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立体曲詰になり易い「対称のある文字と記号」 [詰将棋]

第1137番は
「詰将棋駒の舞(新館)2019/08/01」のあぶり出しが原図で(図は、新館の「詰図の舞(対称図形その他・第006番))、逆算を変えて作図した。
記号「*」は詰上りの駒配置が多数有るデザインであり、対称図形でもあり、それ故に立体詰の可能性も高い。
原図のあぶり出しも、中央だけで作図されているので、如何にも立体曲詰の可能性があった。
立体曲詰では、対称のある図形・文字が作図の可能性が高い。

平井康雄作「創棋会作品集:蒲公英 第47番」立体曲詰「9」>「8」
54金・同玉・53桂成・55玉・45飛・同金・47桂・同馬・66銀 まで9手詰
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詰上り図
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山本正作「第19回関西詰将棋ファングループ会合、昭和49年4月14日・解答競争問題(資料作成・田宮克哉)」:第C番「あぶり出し曲詰・C」
推定作意
35銀(A)・45玉・56角・同桂・48飛・同桂成・44角成・同金・同飛・55玉・56金 まで11手
(A)56角・45合・同銀以下余詰。
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詰上り図
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修正案
38角が2手目25玉の変化にも必要なので、頭2手省いて修正案としたい(9手詰)。
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第1137番は、「寄木の舞」で「図形・対称>「記号:*」」だ。
第1141番は、「寄木の舞」で、「図形・対称」>「漢字」だ。
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第1141番「寄木の舞」「図形・対称」>「漢字」13手
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作意は、 2022/11/23 へ
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2022/10/06 の作意

第1137番:「寄木の舞」「図形・対称>「記号:*」」
56歩・同玉・57金・55玉・64角・同玉・74金・55玉・56歩・同と・44銀・同玉・35金・55玉・45金 まで15手詰
詰上り図
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8画の漢字「漢字・往(おう)」の曲詰 [詰将棋]

今まで作った漢字あぶり出し曲詰では、7画が一番多い画数だったが「漢字・往(おう)」は初めての8画だ。
画数が増えると、詰上りの駒数が多くなり、さらに密集度が高くなる事で作図が難しくなる。
第1136番「漢字・往(おう)」の駒数は18枚で、1画当り2.25枚だ。
画数8が可能だったのは、1画当り最大3枚のデザインである事が理由となっている。
画数が多い漢字で作図可能な字を探す時には1画当りの駒数が少ない事が、ポイントとなる。
そしてもう一つは、作図面積の拡大だろうと思う。

岡田敏作「詰の花束 第449番」あぶり出し「百」
68桂・同銀不成・36飛・46銀右・同飛・同銀・48桂・55玉・65と・同と右・56金・同と・65金・同と・54金・同玉・43角成・同玉・23飛成・54玉・53竜 まで23手詰
岡田氏は6画の「百」を2作、作っている。
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詰上り図
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山本正作「第19回関西詰将棋ファングループ会合、昭和49年4月14日・解答競争問題(資料作成・田宮克哉)」:第B番「あぶり出し曲詰・B」
推定作意
74歩・同玉・65金・同玉・57桂・55玉・44銀・同桂・45飛・同金・46銀・同金・66竜・同桂・65角成 まで15手
完全作。まとまっている。
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詰上り図
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第1136番は、「詰図の舞」「漢字・往(おう)」で、8画の漢字だ。
第1140番は、「詰図の舞」「漢字」で、部首は「かまえ」だ、「かまえ」は周囲から囲むような部首であり、2方・3方・4方がある。
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第1140番「詰図の舞」「漢字」25手
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作意は、 2022/11/17 へ
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2022/09/30 の作意

第1136番:「詰図の舞」「漢字・往(おう)」
53銀不成・同香・97馬・86桂合・同馬・同歩・73銀・63玉・75桂・74玉・84と・65玉・76金・54玉・43銀不成・45玉・35金・同桂・36竜・同と・37桂・同と・57桂・同と・46歩・44玉・45銀 まで27手詰
詰上り図
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菱形(ダイヤ形)の飛び石詰 [詰将棋]

