SSブログ

曲詰「密集形図形」 [詰将棋]

初形(象形)の「密集形図形」は色々なデザインが作られている、ただし盤面中央よりも周囲が多い。
一方では詰上がり(あぶり出し)「密集形図形」はデザインの種類は多くなく、盤面中央では「3X3」の「鶴の巣ごもり」と言われる形のみが目立つ。

実際に中央では「2X2」は詰上がり形自体が難しく、「3X3」は逆算可能な詰上がり形のように思えて、それより大きい(駒数が多い)形は逆算が難しいと思う。
駒数では「「2X2」駒数・4、「3X3」駒数・9、「4X4」駒数・16」で、通常のあぶり出し曲詰で作り易く感じる「10-13枚」と比較しても「4X4」は難しそうだ。
第995番は「3X4」で駒数・12だが、密集形はこれでも駒が多すぎると感じた。

一般のあぶり出し曲詰では形を作る手順が主体になるが、中央の「3X3正方形」の作図例では形を作る手順は収束の一部に限られており、図形外の手順に工夫して収束的に玉を「3X3」に追い込む逆算が多い。
それは発想的には煙詰に近い展開だとも言える、密集形はあぶり出し曲詰としては異質なのかと思う。

「3X3」が形のバランスが良い事の他に、逆算が可能な形・駒数である事も理由と思われ、作図例が特異点的に多い故に曲詰としての好作も多い。

岡部雄二作「饗宴:第028番」「3X3・密集形」
65金・同桂・75金・同銀・63飛成・同玉・53角成・同玉・54銀・44玉・46竜・同桂・45銀打・55玉・33角成・44角合・同馬・同歩・66角・同銀・56銀上 まで23手
okabe_028.jpg
詰上り図
okabe_028e.jpg
---------------
今田政一作「将棋竜光(大塚播州編・コピー版:第07番」「図形・市松」
92銀成・同歩・94金・同玉・83銀・93玉(あ)・92と・84玉・85香・同と・94金・73玉・63歩成・同歩・74歩・62玉・61と・同金・54桂・同歩・73角成(A)・53玉・63馬(B)・42玉・34桂打(C)・33玉・13飛成・同馬・45桂・23玉・13歩成・14歩(D)・23玉・12角 まで35手詰
(あ)84玉で不詰。
(A)73歩成以下、53玉・43と・同玉・32銀不成・同金・41飛成・42歩合・34銀・44玉・36桂・34玉・32竜以下余詰。
(B)43と以下、32銀不成・同玉・44桂・22玉・13歩成・同馬・同飛成・同玉・63飛成以下余詰。
(C)32銀成以下、同金・34桂・33玉・13飛成・同馬・45桂・23玉・13歩成・同玉・22角・12玉・13歩・23玉・33角成・13玉・14歩・12玉・22桂成・同金・同馬・同玉・33桂成・同玉・35飛以下余詰。
(D)22角以下、23玉・32銀不成・同金・24歩・12玉・13歩・21玉・33桂不成・同金・31角成・同玉・53馬・21玉・61飛成以下余詰。((C)にも出て来る順)
どれも柿木将棋ならではの長手順余詰だが、65飛と63馬が残る収束は危ない形だ。
ryuukou_007.jpg
詰上り図
ryuukou_007e.jpg
*****************
第995番は、「詰図の舞」「図形・密集形「3X4」」だ。駒捌き手順ではなく、交換している感が強い。
第999番は、「詰図の舞」、「図形・密集形」で直角三角形だ。
*****************
第999番:「詰図の舞」「図形・密集形」21手詰
2915_1.jpg
作意は、 2020/07/24 へ
-----------------
2020/06/06 の作意(スクロール)

第995番:「詰図の舞」「図形・密集形「3X4」」
55金・同香・66歩・54玉・45竜・同桂・46桂打・同銀・同桂・同銀成・43銀打・同金直・同角成・同金・65金・同と・63角成 まで17手
詰上り図
2970_1e.jpg

nice!(0)  コメント(0) 

曲詰「漢字・人(ひと)」「漢字・入(にゅう)」 [詰将棋]

「漢字・人(ひと)」「漢字・入(にゅう)」は最小形デザインでは同じ「3X3」になる、この2文字は大きなサイズでも、対称形の同一デザイン案もあるが、それぞれで変えてみたい面もある。

岡田敏作の前例では「漢字・人(ひと)」は2作作っているが、同じデザインで「7X6」で「5X5」よりもあえて大きくしている。
「漢字・入(にゅう)」も「7X6」であり、上部2段が「漢字・人(ひと)」と比べて左にずらせている。
詰上り駒数は9駒と10駒で形を大きくしても依然少ない。

