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「創棋会作品集 百日紅」について [詰将棋]

漢字「広(ひろ)」の部首「まだれ」であり、その中では部首以外が2画で少ない漢字だ。
部首自体が駒数が多いので、全体の駒数も多くなる、従ってあぶり出し曲詰で作図可能な字は少ない。
「たれ」の部首には「まだれ」「がんだれ」の他に、「やまいだれ」があり(例えば「病」)があり、作図したいのだが、部首の部分の駒数が多すぎて、バランスが悪くなり難しい。
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「創棋会作品集 百日紅」は、作品数と解説・コラム等の全体がひたすらボリュームがある作品集だ。
登場作家も執筆者も多数であり、未発表作を含む、多数の初見の作品があるので、油断がならない作品集だ。
まえがきによると、創棋会作品集8冊目となっている、私個人はその中の2冊は未見だ。上田吉一、浦野真彦、谷川浩司の各氏が個人作品集の予定を語る。
高坂研氏が将棋パズルを語る、詰パラにも連載されているが、視覚的に問題の意味が判りやすいならば愛好者は増えそうだ、条件の理解が難しい問題は避けたくなる。

柴田昭彦作「百日紅 第50番」
44銀・同香・63桂成・同桂・86馬・75歩合・同馬・同桂・43と・同玉・42馬・54玉・55歩・同玉・64馬 まで15手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第145番「あぶり曲詰・ピ」
 まで19手詰
>ブログ2019/03/14 に掲載済

丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第146番「象形曲詰・ゼ」
55飛・同玉・65飛・54玉・44と・同玉・45飛・34玉・36香・24玉・25飛・13玉・14歩・同玉・15歩・13玉・22飛成・同玉・23銀・13玉・14銀成・12玉・23成銀・11玉・21銀成・同玉・32香成・11玉・22成香 まで29手
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第1132番は、「詰図の舞」「漢字・広(ひろ)」だ。
第1136番は、「詰図の舞」「漢字」で、8画の漢字だ。
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第1136番「詰図の舞」「漢字」27手
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作意は、 2022/10/24 へ
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2022/09/06 の作意

第1132番:「詰図の舞」「漢字・広(ひろ)」
45飛・64玉・65飛・同銀・76桂・同銀・75金・55玉・47桂・同歩成・56銀・44玉・33銀不成・54玉・55歩・53玉・63と・同玉・73金・53玉・42銀成・44玉・33角成・同金・同銀不成・53玉・63金打 まで27手詰
詰上り図
3125_1e.jpg
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曲詰「図形・飛び石詰・9X5(15枚)」平行格子 [詰将棋]

お詫び。
前回の第1134番の図面が間違っていました。
2022/09/19 22時に訂正しました。

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第1131番の「図形・飛び石詰・9X5(15枚):平行格子」までで、駒数を増やして構図を作っていた「飛び石詰シリーズ」の予定は終了した。
類型が避けられないので、駒数を増やしてデザインを変えて来た。
平方格子は特に類型感が強いので、主に「ヤヒロ印」系が中心だった。
第1131番も手順も収束形も類型だ、65とから57桂が工夫だが詰形はいつもの形だ。
「飛び石詰シリーズ」として残り3局を予定している、だがどれも、より問題もあり、それ故に番外感が強い。

第1135番は作りたかったデザインだが、収束形が見つからず、結局は第1083番と同じ収束になった、さらにあっさり言えば「ヤヒロ印」から2駒追加した形だ。
それでもあえて、掲載した。

「図形・飛び石詰・5X9(15枚):平方格子」の前例がある。
修正の困難な飛び石詰に於いては、修正出来ない不完全作は成立するかが不明ならば、前例とは言えないとも個人的には思う、ただ柿木将棋の検討の影響は大きい。
藤本作は不完全だが、2手省けば完全作のようで、平方格子15駒の前例と言える。