第1135番「図形・飛び石詰・5X9(9枚)」は、ヤヒロ印に59と51の2駒追加した形だが、印象はかなり異なり、菱形(縦長のダイヤ形)で美しいデザインだ。
ただし、飛び石詰の性格上で、玉が全体を移動する構成は難しい。
問題はあるのだが、前例のある銀と香の空王手収束を使用した、(第1091番(ブログ2022/01/03))。

第1139番は盤面中央部での、十字(5駒)の詰み上がり形から出発している。
逆算が出来ない形なので、2枚追加する形を思考錯誤した。
結果は、中央では無理で外に逆算する場外乱闘となった。(以下は結果時に・・・)

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野曽原直之作「パラ 2020.01」飛び石詰5x5平方格子
57銀・65玉・54銀不成・同金・66銀・56玉・57歩・66玉・77金・65玉・66金・同玉・55銀・76玉・86馬・65玉・54銀・同玉・53と・65玉・75金・55玉・56歩・46玉・37竜・同桂成・68馬・56玉・57金・55玉・77馬 まで31手詰
角金の収束形を、馬金で使っている。
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詰上り図
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山本正作「第19回関西詰将棋ファングループ会合、昭和49年4月14日・解答競争問題(資料作成・田宮克哉)」:第A番「あぶり出し曲詰・A」
推定作意
83香成・同玉・86香・73玉・63桂成・同玉・64歩・54玉・55金・43玉・35銀・45桂合・同香・同桂・44金・同桂・55桂・54玉・32馬・55玉・65馬 まで21手
完全作。シリーズの代表作。
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詰上り図
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第1135番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰・5X9(9枚)」で、菱形(ダイヤ形)だ。
第1139番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰・7X7(7枚)」だ。
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第1139番「詰図の舞」「図形・飛び石詰・7X7(7枚)」31手
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作意は、 2022/11/11 へ
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2022/09/24 の作意

第1135番:「詰図の舞」「図形・飛び石詰・5X9(9枚)」
54香・同銀・62銀不成・52玉・54飛・同金・53銀打・同金・同銀成・同玉・71馬・54玉・55金・同玉・88馬・45玉・35金・46玉・55馬・同玉・82馬・56玉・55馬・同玉・47銀 まで25手詰
詰上り図
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「山本正作のABC曲詰(2)」、「漢字・半(はん)」 [詰将棋]

漢字・半(はん)のデザインで、あえて上部の2点(辺)を離れさせた。
作り難いが、読み間違いは少なくなるかも知れない。
駒が密集すると、何の文字か読めなくなるが、それは曲詰の課題だ。
イメージは「犬(いぬ」の点を左右に付ける発想だった。

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(承前)
「山本正 作のABC曲詰」全26題は作意が記載されていない。
数字の連番はなく、「A]「B」等と振ってあるので、それを連番として記載する。
柿木将棋で解かすと、「A」、「B」、「H」の3作のみが完全だった。
シリーズとしては、未完成の作図中の作品群なのだろうかと思う。
だが、個別の作品には完全作があり、さらに簡単に修正可能な作品も含まれるので紹介する事は意味があると思う。

最初の2題で、作風を学ぶ事になるし、「あぶり出しで、55玉のABCシリーズ」だと予想する。
その後は、詰上り図を予想して、試行錯誤で作意を探す事になる。
余詰があると難しい面もあったが、多数は作意らしき手順(推定作意)が見つかって行った。
その結果、推定作意が全く不明の1作が残った。
それについては今も探しているが、不完全作の作意探しが得意な方はいませんか?、と言う事で図を載せます。
次回から、図面と推定作意と不完全ならばその情報を掲載して、さらに修正の可能性も考える。(ただし、原作から逸脱する場合は、「修正困難」とする)

