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小駒図式のあぶり出し曲詰「数字:7」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰・「数字:7」はデザインは決め難い。
「幅3X5」の電卓デザインは単独文字では難しい形だ。
下部を斜めラインにするのが一般的かもしれない。「
4X5」
森田正司作・連作「EXPO70」より(「春霞」コラムより)
54銀・同玉・63銀・45玉・54銀・同玉・63角成・同玉・73角成・54玉・55馬・63玉・66飛・同飛・73香成 まで15手
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詰上り図
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「幅5X5」
田中至作「過雁組曲・第91番」
53銀左不成・同桂・43桂成・同角・33銀不成・54玉・45馬・同金・55歩・同金・44飛・65玉・55金・同玉・66金 まで15手
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詰上り図
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カタカナの「フ」も作るならば、左側に縦の2駒は置きたいと思う。
今回は小駒図式で作図するシリーズだから、上記の3つのデザインは詰め上がりだけでも難しい。
第863番のデザインは、玉を囲む幅4駒の詰め上がりと収束7手のセットからの逆算だ。
中途半端に歪んでいるが、他にアイデアが出なかった。
2文字の詰め上がりの左側には、「幅3」の7を使いたいと思った(作品もある)。
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第869番続不成の舞
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第870番「数字詰」-9
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作意は、 2018/10/21 へ
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2018/09/03 の作意
第862番:
27桂・同銀成・25金・同玉・26香・同成銀・35馬・同玉・55竜 まで9手

第863番:「数字詰」-7・「7」
54金・同金・56歩・同玉・65銀・同金・57金・同玉・58銀打・56玉・57歩・55玉・45金 まで13手
詰上り図
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「詰将棋ファン」創刊号 [詰将棋]

「詰将棋ファン」創刊号(2号は未定)には詰将棋に関する読み物が掲載されている。
「新しい問題の出題と回答募集・それの発表と解説」という詰将棋雑誌の内容とは性格が異なる。
同時に作品集主体の単行本とも異なる。
一読すると、佐々木浩二氏の創作メモがやたらと楽しそうだ。


あぶり出し曲詰・「M」は、縦が4駒以外のデザインもあるが、第860番の形が落ち着いている。
問題は玉を中央に配置しにくい事だが、55玉を望まないと何も問題は無い。
個人的に「詰図の舞」は55玉と決めただけだ。
中央の曲詰の意味だったが、55玉配置と、中央の文字とは同じでない事もあっただけだ。
シリーズ以外は中央の文字・図形を優先する予定だ。

曲詰作品はほぼ全てが、中央の文字・図形を優先しており、その中で可能な場合は55玉配置を選んでいる。
55玉配置は、例えば門脇芳雄作「曲詰百歌選」では48文字の半数以下の22作で、田中至作「過雁組曲」では27作だ。

あぶり出し曲詰・「N」は「4X4」の偶数駒のデザインが普通だ。
左上から右下への斜め線では、55玉と46の駒の組み合わせのデザインが作り易い。
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第867番「A-Z詰」-17
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第868番「A-Z詰」-18
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作意は、 2018/10/15 へ
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2018/08/28 の作意
第860番:「A-Z詰」-13・「M」
24金・45玉・36銀・同玉・37馬・45玉・27馬・同桂成・35金・55玉・67桂・同竜・65馬 まで13手
詰上り図
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第861番:「A-Z詰」-14・「N」
34金・同飛・42飛成・54玉・66桂・同角・56香・同と・64金・55玉・67桂・同と・46竜 まで13手
詰上り図
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数字「6」について [詰将棋]

あぶり出し曲詰・数字「6」は、電卓文字のデザインに近い「幅3X5」もある。
それは立体曲詰で使いたくなるデザインと思う。

だが1文字曲詰となると、「6」のデザインは「幅4X5」が中心になり、「幅4X6」も使用される。
幅4は単独数字文字では一般的となっている。
幅4の数字デザインは幾つか可能性があり、作者の好みで微妙に変わりそうだ。
曲詰では左右のバランスが取りにくい筈の偶数の幅4だが、数字では一般的なデザインになっているので、意外と作者を悩ますとも思える。

縦に関しては殆どの数字は5駒だが、「6」では5駒も6駒もある、これも作者の好みだと思う
田中至作「過雁組曲第90番」:縦6駒
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46銀・同玉・65金・同玉・76金・同桂・85飛・75香合・64と・55玉・75飛・同歩・56香・同圭・同馬・同馬・67桂・同馬・46金右 まで19手
詰上り図
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北原義治作「詰棋界短編292」197番:「幅3X5」
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57歩・55玉・64竜・同金・67桂・同馬・57竜・同馬・45馬 まで11手
(形が崩れる逃げ方がある)
詰上り図
tumekikai_197e.jpg
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第866番「数字詰」-8
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作意は、 2018/10/09 へ
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2018/08/22 の作意
第858番:
15角・同銀・25歩・同玉・23飛成・24銀・14竜・同桂・26歩・同桂・36銀 まで11手