藤本和作「詰パラ310号(1981.10)」平方格子
53桂成(A)・71玉・62角・82玉・94桂・93玉・71角成・94玉・93金・85玉・76と・同玉・75金・66玉・55銀・67玉・78と・同玉・89と・同玉・79金・99玉・77角 まで23手詰
(A)61と左・72玉・81角・83玉・92角成・72玉・73銀・同玉・74馬・72玉・73歩以下余詰。
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第144番「象形曲詰・ビ」
31歩成(A)・21竜・55歩・同銀・同銀・同玉・44銀・54玉・65金・同竜・55歩・同竜・同銀・同玉・65飛・54玉・45馬・43玉・44馬・42玉・62飛成・52歩合(あ)・43歩・31玉・51竜・32玉・21竜・同玉・22飛・11玉・23飛成 まで31手詰
(A)2手省き、55歩以下同じ手順で、44馬・42玉の時に43歩・41玉・61飛成以下で余詰。
(あ)52桂合が割り切れているのか不明だ。例えば51竜・32玉・43歩成・23玉・21竜以下2手変化長。
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第1131番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰・9X5(15枚)」で、平行格子」だ。
第1135番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰・5X9(9枚)」だ。
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第1135番「詰図の舞」「図形・飛び石詰・5X9(9枚)」25手
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作意は、 2022/10/18 へ
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2022/8/31 の作意

第1131番:「詰図の舞」「図形・飛び石詰・9X5(15枚)」平行格子
22と・同玉・13歩成・32玉・42香成・同玉・33歩成・52玉・63歩成・同玉・74銀・同玉・73金・75玉・93角成・同と・65と・同玉・56と・同と・57桂・同と・55金・75玉・76歩・同金・同と・同玉・77金・75玉・97角 まで31手詰
詰上り図
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小型曲詰の漢字「氏(うじ・し)」 [詰将棋]

2022/09/19:22.00に図面訂正
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漢字「氏(うじ・し)」はデザイン的には小型だが、斜め線が多く意外と難しい。
下側のハネを如何にするかに悩むが、現実には無しの選択しかなさそうだ。
10手台の手数の小型曲詰で作れる漢字も残りが少なくなって来た。
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「詰将棋 駒の舞(新館)」の全作品に、旧館の「修正図」「推敲図」を加えた。
多数の作が、柿木将棋で余詰が見つかり、修正図に交換しているので特に分離を止めた。
全作品010番は、7手詰で詰パラに掲載された、その後に推敲した。
48飛の以遠打ち対策が必要で、最初は玉方29角配置した、その後に52香に変更した。
43角限定の意味だが、あまり差は無いとも感じる。

田原作「詰パラ153号>旧・駒の舞(本館)・推敲1>新館・全作品010番」
46飛・同香・16飛・同玉・43角・26玉・25角成 まで7手詰
発表時原図
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駒の舞(本館)の図(推敲図)
al_010.jpg
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第143番「あぶり曲詰・ビ」
12桂成・14玉・13成桂(A)・15玉・26金・24玉・25金・13玉・24金・12玉・11桂成・同玉・21と・同玉・33金・31玉・22香成・41玉・42歩・同竜・同金・同玉・32飛(B)・53玉・54銀(C)・64玉・76桂(D)・同銀・66竜・同成銀・46馬 まで31手詰
(A)64馬で、以下58歩合・同馬・同金・13成桂以下余詰。
(B)52飛以下も成立。
(C44銀で以下、あるいは66銀以下も成立。
(D)62竜いかが成立する。
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詰上り図
m143_1e.jpg
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第1130番は、「詰図の舞」「漢字・氏(うじ・し)」だ。
第1134番は、「詰図の舞」「漢字」だ、デザイン的にはやや珍しいと思う。
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第1134番「詰図の舞」「漢字」19手
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(2022/09/19図面、訂正>コメントの指摘通りです。)
作意は、 2022/10/12 へ
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2022/08/25 の作意

第1130番:「詰図の舞」「漢字・氏(うじ・し)」
44竜・同玉・53馬・同香・35銀・55玉・45馬・同香・65金・同玉・77桂・同と・74銀不成・55玉・56歩・同飛・65金 まで17手詰
詰上り図
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あぶり出し曲詰から、立体曲詰へ [詰将棋]

第1129番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「仮名・ロ」で、出題時にも書いたように、ブログ2018/04/18の第820番を、逆算しなおした作品だ。
具体的に、どこから逆算しなおしたのかは、双方を比較すれば明らかだろう。
同時に、立体曲詰の作り方の1例だろうと思う。

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「詰将棋 駒の舞(新館)」の全作品に、旧館の「修正図」「推敲図」を加えた。
多数の作が、柿木将棋で余詰が見つかり、修正図に交換しているので特に分離を止めた。
全作品153番は詰パラ発表時に1名から余詰指摘があったが難解で、担当者から作者に問い合わせがあった。
当然にかなり調べたが結論が出ずに、入選扱いとなった。
旧・本館では玉方・64歩追加で暫定修正して掲載した。
今回、柿木将棋で余詰を確認した。
やはり1枚追加が必要であり、47銀を省いて、36歩と46歩追加の修正を行った。

