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王手ラッシュの終盤 [詰将棋]

指将棋は難し過ぎて判らないという詰将棋ファンが、判った気になり楽しむのが王手ラッシュがある終盤戦だ。
実際は単純な詰むかどうかの局面は多くない、攻め駒を剥がして詰めろとか必至を逃れる事は普通にあるし、持駒が変わると詰むか詰まないかが変わる事も普通にある。
それが指将棋の醍醐味なのだとは思うが、一方ではややがっかりするのが詰将棋ファンだと思う。

今期の棋聖戦は、詰まない王手ラッシュと詰むかもしれない王手ラッシュが続いた。
ただし、広い局面で如何に玉を捕捉するかの局面は詰将棋ファンでも短編作専門には難しい。
短編作家は陣形崩しが好みだ。

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第748番7手詰
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作意は、 2017/07/22 へ
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2017/06/04 の作意
1二銀・同玉・2一銀・同玉・3一金・1一玉・1二銀・同玉・2一銀・2三玉・2四金 まで11手詰
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修正図・改作図の情報 [詰将棋]

不完全作の多くは修正図が存在すると思われる。
個人的には修正不可能で放棄する事は少ない。
完全作の手直しは個人差があると思う。
私は個人的には少ない方だと思う。

詰将棋作品は、自動更新ではないので一つの作品が変更されたとしても、全てを知っている人は少ないか殆ど居ないだろう。
初出図以外が流通してしまうと、その履歴や初出が忘れられる事はありそうだ。
以前に煙詰第2号の黒川作が発表後の修正図だと知り驚いた事がある。

そもそも自分自身の作品を全て履歴を正確に憶えているとも思っていない。
逆にごく僅かだが、本人よりも第三者の方が憶えている事も経験している。
何かを調べて確認する事は滅多に行わないので、曖昧な記憶頼りになり、そこで記憶間違いも起きる。

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第747番単騎の舞
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本館:単騎の舞・32番の改良作です
作意は、 2017/07/16 へ
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2017/05/26 の作意
4二角不成・2二玉・3一角不成・1二玉・1三歩・2一玉・2二角成・同玉・3一角成・3三玉・3四歩・4三玉・5三歩成 まで13手詰
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「詰む手順が見えない」 [詰将棋]

服部彰夫作品集「砂丘」第70番の解説に「詰みそうな手順が見えない難解さ」と書いた。
間違い易い手順はなく詰みそうな手順が見つけにくいが、辿りつくとそれは作意だとした。
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玉方の守備が強力であり、そこを強い攻撃で崩す。
特に強い守備の2枚の馬を、1枚は遠ざけて1枚は竜と刺し違える。
最初の手順は、43歩・同馬・53と・同馬(あ)・31竜・同玉・22金と進む。
ここまで進むと風景が変わり詰みそうだ。
代表的な変化手順は、
(あ)同玉・64金・62玉・61金・同玉・31竜以下だ。
この変化は玉を外に逃がさない代表的な変化だが、手順自体は易しいので解説では書いていない
玉が外に逃げられ無いことを確認してから、駒を剥がす力の変化を読む事になる。
玉を外に2枚竜の力で逃がさないのが狙いの作品とも言えるかもしれない。
それには多数の難解作の作例がある。

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第746番続小駒の舞
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作意は、 2017/07/10 へ
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2017/05/23 の作意
4二竜・3二歩合・1三歩・2一玉・2二歩・同玉・1四桂・同金・3四桂・2一玉・3三桂不成・同歩・2二桂成 まで13手詰
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詰将棋解答選手権実戦記 [詰将棋]

「詰パラ6月号」に長谷川大地氏の「詰将棋解答選手権参加記」が載っている。
実際に問題を解く部分は「詰将棋解答選手権実戦記」だ。
ネットにも類似のものを見る事が出来るが、制限時間でトライした人のものは、時間無制限とは違うと感じる。
短く書いて有るが、解いて行く順序が判る内容が興味深い。
「ある程度の内容を読んでから次に進む。」
「これを繰り返して全体を見る、それから解く順序を決めてトライする。」
時間制限の時の手段だ、12月の50題の短編展では有効な筈だ。
実際は後の問題を残しがちで戦略の無さを何時も感じるのだ。
個々の問題でも、「作意を仮定して効率を上げている」様子が判る。
解図能力が高い人でも、「大模様の初形や無仕掛けや手が広いものは、解図を後にする」傾向も感じられる。
これは誰しも同じだと思う。

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第745番9手詰
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作意は、 2017/07/04 へ
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2017/05/17 の作意
2三桂・同桂・1二歩・同金・同と・同玉・2一銀・同玉・1三桂・2二玉・1一銀・同玉・1二歩・2二玉(変化同手数)・1一銀・1三玉・2二銀打・1二玉・1三金 まで19手詰
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最善手順・変化探し [詰将棋]

6月最初は本館の定期更新しました。

解答の詰め方は自由だが(余詰・別詰全て正解)、変化手順は自由にはなっていない。
いわゆる変化別詰問題だ、賛否は別にして現在の解答は変化別詰は間違いとなっている。
従って変化に関しては、詰め方自由では無く最善が求められる事になる。
最短手数や同手数駒余りを判断する必要がある。

この最善探しは作者も検討者も、読み間違いやすい。
のらりくらし逃げると2手長駒余りになるケースは見逃しやすい。
逆に同手数駒余りを2手長駒余りに間違う事もある。

服部彰夫作品集「砂丘」第69番の解説を書いたが、2手短い駒余らずの変化があるのを見逃して2手長駒余りと読み、間違って説明してしまっている。
複数の詰まし方がある変化の、1つの「2手短い駒余らずの変化」を見逃したのだった。

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第744番と歩の舞
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作意は、 2017/06/28 へ
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2017/05/11 の作意
2二角・1二玉・2一角・同玉・3一角成・同玉・3二と まで7手詰
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