第993番「漢字・人(ひと)」は詰上り駒数は7駒の「5X5」であえて左右対称から外した、第994番「漢字・入(にゅう)」はほぼ左右を入れ替えたデザインに73銀を加えた8駒の「5X5」デザインだ。
駒数が少なすぎて苦労したが、「漢字・入(にゅう)」の1駒追加は岡田敏作と共通している。

必要駒の少なさから、最小形デザインとして「3X3」4駒が可能であり、パーツとして漢字の一部を構成する時に有用な文字だ。

岡田敏作「詰の花束:第469番」「人(ひと)」
48金・68玉・57金・同玉・48竜・67玉・76銀引・66玉・55馬・同玉・54銀成・同玉・65金・同銀・45竜・同馬・53飛成 まで17手詰
hanataba_469.jpg
詰上り図
hanataba_469e.jpg
岡田敏作「解いて楽しいあぶりだし詰将棋:第86番」「入(にゅう)」
94金・85玉・67馬・同馬・86歩・同玉・87銀・85玉・95金・同玉・98竜・85玉・96竜・75玉・86竜・65玉・74銀不成・同玉・63銀不成・65玉・55金・同玉・54金・65玉・45飛成・同馬・76竜 まで27手詰
tanosii_086.jpg
詰上り図
tanosii_086e.jpg
---------------
今田政一作「将棋竜光(大塚播州編・コピー版:第38番」「八卦詰-8」
54と・同玉・52飛成(A)・同香・53桂右成・同香・55歩・44玉・45歩・同金・同金・同玉・35金・56玉・47馬・同と・45銀・66玉・77金(B)・65玉・74銀不成・同玉・84馬・65玉・75馬 まで25手詰
(A)53桂右成以下、同歩・同桂成・44玉・47飛・同と・55銀・53玉・86馬以下余詰。
(B)36飛以下、2手迂回手順あり。
ryuukou_038.jpg
詰上り図
ryuukou_038e.jpg
*****************
第993番は、「詰図の舞」「漢字・人(ひと)」。
第994番は、「詰図の舞」「漢字・入(にゅう)」。
第998番は、「詰図の舞」「漢字」、「仮名文字・ヒ」と似ているか、あるいは同じ形だ。漢字「あいくち」は書体でデザインが異なるがいずれにしても、駒では詳しい表現が出来ない。
*****************
第998番:「詰図の舞」「漢字」19手詰
3028_1.jpg
作意は、 2020/07/18 へ
-----------------
2020/05/31 の作意(スクロール)

第993番:「詰図の舞」
35金・55玉・44銀不成・同桂・45金・同玉・37桂・55玉・46角成・同馬・66竜 まで11手詰
詰上り図
2967_1e.jpg
第994番:「詰図の舞」
63銀成・同歩・54飛成・同角・73銀・65玉・83馬・75玉・84馬・65玉・55金・同玉・66馬 まで13手詰
詰上り図
2973_1e.jpg

nice!(0)  コメント(0) 

「詰将棋 駒の舞」(本館)と(三番館)の現状 [詰将棋]

ウエブサイト「詰将棋 駒の舞(本館)」開設から18年経った、ネット環境が変わり、ジャバとジャバスクリプトを使った動く盤はほぼ表示されず、フラッシュを使った動く盤も「グーグル・クロム」ブラウザでは標準からフラッシュが外れた。
本館開設当時は人気があった「メニュー」を分離するウエブサイトも今は人気がない。
データ量が多く、サイトを作り直す気にならず、新規登録から静止画の初形とテキスト手順を追加するに留まっている。
現在はパソコンと同時にiPadでも確認を行っているが、画面サイズオーバーはまだまだ多い。
iPad自体はフラッシュ非対応だが、ブラウザとして「サファリ」の他に、「グーグル・クロム」が使えブックマークが共通で使用出来る。
加えてクラウド上で動く「Puffin」ブラウザがあり、フラッシュが標準で動作するので、現在では一番便利な動作確認用になっている。

ブログ「詰将棋 駒の舞(三番館)」は、(別館)からの移行が完全に終わっておらず、古い順で約600が画像が非表示だ。
今は時間があれば新作を作っているので、復旧予定は未定だ。

現在はサポートの終わったWindows7の環境をどうするかに迷っている。
またiPad版「柿木将棋」を使い始めているが、Windows版ほど多機能では無く、解図と保存だけだが、解くスピードは充分に速くメリットもある。

