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あぶり出し曲詰「ダ」 [詰将棋]

「仮名文字・タ」はデザインの種類が複数ある。
1斜型タイプ
田中至作「過雁組曲:第16番」・門脇芳雄「曲詰百歌仙・第30番」・伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第6番」
田中至作「過雁組曲:第99番」
36馬・44玉・53飛成・同と・45歩・同桂・56桂・同竜・33銀・55玉・66銀・同竜・同金・同玉・67銀・55玉・65飛・同玉・47馬・55玉・56馬 まで21手詰
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詰上り図
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2:縦型タイプ
田中至作「過雁組曲:第95番」
63銀・同角・44金・55玉・53飛成・同桂・66金・同玉・76金・55玉・57飛・同馬・64銀 まで13手詰
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詰上り図
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3:中間型
服部彰夫作「砂丘・第16番」

第983番は「2:縦型のデザイン」を採用した「ダ」だ。
類似する「仮名・ク」にも同じデザインが可能だ。
「漢字・夕(ゆう)」は「仮名・タ」と同じデザインだが、パーツとして使える可能性がある最小デザインは「2:縦型タイプ」だろう。

丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版)第114番」「ダ」
11桂成・33玉・23香成・44玉・43角成・同歩・33角・54玉・45銀・65玉・85竜・同と・57桂・同銀成・67香・同成銀・56銀打 まで13手詰
この文字も、濁音なしの「タ」より1駒左に寄せたデザインだ。
「タ」としては一回り大きい「1:斜型タイプ」
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第46番」・「モ」
66角・同と・33銀不成・同竜・43竜・同竜・35銀・55玉・64銀・同玉・74角成・55玉・47桂・同と・56香・同と・65馬 まで17手詰
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詰上り図
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第983番は、「詰図の舞」、「濁音仮名・ダ」で「ブログ2019/08/05の「濁音仮名・ダ」」からデザインを変えた2作目だが、濁音記号部の「15と」が苦しい配置だ。
第987番は、「詰図の舞」、「濁音仮名」15手詰。
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第987番「詰図の舞」「濁音仮名」15手詰
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作意は、 2020/05/19 へ
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2020/04/01 の作意(スクロール)

第983番:「詰図の舞」「濁音仮名・ダ」
85金・同金・同歩・同玉・86金・94玉・83銀不成・同玉・72馬・74玉・66桂・同と・75香・64玉・63馬・同香・74金・55玉・15竜・同と・46銀・同玉・47金・55玉・67桂・同と・56金 まで27手
詰上り図
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曲詰「図形・飛び石詰」 [詰将棋]

「5X5」の「飛び石詰」は、格子状の(本ブログ第897番:2019/01/19や、詰パラ2020/04結果発表の野曾原作)等と、駒が桂馬利き位置にある第982番の形がある。(「5X5」に限定しても、それ以外の形の作例もある)
「飛び石詰」は初形の盤面象形とあぶりだし曲詰を双方含めたリストが、ウエブサイト「詰将棋一番星」で公開されている。

後者の駒が桂馬利き位置にある「飛び石詰」は、作例の多い作者の名前から「ヤヒロ印」とも呼ばれる。
「ヤヒロ印」の型は、横型と縦型が可能だが、第982番の35と75に駒がある横型が詰形が多いので作り易い。

横型(75/35)「ヤヒロ印」では、桂か竜か飛の詰上り形になる(明王手も含む)。
縦型(53/57)「ヤヒロ印」では、竜か飛の詰上り形になる(明王手も含む)。
他方の格子状・飛び石詰の場合は、桂の詰みが無くなり、角と馬と竜と飛の詰上り形になる(明王手も含む)。

八尋久晴作「詰パラ2007/12」「飛び石詰」
35金・54玉・65銀・53玉・54銀・同玉・63飛成・55玉・56香・同玉・47金・55玉・67桂 まで13手詰
「ヤヒロ印」は盤中央に限らないが、本作は中央での作例だ。桂での詰み上がり
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第45番」・「ミ」
56金・47玉・46金・同玉・47銀・57玉・58銀・46玉・57銀・55玉・54銀成(A)・同桂・同竜(B)・同玉・65竜・同香・63角成(C)・55玉・47桂 まで19手詰
(A)(B)65竜との手順前後成立(解説による)。
(C)63角不成の非限定あり、形が崩れてしまう。
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詰上り図
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第982番は、「詰図の舞」、「図形・飛び石詰」(通称:ヤヒロ印)、竜での詰め形で、どうしても収束は形を作る手順になる。
第986番は、「詰図の舞」、「図形」「小円(3X3)」の組み合わせ図形だが、駒では円には見え難いのが難点だ、それは仕方は無い。
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第986番「詰図の舞」「図形」35手詰
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作意は、 2020/05/13 へ
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2020/03/26 の作意(スクロール)

