手詰。
y24_2.jpg
*****************
第1157番は、「寄木の舞」「斜め対称」>「仮名・ト」だ。
第1161番は、「寄木の舞」「上下対称」>?だ。
****************
第1161番「寄木の舞」「上下対称」19手
3217_1.jpg
作意は、 2023/03/23
-----------------
2023/02/03の作意

第1157番:「寄木の舞」「斜め対称」>「仮名・ト」
66香・同角成・同歩・同玉・55角・65玉・57桂・同金・54銀・56玉・57飛・同玉・58金・56玉・46馬・同香・56香 まで17手詰
詰上り図
3230_1e.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

曲詰「小文字アルファベット・d」 [詰将棋]

小文字アルファベット曲詰は見た記憶はあるのだが、シリーズとしてはないと思う、それ故に具体的に探す事は厄介だ。
大文字アルファベットは角張ったデザインが多いが、小文字アルファベットでは円い曲線のデザインが多い。
将棋盤のドットで文字を作る時には、小文字でも小さなサイズでデザイン出来る訳でない。
その結果として、サイズを小さくして小文字を表す事も難しい。
活字体では「小文字アルファベット・d」は「b」の左右対称だ。
筆記体では「b」は大きく変わる、「d」も筆記体で変わるが右下部にハネを加える事で似たデザインになると感じる。
1156番は筆記体も意識して「b」と差をつけたデザインとした。

河内作は作品集での表示や前後のシリーズから見て「小文字のアルファベット」を意図していると思われる。
ただし単独では、判断は難しいだろう。

河内勲作「おくろう記・第58問」象形「c」
作意
52銀・同馬・同桂成・同玉・53銀・同銀・同と・同玉・35角・44歩合・同角・43玉・54角・34玉・35銀・23玉・45角・13玉・24銀打・14玉・23銀不成・15玉・26銀・16玉・17銀・15玉・16歩・24玉・34銀成・13玉・23成銀・14玉・15歩・25玉・26歩・15玉・33角成・14玉・24馬 まで39手詰
O058_1.jpg
---------------
山本正作「第19回関西詰将棋ファングループ会合、昭和49年4月14日・解答競争問題(資料作成・田宮克哉)」:第W番「あぶり出し曲詰・W」
推定作意
67銀・75玉・76銀上・66玉・88馬(A)・77桂合・同馬・同玉・87馬(B)・66玉・67銀・55玉・66銀・同玉・76馬・57玉・58竜・46玉・47竜・55玉・67桂 まで21手
(A)77馬引以下、同玉・95馬・66玉・68竜以下余詰。
(B)95馬以下余詰。あるいは、86馬・66玉・68竜以下余詰、この手順では75香を消す意味が無い。
作意で75香があると77歩合で不詰だが、75香を消すと桂合でも86馬(95馬)で詰む。
y23_1.jpg
詰上り図
y23_2e.jpg
修正案
75香消す>桂合は修正出来ない。
87桂配置で前半省略して、修正案とする。
77馬・同玉・87馬以下15手詰。
y23_2.jpg
*****************
第1156番は、「詰図の舞」で、「小文字アルファベット・d」だ。
第1160番は、「詰図の舞」で、「小文字アルファベット」だ。
****************
第1160番:詰図の舞」「小文字アルファベット」15手
3250_1.jpg
作意は、 2023/03/17 へ
-----------------
2023/01/28 の作意

第1156番:「詰図の舞」「小文字アルファベット・d」
45銀・同成香・67金・55玉・45と・同玉・46香・54玉・57香・同馬・55香・同玉・44竜・同桂・45金 まで15手詰
詰上り図
3247_1e.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

「図形(9駒の線):3筋縦一線」 [詰将棋]

端に偏った縦一線では、端を利用する事で独自の展開が可能になる。
一筋変われば、全く異なる展開になる筈だ。
縦一線の4銀詰は筋を変えて作られている事から判る様に、下段玉の詰上りもそれぞれの筋でありそうだ。
その中での第1155番の21飛成から31角成の筋は短編作の定番でもある。