ブログ2020/02/25の丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版):第98番」「京」に、修正図「43と>52と」が別の所に掲載されていた。作意と詰上がりは同じだ。
78金・同と・同竜・57玉・48金上(A)・56玉・57金・同玉・46銀・56玉・57歩・65玉・64と・同金・同銀成・同玉・65歩・同玉・56金・64玉・65歩(B)・63玉・53と(E)・同銀・同角成・同玉・94銀・43玉・33香成(C)・52玉・44桂・51玉・41飛成・同玉・32成香(D)・51玉・52銀 まで37手詰
m098_2.jpg
(A)46銀以下の余詰順は消えた。
(B)55銀・同歩を入れても詰む>これは同じ。
(E)33飛成以下、52玉・44桂・61玉・72竜・同玉・74香以下の余詰が修正で生まれた。
(C)33飛成・52玉・63銀成・同歩・72竜・51玉・53竜以下余詰>修正されていない。
(D)52銀・31玉・32とまで収束余詰>修正されていない。
修正案は、(A)は消えたが他は残り、(E)の余詰が新しく生じた。
詰上り図
m098_2e.jpg
---------------
今田政一作「将棋竜光(大塚播州編・コピー版:第37番」「八卦詰-7」
43竜・同歩・63銀引不成・65玉・77桂・64玉・75金・同銀・65香・55玉・46角・同竜・45金・同竜・同金・同玉・35飛 まで17手詰
ryuukou_037.jpg
詰上り図
ryuukou_037e.jpg
*****************
第992番は、持駒の打ち捨て中心の手筋作だ。玉形の飛と香の配置が目立つ。
第997番は、桂香図式だ。14銀がやや異様だが、持駒の打ち捨て手筋作だ。26銀と45との配置がポイントだ。
*****************
第992番「桂香図式」21手詰
2932_1.jpg
作意は、 2020/07/12 へ
-----------------
2020/05/25 の作意(スクロール)

第992番:
25桂・14玉・24金・同玉・33銀・同香・16桂・14玉・13桂成・同玉・14歩・同玉・25銀・同香・32角成・同飛・24金 まで17手
nice!(0)  コメント(0) 

曲詰「濁音仮名・バ」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰「濁音仮名」20字+「半濁音仮名」5字を続けて作ってきた。
非濁音仮名文字に「濁音記号:3駒、あるいは半濁音記号:4駒」が追加されるデザインになる。
駒数の増加と、駒配置の拡がりが生じるので、感覚的には「簡素な仮名文字の2文字曲詰」に近いと感じた。
私の方針は、記号以外の文字の部分を可能なだけ小さくシンプルにデザインする事だ。
それでも駒数増加も駒配置の拡がりがあり、結果的に手数も長くなった。
記号が大き過ぎるのでバランスの崩れた形にはなるが、そこは小型曲詰にする為に妥協した。
記号部、特に半濁音記号の作り方はまだまだ、掴みきれていないと思う。
デザイン的に2文字曲詰感覚の文字は、次ぎに作っている漢字と似ていると思う。

曲詰「濁音仮名」と「半濁音仮名」は、丸山正為氏と岡田敏氏作以外は、ほとんど無いのかも知れない。

丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版)第102番」「バ」
73角成・61玉(あ)・51馬・同玉・41歩成(A)・61玉・62金・同玉・54桂・72玉・63角(B)・61玉・51と(C)・同玉・42桂成(D)・同玉・41角成(E)・33玉・34金(F)・同玉・23馬・35玉・26金(G) まで23手詰
(あ)同竜・同銀成・同玉以下不詰。
(A)41桂成以下(B)と同じ余詰。
(B)62桂成以下同玉・82飛成・72角合・73角・同竜・同銀成・53玉・54飛以下余詰。
(C)81飛成以下71桂合・52角成・同玉・82竜・72歩合・同竜・同竜・42と・61玉・62歩以下余詰。
(D)41角成・62玉・82飛成・72歩合・63銀成以下余詰。
(E)82飛成以下72歩合・41角成・33玉・83竜・73歩・24銀成・22玉・72竜以下余詰。
(F)23桂成か、83飛成か、24銀成とかでも多数の余詰。
(G)24銀不成で詰む、形崩れ。
m102_3.jpg
詰上り図
m102_3e.jpg
2019/01/25ブログで「疑問局」とした作品、不完全度が髙い。
このデザインの「ハ」は大駒中心になり、余詰が出やすいと思う。
---------------
今田政一作「将棋竜光(大塚播州編・コピー版:第36番」「八卦詰-6」
63銀不成・同歩・44と(A)・同飛・同銀成・同玉・43銀成・55玉・54飛(B)・同玉・53飛・65玉・75金・同と・55飛成 まで15手詰
(A)64銀成・55玉・57飛・55歩合・54成銀・同玉・55歩以下余詰。
(B)53飛で、合駒が余る。
(B)を無視するならば、3-4手目を省けば修正可能か?。
ryuukou_036.jpg
詰上り図
ryuukou_036e.jpg
*****************
第991番は、「詰図の舞」・「濁音仮名・バ」だ。駒の捌きの曲詰ではなく、駒数の変化が少ない作だ。
34馬を動かす目的に最初の4手を入れるか省くのかで悩んだ。
第996番は、「詰図の舞」・「漢字」>パーツの組み合わせで作る漢字(またはパーツで構成された漢字)が狙いだ。
「なべぶた」(「けいさんかんむり」)を含む漢字」だ、ただし国語的には第996番は「なべぶた」が部首ではない。
*****************
第996番「詰図の舞」「漢字」21手詰
2964_1.jpg
作意は、 2020/07/06 へ
-----------------
2020/05/19 の作意(スクロール)

