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あぶり出し曲詰の詰め上がりデザイン [詰将棋]

既存のあぶり出し曲詰作品は幅広い手数で創られている。
あぶり出し曲詰だけの作品集も複数創られているが、以外と100番集は少ない。
シリーズで創ると数が端数になりやすいとか、中編・長編が主体になりやすいとか理由はあると思う。

カタカナ文字あぶり出しを作ろうとすると、詰め上がりのデザインが出発になるが、迷う文字は多い、そこでは既存作品のデザインを見てみる。

服部彰夫作「砂丘」の冒頭の48題と、田中至作「過雁組曲」100題の内の48題+アルファ6題を見る。
「砂丘」は長めの中編が中心で、「過雁組曲」は短編から中編が中心だ。
「過雁組曲」の名称、シリーズは「組曲」で曲詰は「曲」が似合いそうだ。

自作は1桁短編から短編になる。
詰め上がりデザインに迷い、結果として2冊のどちらでも無い形を選ぶ事もある。
あぶり出し曲詰は、詰め上がりデザインに迷いそして楽しむ物だと思う。

多くの文字は頭の中の暗算で考える事が可能な範囲でうれしいが、駒数の多い文字は駒を並べて考えるしかないので、うんざりする事もある。

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第761番続不成の舞
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作意は、2017/09/20 へ
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2017/08/03 の作意
5手詰-55
52金・同馬右・63桂・同馬・43桂 まで5手詰

5手詰-56
35飛・同玉・15飛・同と・34馬 まで5手詰
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詰上がりの制約条件としての「あぶり出し曲詰」 [詰将棋]

私は条件作詰将棋作品集シリーズ「舞シリーズ」の、「風花の舞」の「おわりに」で条件作分類を前例を参考にして下記と書いた。
以下引用「
(1)配図に制約
  (あ)盤面条件
    (A)盤面使用駒種限定条件 裸王・飛角図式・一色図式
    (B)盤面使用駒数限定条件 全駒図式・全小駒図式・大小詰
    (C)盤面勢力限定条件   無仕掛図式・無防備図式
    (D)初形条件       盤面曲詰・実戦初形
  (い)持駒条件         一色持駒・七種持駒
  (う)盤面持駒併合条件     全駒使用・飛角使用・八種一式使用
                  小駒図式・貧乏図式
(2)詰上がりの制約
  (あ)あぶり出し条件      曲詰
  (い)終局条件         四桂詰・煙詰
(3)プロセスの制約
  (あ)軌跡条件         回転・鋸引・往復・周辺巡り
  (い)繰返し条件        趣向作
  (う)使用駒手筋併合条件    七種合・六種不成

「舞シリーズ」は「(1)配図に制約」と「(3)プロセスの制約」の網羅を目指しているが、「(2)詰上がりの制約」は省いている。

ネットのでの「続駒の舞 HP版」では「立体復元曲詰の「続積木の舞」」と「詰上がり単騎図式(スーパー詰将棋)の「単騎の舞」」を作っているが特殊過ぎて停滞している。

最近に作例が多い「あぶり出し条件」を、漸く作図しはじめた。
個人的には、意外と気持だけは新しい。

初形対象形は「積木の舞」:形を崩すから。
立体復元曲詰は「続積木の舞」:何も考えていない。となり、
あぶり出し曲詰は:?・・・名称は未定。

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第759番「カナ詰」-3
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第760番「カナ詰」-4
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作意は、 2017/09/14 へ
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2017/07/28 の作意
13桂成・同香・23銀不成・24玉・34と引・15玉・25金・同玉・35と引・同桂・34銀不成・14玉・25金 まで13手詰
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将棋大綱第百番の超長編 [詰将棋]

八代大橋宗桂「将棋大綱」の末尾の第百番は、作品集中で超長編だ。
超長編の最後は、最大手数の超長編のイメージを配置するイメージは誰しも持つが、現実の作品集ではそれ程も多くは無い。
そもそも、超長編を200手以上又は300手以上と仮定しても、現在では増えたとは言っても、作者数は限られている。
作品集をまとめる作者が、超長編を作っている事は現実に希なほうだ。
超長編に取り組んでいたと言われる七条兼三氏や駒場和男氏の作品集には、噂された超長編は登場しない。