柏川悦夫(香悦)作は、独自性が高すぎるが、収束の変化同手数の形崩れは仕方がない、さらに収束形からの異なる逆算は難しい。


柏川悦夫作「詰将棋半世紀 第2部:盤上流転・第88問」
作意
22と・同銀・21飛成・同玉・13桂・12玉・21銀・13玉・14歩・同玉・15銀・同玉・25金・16玉・46竜・同馬・26金打・17玉・27金打・18玉・19金・同馬・同馬・同玉・73角・29玉・28角成 まで27手詰
kasikawa_2_088.jpg
詰上り図
kasikawa_2_088e.jpg
---------------
山本正作「第19回関西詰将棋ファングループ会合、昭和49年4月14日・解答競争問題(資料作成・田宮克哉)」:第V番「あぶり出し曲詰・V」
推定作意
77歩・同玉・68馬上(A)・76玉・65銀・同玉・56銀・同玉・57馬上・65玉・75馬・同香・66飛・55玉・44馬 まで15手
(A)68馬引以下、76玉・87馬以下余詰。
y22_1.jpg
詰上り図
y22_2e.jpg
修正案
69馬を79馬に変えて修正する。
簡単に修正出来て、私見ではこのシリーズの代表作と思う。
y22_2.jpg
*****************
第1155番は、「詰図の舞」で、「図形(9駒の線):3筋縦一線」だ。
第1159番は、「詰図の舞」で、「図形(9駒の線):横一線」だ、収束に変化同手数あり。
****************
第1159番:「詰図の舞」「図形(9駒の線):横一線」31手
3193_1.jpg
作意は、 2023/03/11 へ
-----------------
2023/01/22 の作意

第1155番:「詰図の舞」「図形(9駒の線):3筋縦一線」
39金・同玉・49金・29玉・39金・18玉・36角・同桂・17と・同玉・26銀・同玉・37金・16玉・26飛・15玉・14と・同玉・24飛・13玉・12と・同玉・11桂成・同玉・21飛成・同玉・31角成・32銀打 まで29手詰
詰上り図
3182_1e.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

綾瀬研「ランダム3・5・7手詰」について [詰将棋]

「漢字・永(えい・ながい)」は、
「漢字・「水(みず):新館・漢字4画19番 」と、
「漢字・氷(こおり):新館・漢字5画36番 」の
デザインと比較して、デザインと作図した。
-----------

綾瀬研著・斎藤慎太郎推薦「終盤力を鍛える3・5・7手ランダム詰将棋」は、3-7手の約200題の作品集だ。
馬屋原剛・久保紀貴・太刀岡甫・藤原俊雅・岸本裕真の5人が各40題を出題している。
手数順ではなく3・5・7手詰が混在している。
平均的には駒数が少ない・配置が小さい作品が主流で手筋作が多いが、合駒・両王手・限定打・不成・打歩詰の超短編表現作も含まれている。
さらには、双玉・ツイン・遠駒・中合・捨合・打診中合も登場して、かなり駒数が多い作品もある。
テーマを広く決めての作図方針は、短編をまとめて作ろうとした時の有効な方法であり、テーマを決めた方が作図しやすい面がある。
作者毎に、微妙に内容・作風が異なる事は楽しめる理由ともなっている。
ツイン問題もある。
詰パラ誌では図面のない出題方式が突然に行なわれたという歴史的な暴挙?があるツイン問題だが、この本では図面を2題とも載せる常識的な出題方式であり、普通に問題が増えたと言えるだけだ。(故に問題数は200題を数題超える事になる)
あらに、あぶり出し曲詰も1題ある。

岸本裕真作「ランダム3・5・7手詰・第177問」あぶり出し曲詰「7」
作意
36馬・55玉・54馬・同玉・55飛・同玉・56竜 まで7手詰
randum_177.jpg
詰上り図
randum_177e.jpg
---------------
山本正作「第19回関西詰将棋ファングループ会合、昭和49年4月14日・解答競争問題(資料作成・田宮克哉)」:第U番「あぶり出し曲詰・U」
推定作意
53銀不成(A)・55玉・45金・同玉・57桂(B)・同馬・36銀(C)・55玉・35竜・同馬・56竜 まで11手
(A)74竜以下、55玉・45金・同玉・57桂・同馬・65竜以下余詰。
(B)36銀以下、46玉・66竜・同桂・35角・37玉・27竜以下余詰。
(C)65竜以下余詰。
36竜以下、55玉・35竜引・45金合・同竜寄以下余詰。
y21_1.jpg
詰上り図
y21_2e.jpg
修正案
修正困難。

