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カタカナ「ヨ」とアルファベット「E」 [詰将棋]

カタカナ文字の「ヨ」と、アルファベット文字の「E」は、左右反転すれば類似する。
細かい表現は無理なあぶり出し曲詰では「読める」筈だ。

それは「I(アイ)」「1(数字)」とか、「O(オー)」と「ゼロ(数字)」とは異なる類似性だ(これらはデザインを変えて見たくなる)。

左右反転は詰将棋的には同じと見なせるが(感触が異なるという意見はあるだろう)、見ての誤解はない筈だ。
ただし「E」の上下の横棒を長くする案はある。
田中至作「過雁組曲」の「E」が上記であり、「ヨ」より2駒多い。

左右反転の2作を作るかデザインを変えるかは好みの問題だが、見た目が違えば無理に変えなくとも・・と今回は思った。

ロシア語のアルファベットは曲詰で見た記憶が薄いが、幾つかの反転文字がある(そもそも難しい文字が多そうだ)。
反転文字は探せば幾つかある。

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第840番「A-Z詰」-4
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第841番「A-Z詰」-5
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作意は、 2018/07/23 へ
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2018/06/05 の作意
第834番:「A-Z詰」-2:「B」
63銀・55玉・64銀・同桂・65金・同馬・67桂・同竜・45飛・同馬・44銀打・同馬・46銀 まで13手
詰上がり図
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漢字曲詰で作られる文字 [詰将棋]

古図式「象戯童ガン集」には漢数字曲詰が10局が掲載されているし、その他の漢字もいくつかは作例はある。
だが探せば有っても、漢字の曲詰は字の種類は少ない印象がある。

「玉」「王」は例外的に多く作られているが、将棋の駒種の中で曲詰として表現可能な文字は少なく、結果的に「玉」「王」と「と」だけが目立つ。

膨大な数の漢字の中から、盤面で表現可能な字を探して、作図する事はなかなか動機が探しにくい。
多くの文字は中型から大型曲詰になってしまう事も理由の一つだ。

それ故に、漢数字10文字とか、将棋の駒種の文字とかは、選ばれやすい。
漢字を多数作図した岡田敏氏は、将棋棋士名とか、俳句詰シリーズの中の部分として作図しているが、アイデアを表現する動機付けととして優れたアイデアで有った、そして結果的に漢字作図作家とも呼んで良い作家になったと思う。

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第839番落城の舞
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作意は、 2018/07/17 へ
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2018/05/30 の作意
第832番:
42金・同玉・41金・同玉・32飛成・同銀・42金 まで7手

第833番:詰図の舞:「王」
63銀・53玉・43と・同香・54銀打・64玉・65金・同と・53銀打・55玉・47桂打・同金・同桂・同金・45と・同香・67桂・同と・56歩・同と・65金 まで21手

詰上がり図
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曲詰「アルファベット・A」 [詰将棋]

曲詰「アルファベット・A」のデザインは、ほぼ2種類だ。

中央でのデザインとしては、第830番の形が圧倒的に多い。
この形でも、「一番下の2駒と、中央一番上の1駒」は作図上の自由度は少ない。
77金と37金は不動になりやすく、動かそうとすると他が捌けず、結局は66香打からで妥協した。

77金と37金を外したデザインもあるし、67金と47金にするデザインもあるがややバランスは悪い。

「アルファベット・A」にはもう1つデザインがあり、実はこちらが好みだが、良い手順が浮かばなかった。
横長の図形は作り易い事が多いが、このデザインは実質は中央部の下段の支え駒がなく、作りにくいと思う。
田中至作・過雁組曲第49番
36銀・同玉・37飛・46玉・56金・同玉・47馬・66玉・75銀・55玉・45金・同玉・35飛・同飛・同と・55玉・54飛・同玉・36馬・55玉・45馬 まで21手詰
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詰上がり図
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第837番と第838番は「C」のデザイン違いだが、同じ詰め上がりの逆算違いでもある。