第991番:「詰図の舞」「濁音仮名・バ」
34馬・66玉・46竜・同銀成・75角・77玉・86角・同玉・95飛成・77玉・78金・66玉・67金・55玉・53桂成・65桂合・同竜・同玉・75と・55玉・47桂・同成銀・56金 まで23手
詰上り図
2841_1e.jpg

nice!(0)  コメント(0) 

曲詰「漢字・石」「図形・二輪(小円)」「図形・密集形」 [詰将棋]

2020/06/01に「詰将棋 駒の舞(本館)」の定期更新を行った。
「5月-1」は14桂>31銀打ち替えの手筋作。
「5月-2」はあぶり出し曲詰「漢字・石」だ、駒数の多さと密集度から、強引な作となっている。

「6月-1」は「小駒図式」で「盤面金持図式(金銀図式)」だ。
「6月-2」は「詰図の舞」、あぶり出し曲詰「漢字」だ。

「3X3:輪(小円)」は詰上り形が少なく難しいが、第990番「図形・二輪(小円)」もその事情は変わらない。駒数8駒でもバラツキ過ぎて詰形が難しい。
既存の「一輪」「五輪」に対して、「二輪」「三輪」を作ったが「四輪」は図形が大きい事と「五輪」と比較して魅力が弱い事で、作る気にならない。

曲詰「漢字」の中には、駒の密集度が高い字が多く有り、密集の作り難さを感じる。
「図形・密集形」については、
1:盤中央の密集形(盤の端ならば経験がある)に限定して
2:作図例の多い「3X3」以外 は何が可能か?。
を考え、
A:駒数とデザインの比較
B:「外枠図形」「市松図形」との比較 を考えた。

岡田敏作「詰の花束 第450番」「漢字・石」
74金・同玉・92角成・83歩合・同馬・同香・64竜・同玉・55銀・同玉・22馬・33香合・同馬・同歩・65金・56玉・57歩・同と・46飛・同桂・48桂・同と・57香 まで23手詰
雄大なデザインの「漢字・石」だ、駒数が増える事と形が拡がる事を恐れない。
hanataba_450.jpg
詰上り図
hanataba_450e.jpg
---------------
今田政一作「将棋竜光(大塚播州編・コピー版:第35番」「八卦詰-5」
62歩・同玉・42竜・同金・73銀・53玉・44金・同玉・33銀・55玉・47桂・同と・45金(A)・65玉・43馬・同金・77桂 まで17手詰
(A)66銀・56玉・23馬で余詰。63歩>香で修正可能。
ryuukou_035.jpg
詰上り図
ryuukou_035e.jpg
初版原図は下記とされる(大塚播州氏コメント)、73銀・53玉・65桂の手順を、73銀・53玉・44金と修正したようだ。
ryuukou_035_old.jpg
*****************
第990番は、「詰図の舞」、「図形・二輪(小円)」だ。
第995番は、「詰図の舞」、「図形・密集形」だ。
*****************
第995番「詰図の舞」「図形・密集形」17手詰
2970_1.jpg
作意は、 2020/06/30 へ
-----------------
2020/05/13 の作意(スクロール)

第990番:「詰図の舞」「図形・二輪(小円)」
66香・同玉・55銀・65玉・56角・同玉・46馬・65玉・54銀・66玉・67金・同玉・68金・66玉・57馬 まで15手
詰上り図
2966_1e.jpg

nice!(0)  コメント(0)