第982番:「詰図の舞」「図形・飛び石詰」
75角・77玉・66角・同玉・67歩・同と・56金・同玉・47金・45玉・54銀不成・同玉・43角成・64玉・63金・55玉・75飛成 まで17手
詰上り図
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曲詰の「漢字・最小デザイン」 [詰将棋]

「漢字・下」は「漢字・上」と、ざっくりとは上下反転対称形だが、厳密には短棒が「上」は横線で、「下」は斜め線だ。
第981番では「漢字・上」の対称形に「57歩と36香」2駒を加えて、斜め線を表現した。

漢字には「部首」の概念が導入されて分類されているが、それも含めてパーツとなる「線」や「線の集まり」や「文字」が複数集まって、漢字文字を作っている。
「部首」にはそれ単独では漢字文字として使われていないものもある。
漢字では、それ自体が別の画数の大きい漢字の一部=パーツとして使用される事が多い。それ故に漢字では、例えば5X5程度の大きさで適しているデザインと、それよりも小さい最小面積・最小駒数で表現できるデザインの双方が重要だ。
「最小デザイン」「パーツ」の考え方は、「濁音・半濁音仮名文字の記号」や「2桁以上の数字」と類似する。

特に、最小のデザインがより重要と感じる、多数の漢字曲詰を作る上では「部首の研究」「最小のデザインの研究」「略字の研究」が必須であり現在考えている。
他にも「斜め線」「玉位置」「点」「密集度」なども漢字特有の課題ともなる、多くは未踏のジャンルかもしれない。

あぶり出し曲詰「漢字・上」は「5X4」がデザイン例だが二上達也作「二>上」は「4X4」だ、そして「最小デザイン」は「3X4」であり、それは僅かに他のパーツと組み合わせれる可能性がある。
あぶり出し曲詰「漢字・下」は「5X5」以外には「漢字・上」と同様のサイズのデザインが可能であり、「最小デザイン」とパーツも同様だ。

二上達也作「将棋魔法陣:番外19番」「二>上」
55銀打・同歩(あ)・53銀不成・45玉・54角・同玉・44金 まで7手詰
(あ)同馬は同銀・45玉・46金・同飛・同飛・55玉・73角・64合・56飛まで11手変化長。作者曰く「試作品」。
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第44番」・「ヱ」
45金・同玉・44と右・46玉・36飛(A)・47玉・46飛・同玉・64角・同香・55銀・56玉・47金・同銀成・34角 まで15手詰
(A)64角との手順前後成立。
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詰上り図
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第981番は、「詰図の舞」、「漢字・下」だが、「上」とは異なるデザイン思想で作った。下側に駒が少なく「上」よりは難しい。
第985番は、「詰図の舞」、「漢字」25手。直線で構成されたシンプルな漢字で、作例がある。
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第985番「詰図の舞」「漢字」25手詰
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作意は、 2020/05/07 へ
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2020/03/20 の作意(スクロール)

第981番:「詰図の舞」「漢字・下」
45歩・同銀左・54角成・同歩・45香・同飛・53銀打・同桂・33銀不成・55玉・64銀・同玉・63桂成・同角・73銀不成・55玉・56竜 まで17手
詰上り図
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漢字として読まれる文字曲詰 [詰将棋]

2020/04/01の「詰将棋駒の舞・本館」の定期更新作について。
「3月-1」は5手目の24桂から22角の手筋作品で、11香と13歩が壁になっている、それをあっさり形を決めるのが「桂香図式」が多い訳だ。
「3月-2」は、あぶり出し曲詰「漢字・寸」だ、かなり逆算してから「63角から54角成」がセットで非限定な事が気になっても、直せない。
盤面では僅かな隙間は表現出来ないので、「66と」の周囲は全て1駒空白にするしかない。
作例がある漢字かどうかは不明だ。