第859番:「数字詰」-6・「6」
56金・同と・75金・55玉・44銀不成・54玉・53銀成・55玉・67桂・同と・46金 まで11手
詰上り図(「幅4X5」)
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「K」「L」そして「O(オー)」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰「K」は、第856番のデザインがしっくりする。
他のデザインは必要に応じて使うとしても、これで特に問題なさそうだ。
第856番の序盤4手を省いて玉位置を安定させた方が良いかは悩む。

あぶり出し曲詰「L」は、第856番のデザインかあるいは横方向が3駒のいずれかだろう。
「L」は作り難い形であり、逆算可能性からは縦5駒の中央に玉を配置する詰め上がりになるだろう。
第857番の27香はほぼ必要な配置だ、横方向が3駒でも似た配置になる。

横方向が3駒例>北川明作昭和39年作オリンピック連作より(森田正司著「春霞」コラムより引用」
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64桂・同角・53桂成・同玉・65桂・同金・54香・同玉・63銀・55玉・65金・同玉・66金 まで13手
詰上り図
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「O(オー)」のデザインは複数の案がある、そこに数字「0(ゼロ)」のデザインを加えて考慮する事も有る。
「O(オー)」は「3X3」「4X4」「5X5」が縦横同じデザインだ。
「3X3」は以前に取りあげた「球」であり逆算は難しい。
「4X4」「5X5」はどちらもある。
数字「0(ゼロ)」は「3X5」という多数派が存在するが、縦横片方を変えたデザインもある。
中間に当たる「4X5」は「O(オー)」としても「0(ゼロ)」としても使用例がある。
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第864番「A-Z詰」-15
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第865番:「A-Z詰」-16
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作意は、 2018/10/03 へ
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2018/08/16 の作意
第856番:「A-Z詰」-11・「K」
23角・25玉・34角成・同玉・33金・45玉・44銀成・同歩・56飛成・同馬・65飛・同金・36金・55玉・67桂・同馬・46金 まで17手
詰上り図
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第857番:「A-Z詰」-12・「L」
53馬・34玉・45銀・同玉・54銀不成・同桂・65竜・55金合・同竜・同玉・56金 まで11手
詰上り図
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9月の本館の出題問題と、詰パラ2018/09月号 [詰将棋]

2018/09/01に「詰将棋駒の舞」本館の定期更新した。
9月の問題は盤面と歩図式だが、実際の中身は直ぐに「「歩・と」+角」になる。
歩だけ使用して収束を作ると手順が伸びた。

8月の問題の小駒無仕掛図式の手順は、7手目23歩から金銀で追う形になる。
玉の逃げ方がややこしいが、手順を見れば打たせてから捨てさせれば最長の逃げ方になる意味だ。

詰パラ2018/09月号は記念号で多彩だ。
創棋会あぶり出し組局4局は、極端に難しくない様なので解き始めた。
2局詰んだが文字が判りづらく、ヒントの「2局詰むとキーワードが予想出来る」かは怪しい。

あぶり出し曲詰「5」は、第855番の「5X3」でも充分にバランスが良いと思う。

幅4駒の「5X4」のデザインとして岡田敏作「解いて楽しいあぶりだし詰将棋」第87問がある(美しい)。
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36金・55玉・65金・同香・64銀不成・同香・53飛成・同角・54飛・同玉・43銀右不成・同桂・63銀不成・55玉・47桂・同と・56香・同玉・23角成・55玉・45馬 まで21手
詰上り図
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「5」は幅2駒も可能だが、幅3駒の「5」は人気であり、2文字の「15」は初形盤面曲詰とあぶり出し曲詰共に特異点的に作例が多い。

「数字詰」-7(第863番)のデザインは変則的で、一般的では無い。
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第862番9手詰
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第863番「数字詰」-7
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作意は、 2018/09/27 へ
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2018/08/10 の作意
第854番:
22歩・同玉・33角・21玉・11角成・同玉・23桂・22玉・31角成 まで9手

第855番:「数字詰」-5・「5」
54金・同玉・53桂成・同桂・64金・55玉・54金・同玉・63銀左不成・同桂・43銀不成・55玉・64銀不成 まで13手
詰上り図
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