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四段目と六段目 [詰将棋]

盤面中央部で作図する時は段は作りやすい位置に自由に変更するだろう。
あぶり出し曲詰でも作図する時に、詰め上がりの玉位置の段位置を変えたい事はしばしばある。

デザイン的なバランスもあるし、攻め方の成・不成と、玉方の成・不成の影響もある。
あぶり出し曲詰は詰上がり55玉(都詰)が数は多いが、それから以外の作図例も多い。
駒の成・不成に対して、中央は微妙な位置になるので、一段ずらせば成立する手順はかなり出会う。
例えば
885.jpg
44金・55玉とする形は多いが、4段目だと金打になりやすい、金銀並べると銀成が成立するから・・・。
55玉に67桂・同歩・66銀・同香・65金としたい時は67同歩成が邪魔になる。
少なくとも成立する手順はかなり限定されるので、シリーズで作る時は気になる所だ。
55玉(都詰)でない作品の場合のいくつかは、上下移動している可能性はあると思う。

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第823番「カナ詰」-45
883.jpg
第824番「カナ詰」-46
884.jpg
作意は、 2018/05/24 へ
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2018/04/06  の作意
第817番:「カナ詰」-41:「ル」
75銀・65玉・54角・同桂・35飛・同歩・76銀・同馬・55飛・同玉・56金 まで11手<

第818番:「カナ詰」-42:「レ」
45金・同玉・56角・同と・35金・55玉・47桂・同と・45金・同玉・67馬・55玉・56馬 まで13手
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限定し難い収束形の例(3) [詰将棋]

5駒の横一線の詰め上がり形で、1段目と9段目が限定し難い収束形の例として、既に上げたが、2-8段目でも状況は似ている。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙」では1-9段目まで参考図を含めて9作が掲載されている。

詰め上がり図は大きく分けて2種類だ。
馬で詰みと、龍で詰みだが、多くは馬で詰みで、その反対側の抑え駒は角と銀だ。
馬までの詰め上がりが限定されているのは、抑え駒は角だ。

1:43龍・55玉・45龍まで
門脇芳雄作「曲詰百歌仙」第3番途中図
881.jpg
2:54玉・55桂(攻め方)で、72馬・55玉・45馬まで
  この時に手順限定には75角配置が必要だ
門脇芳雄作「曲詰百歌仙」第5番途中図
882.jpg
5段目「一」の作図は、
A:同じ詰め上がりで、それ以前の手順を変える
B:後半の3手は、完全限定は諦める
のどちらかだろうと推測する。

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第822番続小駒の舞
880.jpg
作意は、 2018/05/18 へ
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2018/03/31  の作意
第816番:
33銀成・同歩・32銀・同玉・21馬・同玉・41飛成・22玉・11銀・23玉・21龍 まで11手詰

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限定し難い収束形の例(2) [詰将棋]

2枚の金での詰みでの限定し難い収束形の例は、「と金」「成金」絡みでも同様に生じやすい。

2枚目の金打が移動になる場合に非限定が生じ易いが、2枚の金(成金)の利きが重なる時は、2種類の王手が可能な事が多いためだ。

そのような形が必然な条件の例では、「と歩」のみの図式がある。
そもそも盤の中央であぶり出しを作る事自体が殆ど無い。

「詰将棋作品集「あさぎり」第92番・大塚敏男作 23手詰」
878.gif
詰上がり1例(作意は「フ」らしい)
879.jpg
最終手が2通りあり「フ」か「ク」のどちらになるという。
限定される詰み形で逆算出来るかどうかは微妙だ。
中央での「と歩」だけでの曲詰は、条件的には興味はあるが、実際の作図は難しそうだ。

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第820番「カナ詰」-43
876.jpg
第821番:「カナ詰」-44
877.jpg
作意は、 2018/05/12 へ
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2018/03/25  の作意
第814番:「カナ詰」-37:「ラ」
65銀・同歩・68桂・55玉・57竜・同と・54金・同玉・53桂成・同銀・55香・同玉・45金 まで13手

第815番:「カナ詰」-38:「リ」
55金・同と・74銀不成・同桂・54竜・同と・47馬・55玉・56馬 まで9手



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限定し難い収束形の例 [詰将棋]

「一(9段目)」の収束の絶対性の確保の上で、金2枚が並ぶ形の問題がある。
「曲詰百歌仙」参考図「一(9段目)」では、69馬・同竜・49金打で詰むが、これが48金打・59玉・49金で詰む逆算をしようとすると最終手が寄ると引くの非限定となる。

これと似た非限定は曲詰の収束形で現れ易く、うっかり使ってしまうと後で修正が出来ない。

例えば、「詰棋めいと第17号P.98・森英生作13手詰」
874.jpg
詰上がり1例
875.jpg
変化同手数と非限定絡みで詰め上がり形が決まらないので、曲詰的には一間空く横1線とか金が縦に並ぶ2線の可能性もあるが、4金詰と見れば条件的には変わらない。
4駒で詰める作品はある程度見かけるが、4金詰では完全限定でない作もある様な印象がある。
それは金という駒の性格だと思うし、9段目で詰上がる形では発生しやすいと思う。

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第819番落城の舞
873.jpg
作意は、 2018/05/06 へ
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2018/03/19  の作意
第813番:
15金・同桂・13角成・同玉・25桂・14玉・26桂・同銀・13桂成・同玉・14歩・同玉・25銀・13玉・14歩・同角・24銀 まで17手詰

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逆算可能性の少ない収束形(2) [詰将棋]

昭和50年頃?(定かでない)に北原義治氏が近将誌に発表した曲詰シリーズがある。
「横一文字」9段の9局と、「縦1文字」5列の5局だ、縦は左右対称なので5局になる。
記憶はあるが、具体的な図は直ぐに見つけられない。

逆算可能性の少ない収束形の「ピンポン珠」以外の例として、門脇芳雄作「曲詰百歌仙」の第1番から5番の「横一文字」曲詰がある。
そこでは「1・2・7・9段目」は参考図として収録されている。
理由は北原氏が近将誌に発表したシリーズとの、一致・類似があった事だと書かれ、「その収束形でまともに逆算出来る別の作品の作図は無理と判断した」意味の事が述べられている。
「曲詰百歌仙」参考図「一(1段目)」
869.jpg
詰め上がり
870.jpg
「曲詰百歌仙」参考図「一(9段目)」
871.jpg
詰め上がり
872.jpg
腕に自慢の曲詰作家ならばチャレンジしたいテーマだろうが、類作・類似手順という事自体がやや曖昧な内容であり、全く異なる内容となると相当に難しいとも思える。
特に収束の絶対性の確保を含めると幅が狭まるだろうと思う。

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第817番「カナ詰」-41
867.jpg
第818番「カナ詰」-42
868.jpg
作意は、 2018/04/30 へ
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2018/03/13  の作意
第811番:「カナ詰」-37:「ユ」
67桂・同と引・47桂・同と・56歩・同玉・74馬・55玉・65馬 まで9手

第812番:「カナ詰」-38:「ヨ」
44金・同角・43銀右不成・同桂・63銀不成・55玉・56銀・同馬・47桂・同馬・45金 まで11手
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