「4月-1」はやはり「桂香図式」で後半9手が同一形同一手順がある形だ。
前半の桂の使い方が狙いだが、後半の案が見つからなかった。
「4月-2」はあぶり出し曲詰「漢字」だ、配置駒1つで別の漢字になるが、それは普通は片仮名として読まれるだろう。
仮名文字等と類似する漢字は、漢字として読んで貰えるかの問題がついてまわる。
故に漢字曲詰は作りやすいデザインである事と共に、他の文字や図形と同じでないデザインである事が必要だ、同じならば通常は漢字だと読まれ難いからだ。
「漢字・寸」はたぶん正しく読まれると思う。
駒数が多く複雑で難しい漢字は、他には間違われ難いが、作図は難しい。
下記漢字「谷」はこの例だ。
岡田敏作「谷」は大型曲詰の感覚だ、部分部分は漢字を作るパーツとして参考になる。

岡田敏作「詰の花束:第473番」「谷」
25金右・33玉・34香・同と・43銀成・同玉・34金・54玉・45金・同銀・44金・65玉・74銀・同玉・85金・65玉・66歩・同と・75金・56玉・16飛・26桂合・同飛・同と・46馬・同銀・68桂 まで27手詰
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第43番」・「シ」
63銀不成・同桂・46桂・43玉・63飛成・同銀・53銀成・同玉・65桂・64玉・75飛成・同馬・73角成・65玉・57桂・同成香・77桂 まで17手詰
変化別詰が多く煩わしい、作者の解説を読んでもまだ悩む。
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詰上り図
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第980番は、「続小駒の舞」、「桂香歩と」での貧乏小駒図式で特有の、のらりくらりの手順で構成されている。
第984番は、「続小駒の舞」、普通の金銀も使用した小駒図式の13手詰だ。多数の持駒の打捨ても小駒図式の1つのジャンルだ。
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第984番:「続小駒の舞」13手詰
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作意は、 2020/05/01 へ
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2020/03/14 の作意(スクロール)

第980番:「続小駒の舞」
34と上・32玉・33と右・41玉・51と・同玉・61歩成・41玉・51と・同玉・62と・41玉・52と・同玉・43と上・同歩・63香成・51玉・62成香・41玉・53桂・同と・51成香・同玉・61と・41玉・42歩・52玉・62と まで29手


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曲詰「半濁音仮名・ポ」 [詰将棋]

2020/04/01に「詰将棋駒の舞・本館」の定期更新予定です、3月解答等は次回のブログで・・。

半濁音仮名文字の中でも「ポ」は作図が厄介だ、「ホ」だけでも駒は多いし拡がる、それに半濁音記号を加えると、もはや小型曲詰を越えている。
「将棋イロハ字図」では、記号がない仮名文字と同じデザインを使用する統一の思想の為に、後で半濁音文字を作る時には、半濁音記号の4駒を完全には分離出来ずに接するデザインとなっている。
それは、半濁音仮名として読むうえでは何も問題はないようだ。
ただし「ピ」「ビ」だけは例外的に、「ヒ」から1文字左にずらせている。
理由は不明であり、間違ってデザインした可能性もある。

丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版):第122番」「ポ」
22銀・同金・同と・同玉・12金・31玉・42歩成・同銀・43桂(A)・同銀・32歩・42玉・43香成・同玉・44銀・54玉・56飛・同銀・76角・同竜・55金 まで21手詰
(A)同香成以下、同玉・43歩・51玉・52銀・62玉・63角成・71玉・76飛・82玉・73飛成以下余詰。頭2手を省いて、76金>銀で修正可能。
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第42番」・「レ」
55歩・同銀・43竜・同玉・55桂・54玉・63銀・55玉・45飛・同玉・35金・同と・46銀打・同と・35金・55玉・64角成・同桂・33角成・65玉・66馬 まで21手詰
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詰上り図
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第979番は、「詰図の舞」、「半濁音仮名文字・ポ」だ。かなり拡がる形で玉の移動範囲も広く、中型曲詰に近い。
第983番は、「詰図の舞」、「濁音仮名文字」27手詰だ、濁音記号でかなり無理をしている。
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第983番:「詰図の舞」「濁音仮名文字」27手詰
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作意は、 2020/04/25 へ
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2020/03/08 の作意(スクロール)

第979番:「詰図の舞」・「半濁音仮名文字・ポ」
41歩成・同玉・33桂不成・31玉・21歩成・42玉・53銀・33玉・44銀成・同玉・34飛・同角・45歩・同角・35銀・55玉・65馬・同玉・75金・同金・57桂・55玉・75竜・同香・65金 まで25手
詰上り図
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