*****************
第1154番は、「詰図の舞」で、「漢字・永(えい・ながい)だ。
第1158番は、「詰図の舞」で、「漢字」だ。
****************
第1158番「詰図の舞」「漢字」19手
3144_1.jpg
作意は、 2023/03/05 へ
-----------------
2023/01/16 の作意

第1154番:「詰図の舞」「漢字・永(えい・ながい)」
36金・同玉・27金・45玉・35と・同玉・25と・45玉・36銀・44玉・34角成・53玉・52馬・64玉・65歩・同玉・76金・同玉・58角・同と・77歩・75玉・85と・65玉・76銀・64玉・74と まで27手詰
詰上り図
3133_1e.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

年賀詰の漢字・干支の漢字 [詰将棋]

2023/02/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2023/01月-1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し漢字・卯(う)」だ。
「2023/01月-2」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し漢字・卯(う)」で、-1より2駒多いデザインだ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2023/02月-1」は、「寄木の舞」「斜め対称」>?、だ。
「2023/02月-2」は、「詰図の舞」「あぶり出し漢字」だ。

---------------
「あぶり出し漢字・卯(う)」は駒数が少ないデザインで「-1」を作り、その後に2駒増やした「-2」を作図した。
修正では無理なので、違う作図となった。

年賀詰の定番の一つに、「漢字・干支」がある。
干支漢字は「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」だ。
それぞれに対応する動物も使われる事がある、それは「鼠牛虎兎竜蛇馬羊猿鳥犬猪」だ。
24文字には、曲詰で作図が難しい漢字が多く、あぶり出しで作図可能漢字は少ない。
片方が使える事が望ましいが、干支と動物を加えても、双方とも難しい年はある。
そこは、工夫というか何かの逃げが必要になる。

見た目は初形・象形曲詰の方が目立つので、初形・象形曲詰の方が作図例は多いだろうと思う。
森田銀杏氏は「創棋会作品集・蒲公英」で年賀詰曲詰について書いており、さらに実作を載せている。
「ウ・立・巳・午・戌」の象形曲詰を5作載せている。
難しい漢字の年では。「卯>ウ」「竜>立」で作図している。

森田銀杏作「蒲公英・第41番」象形曲詰「ウ」
作意
62銀・同玉・73角成・53玉・54金・同玉・55竜・同角・同馬・53玉・42角・62玉・73馬・72玉・53角成・81玉・63馬・92玉・81馬・同玉・83香・71玉・82香成・61玉・72成香 まで11手詰
morita_i_041.jpg
---------------
山本正作「第19回関西詰将棋ファングループ会合、昭和49年4月14日・解答競争問題(資料作成・田宮克哉)」:第T番「あぶり出し曲詰・T」
推定作意
55金・同銀・66歩・同玉・55馬・同玉・54金(A)・同桂・66銀・同飛・44銀不成・同銀・64馬・同飛・56竜 まで15手
(A)64銀以下、同銀・54金・同桂・44銀不成・66玉・56竜まで余詰。
y20_1.jpg
詰上り図
y20_2e.jpg
修正案
修正困難。

*****************
第1153番は、「寄木の舞」「七」>「七」だ、不動駒も多いが一回り小さな字になる。
第1157番は、「寄木の舞」「斜め対称」>?だ。
****************
第1157番「寄木の舞」「斜め対称」17手
3230_1.jpg
作意は 2023/02/27  へ
-----------------
2023/01/10 の作意

第1153番:「寄木の舞」「七」>「七」
46歩・同角・同飛・同玉・64角・55歩合・同角・同玉・56歩・44玉・43成桂・同玉・42馬・44玉・45歩・同玉・46香・同玉・64馬・45玉・55馬 まで21手詰
詰上り図
3219_1e.jpg
nice!(0)  コメント(0)