「将棋大綱」100番集は、三上毅作品集「木葉」35番集との合本という珍しい本だ。
それにもまして、「木葉」35番が「扇の舞」が433手詰で、「将棋大綱」100番が321手詰の超長編という並びは珍しく感じる。
321手詰は「将棋図巧」の「寿」の611手詰につぐ江戸時代の2番目だ、ただ構成と駒配置に類似感があり手数以上に印象を弱めていると感じる。
原図は不完全で、そのままの修正が可能かどうかの問題もあるだろう。

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第758番27手詰
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作意は、 2017/08/15 へ
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2017/07/22 の作意
46桂・同香・26桂・同香・24金・44玉・56桂・同と・45金 まで9手詰
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「盤上のファンタジア」復刊 [詰将棋]

「盤上のファンタジア」が復刊されると言う。
2017/07/12に出版社のメールマガジンに見つけたが、今はネットでも話題になっているし、アマゾンでは予約も行っている。
増刷ではなく復刊となっている、内容紹介では初出と異なる部分は、「羽生三冠・藤井聡四段の推薦」「価格¥1500>\2000」くらいか。
作品内容の変更の有無は不明。
初出「盤上のファンタジア」では、煙詰「地獄変」全面変更(題名以外は新作?)や、各賞受賞作にも変更があった。
それは、読者には初見となったので詰将棋ファンでも新鮮だった筈だ。
今回も内容が判るまでは、初出「盤上のファンタジア」の読者でも、気になるだろう。

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第756番「カナ詰」-1
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第757番「カナ詰」-2
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作意は、 2017/09/02 へ
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2017/07/16 の作意
33金・11玉・12歩・同玉・24桂・同歩・23銀・同香・21銀・同玉・22銀・12玉・23金・同玉・33歩成・12玉・21銀生・11玉・12歩・21玉・23香・12玉・22と まで33手詰
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変化の「受けの妙手」 [詰将棋]

「詰将棋駒の舞」本館の8月の定期更新を行った。
「単騎の舞」32番は、改良図を「32改」として加えた。

狙いや好手・妙手は、作意に入れるのが普通だが、変化が攻めの好手で詰んだり、紛れが受けの好手で逃れたりする事も構成としては有るかとも思う。
それでは、変化に受けの妙手があるが、それでも詰むと言う場合はどうだろうか。
「受けの妙手」に気づかない場合でも正解の作意に辿り着くのだが・・。
「受けの妙手」に気づくかどうかは不明だし、そもそも詰むのだから「受けの妙手」と思うかどうかも定かでない。

服部彰夫作「砂丘」81番は、私にとっては「受けの妙手」がある作品だ。
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だがそれが一般的な感想かは不明だ、そして解説を書いた時にその変化に重点を置いた、それは良いのだが作意の解説とのバランスを後で反省した面がある。
その変化が下図だ、35銀が取られるだけの捨合で感心したのだ。
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初形から12金・同玉・11飛・同玉(い)の作意で、
(い)23玉・24歩・同玉・46馬・35銀合となり変化図だ。
詰棋校の解説では、「35歩・25歩・34玉・14飛成・24合・45金以下」だ。
変化図以下は、「35銀合・同馬・15玉・26金・同香・14飛成・同玉・25銀・23玉・34馬・13玉・14歩以下詰む。
35銀合なしで15玉は33角成・16玉・14飛成・27玉・37馬で詰む。」

変化中の「受けの妙手」は見逃されると感じる。

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第754番5手詰-55
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第755番5手詰-56
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作意は、 2017/08/27 へ
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2017/07/10 の作意
13歩・同桂・同金・同玉・14金・12玉・13金・同玉・25桂・12玉・24桂・同馬・13歩・同馬・同桂成・同玉・22角・同金・25桂・12玉・13歩・同金・同桂成・同玉・14金・12玉・23金・同玉・33歩成・13玉・14歩・12玉・22と まで33手詰
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