「山本正 作のABC曲詰」「あぶり出し・P」
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6筋が縦線になるのか?、1段目の駒が文字になって行く作意が見つからない。
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第150番「象形曲詰・ジ」
31桂成・51玉・62銀・52玉・53銀成・同玉・54金・52玉・32飛成・42金合・62歩成・同玉・42竜・52歩合・53金・71玉・51竜・82玉・83金(A)・同玉・75桂・同香・81竜・73玉・84竜・72玉・73銀(B)・71玉・62銀成 まで29手
(A)52竜以下余詰。
(B)63銀、あるいは83銀も成立する。
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版)」の最終作でこれでこのシリーズの紹介は終了する(『イロハ48文字+「京」+濁音・半濁音25文字)X2 +一般作2作=150作』)。
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第1134番は、「詰図の舞」「漢字・半(はん)」だ。
第1138番は、「詰図の舞」「漢字」で、3画だ。
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第1138番「詰図の舞」「漢字」19手
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作意は、 2022/11/05 へ
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2022/09/18 の作意

第1134番:「詰図の舞」「漢字・半(はん)」
55馬・同金・同金・同玉・56金・54玉・53と・同桂・32馬・同金・55香・同桂・63銀・同玉・72飛成・54玉・46桂・同香・44金 まで19手詰
詰上り図
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山本正 作の、「ABC曲詰」について [詰将棋]

2022/10/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2022/09月-1」の作意発表は、「寄木の舞」で、「Z]>「図形・対称」だ。
「2022/09月-2」の作意発表は、あぶり出し曲詰「漢字・方(ほう)」だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2022/10月-1」は、「寄木の舞」で、「図形・対称」>「数字」だ。
「2022/10月-2」は、あぶり出し曲詰で、「漢字」だ。

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「寄木の舞」第1133番で「図形・対称>図形・対称」は可能性は高い組み合わせだが、やはり偶然要素は多い。
「2022/09月-1」「Z」で初形の66桂は持駒に出来るので、無理に文字にした事になる。

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丸山正為作「将棋イロハ図」は、初版のイロハ48文字に「京」を加えた49文字の表裏(象形とあぶり出し)に、一般作2作を加えた100番集だった。
その後に将棋世界誌に再録されて、さらに濁音と半濁音25文字の表裏の50文字が加わった。
「将棋イロハ図(コピー版)」は双方で150番集となっていて、このブログでの紹介もまもなく終了する。

次は田中至作「過雁組曲」を予定していたが、予定を変えて「山本正 作のABC曲詰」を紹介したい。
山本正氏はそのころまで短編を発表していたが、その後途切れた(高齢だと思える)。

ただし問題がある。
1:資料は田宮克哉作成の「第19回関西詰将棋ファングループ会合(昭和49年4月14日)」の青焼きコピーだ。
2:回答なしの図面のみだ。
3:当時の会合でも多数の不完全が見つかった。
4:その後、未発表の可能性が高く、修正前とも言える、故に不完全作が多い。
5:柿木将棋で解かせても、不完全作は作意が簡単には判らない。
>完全作は26作中の3作だった>作意が判ったのもほぼ同数だった。
>ただし、詰上りが「55玉の、あぶり出しアルファベット」らしいと判り、詰上り形の予測から作意を推定できる可能性がある。
現状は、26作の推定作意は見つけたと思う。
ただし、あくまでも推定であり、疑問点もある。
残り1作は、作意も詰上り形も全く判らない。
(以下、次回に続く)
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第147番「あぶり曲詰・ゼ」
 まで33手詰
>ブログ2020/01/20 に掲載済
丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第148番「あぶり曲詰・ズ」
 まで23手詰
>ブログ2019/11/09 に掲載済
丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第149番「象形曲詰・ズ」
54金・同玉・31桂成・53玉・54角成・同玉(あ)・43馬・55玉・56歩・同玉・34馬・55玉・45馬 まで13手
(あ)62玉は、17手変化長手数。
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第1133番は、「寄木の舞」「図形・対称>図形・対称」だ。
第1137番は、「寄木の舞」「図形・対称>「記号」」だ。
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第1137番「寄木の舞」「図形・対称>「記号」」15手
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作意は、 2022/10/30 へ
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2022/09/12 の作意

第1133番:「寄木の舞」「図形・対称>図形・対称」
56銀・同と左・47桂打・同と・56香・同玉・47金上・55玉・56歩・同と・同金・同玉・47金・55玉・56歩・同銀・66金 まで17手詰
詰上り図
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