原図の余詰は
53馬・44桂合・24銀・25玉・43馬・26玉(あ)・35銀・37玉・17飛以下。
(あ)34歩合・15銀・16玉・34馬・17玉・39角・18玉・45馬・36香合・19歩・29玉・34桂以下
他にも紛れ・変化が多く、9手詰の作者には判断出来なかった、それは今でも同じであり、柿木将棋の力で結論が出せた。

田原作「詰パラ391号>旧・駒の舞(本館)・修正5>新館・全作品153番」
24飛成・同玉・23飛・35玉・44銀・同玉・33飛成・同馬・53馬 まで9手詰
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発表時原図(余詰有り)
al_153_old.jpg
旧・駒の舞(本館)の図(暫定修正)
al_153.jpg
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第141番「あぶり出し曲詰・ジ」
 まで19手詰
>ブログ2019/07/12 に掲載済
丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第142番「象形曲詰・ビ」
31馬・同竜・54竜・同玉・72角・64玉・63角成・55玉・45馬・64玉・63桂成 まで11手詰
m1420.jpg
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第1129番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「仮名・ロ」だ。
第1133番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「図形・対称」だ。
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第1133番「寄木の舞」「図形・対称」17手
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作意は、 2022/10/06 へ
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2022/08/19 の作意

第1129番:「寄木の舞」「図形・対称」>「仮名・ロ」
56歩・同銀・54金打・同成桂・同金・同玉・53金・同玉・63金・54玉・64金・55玉・67桂・同馬・47桂・同銀成・65金 まで17手詰
詰上り図
2714_2e.jpg
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曲詰「漢字・労(ろう)」「別(べつ)」 [詰将棋]

2022/09/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2022/08月-1」の作意発表は、「寄木の舞」で、「図形・対称」から仮名「エ」だ。
「2022/08月-2」の作意発表は、あぶり出し曲詰「漢字・別(べつ)」だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2022/09月-1」は、「寄木の舞」で、「Z]>「図形・対称」だ。
「2022/09月-2」は、あぶり出し曲詰「漢字」だ。
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曲詰「漢字」はサイズ5X5から始めて、現在は7X7までのサイズで作っている。
それでも7X7には入らない漢字が、圧倒的に多い。

パーツの組み合わせの漢字では5X5には入らない事が普通であり、部首単体がサイズ7になるケースも普通に多い。
「漢字・別」は幅7は必要であり、「漢字・労」の部首の「かんむり」部は幅5では無理で幅7が必要になると思う、そこで2駒削ったデザインを採用した。
パーツの「漢字・力」は幅4も可能だがバランスから幅5を使った。

現在検討しているのは、幅8のサイズと、縦8のサイズだ。
駒数が多い場合や駒の密集が強い場合は別の問題がある。
これらを加味すると、横長か縦長の漢字が最初に対象になると思う。
例えば岡田敏作「漢字・百」や丸山正為作「漢字・京」が先行例だ。

清水孝やす作「新選詰将棋200題 p.205」あぶり出し曲詰「ゴ」
47桂(A)・同竜・54金・同金・同銀成・同玉・45金・同桂・21馬・同竜・55香・同玉・73馬・54玉・64馬 まで15手詰
(A)初手54金の手順前後が成立する。
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詰上り図
simizu_t_go_e.jpg
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第138番「あぶり出し曲詰・ギ」
 まで19手詰
>ブログ2019/05/25 に掲載済
丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第139番「あぶり出し曲詰・ザ」
 まで23手詰
>ブログ2019/08/29 に掲載済
丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第140番「象形曲詰・ギ」
76馬・同竜・45銀・同と・46桂・同と・34飛・同桂(あ)・63角・同金・44金 まで11手詰
(あ)44歩合で、4手長駒余りの変化長手数。
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第1128番は、「詰図の舞」「漢字・労(ろう)」だ。
第1132番は、「詰図の舞」「漢字」で、部首は「たれ」の部分だ。
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第1132番:「詰図の舞」「漢字」31手
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作意は、 2022/09/30 へ
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2022/08/13 の作意

第1128番:「詰図の舞」「漢字・労(ろう)」
35と・同金・56金左・同桂・46香・同金・同金・同玉・37銀右・同と・57金・45玉・46香・54玉・32馬・同飛・43銀・63玉・74と・同玉・84金・63玉・62と・同玉・71角成・63玉・64香・同玉・82馬・63玉・73馬 まで31手詰
詰上り図
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