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第837番「A-Z詰」-3
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第838番「A-Z詰」-3-2
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作意は、 2018/07/11 へ
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2018/05/24 の作意
第830番:「A-Z詰」-1:「A」
66香・55玉・56銀・同玉・67馬・55玉・44銀不成・同桂・45金・同と・54銀成・同玉・76馬・55玉・65馬 まで15手
詰上がり図
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第831番:「カナ詰」+1:「イ」
55桂・64玉・53銀不成・同玉・43飛成・64玉・65歩・同と・73銀不成・55玉・66銀・同と・64銀不成・同玉・76金・55玉・56歩・同と・65金 まで19手

詰上がり図
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曲詰「数字・1」 [詰将棋]

数字「1」は、多分普通は縦1本(5駒)なのだろう、田中至作「過雁組曲」も岡田敏作もそのデザインだ。
「過雁組曲」のアルファベット「I(アイ)」は上下に3駒の横棒がある、9駒でのデザインだ。

アルファベットと数字を双方作るならば、異なるデザインを選ぶだろう。
縦1本(5駒)が作り易いととは思えないし、特に小駒図式で詰め上がりが可能かは疑問だ。

数字は上側左に斜め線があるイメージはあるが、駒だと1駒追加すると横棒になり斜めに見えにくい。
それは仕方ないので、上側の左と、下側の左右に1駒追加したデザインに決めた、素直に数字に見えるかは不明だが、数字シリーズの1作ならば読めるだろう。

シリーズで作る利点に、読みにくい文字でも推察して読んでもらえる事があると思う。

縦1本(5駒)は小駒図式では逆算を繋げる事は難しいと思う(55玉・変別なし)のだが、どうだろうか。

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第835番続不成の舞
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第836番「数字詰」-1
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作意は、 2018/07/05 へ
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2018/05/18 の作意
第828番:
64角・同歩・73金・同銀・同桂成・同玉・82銀・同玉・71銀・92玉・82金・同金・同銀成・同玉・71銀・73玉・62銀不成・82玉・71竜・92玉・82金 まで21手

第829番:「カナ詰」+1:「ア」
64金・44玉・35馬・55玉・57飛・64玉・53馬・65玉・55飛・同玉・73馬・同金・56金 まで13手
初形に字形が残っているので難。
詰図
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数字のあぶり出し曲詰 [詰将棋]

本館の定期更新を行いました。

数字(アラビア数字)の曲詰は年賀や記念用にも多く作られている。
似た文字が多くバランスの取れたデザインが多い。

田中至作「過雁組曲」には10局のシリーズが掲載されている。
数字は曲詰に最適で有り、岡田敏氏は「算数詰」(2桁数字と記号も含む)のアイデアも出している。

電卓の7セグメント文字を憶えている人も、私と同じ世代では多いと思う。
又は3X5ドットと考える事も出来る。
「4」が苦しいようだが、他はほぼ実用的だ。
電卓の方式の応用で、数字では端の曲詰を含めて、立体曲詰のアイデアでも幾つか作図されている。

数字の文字種は10種類で2桁文字も可能だ、多分シリーズで作図するには最適だと思う。
「1」のデザインがたぶんポイントだろう、「過雁組曲」は縦棒だけを採用しているが、数字文字的とデザイン類似性を避ける為に変えたい。
小駒図式で作図するには、縦棒だけでは難しい。

数字には「漢数字」もあるが、こちらは一転して厄介だ。
駒数の少ない「一」「八」と、多すぎる「四」「五」があるからだ。

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第834番「A-Z詰」-2
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作意は、 2018/06/29 へ
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2018/05/12 の作意
第826番:「カナ詰」-47:「ヲ」
56銀右・同銀不成・45金・同銀・77馬・54玉・53桂成・同銀・76馬(非限定)・55玉・65馬 まで11手<

第827番:「カナ詰」-48:「ン」
46銀・同玉・47香・55玉・25竜・同角・56歩・同玉・74馬・55玉・65馬 まで11手

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