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同一図形あぶり出し曲詰の連作 [詰将棋]

あぶり出し曲詰の同一図形を複数作作図している例もある。
鳥越九郎作の「イ」は多数有り、コレクターと紹介される、ただし「イ」の文字であってもサイズや位置等が異なるデザインだ。
八尋久晴氏の飛び石詰は、「ヤヒロ印」と呼ぶ人もいて、位置は多彩であり、デザイン的には縦型と横型の2種類になっている。
北原義治氏には、5駒での縦一線シリーズ5作と、横一線シリーズ9作がある、筋か段を変えた連作だ。
田中至作「全駒市松」は微妙に僅かの形を変えた作品が多くあるシリーズだ。
それぞれが気になるシリーズだ。

岡田敏氏は著書「詰の花束」解説で、「王」は7作と書いている。
「詰の花束」を調べると6作有り、ウエブサイト「詰将棋一番星」( http://1banboshi.on.coocan.jp/ )の「王」「玉」のデザイン欄でも、同じ6作が紹介されている。
岡田敏作「王」6作は、全てが同じ位置でしかも同じデザインである、作者の好みのデザインかもしれない。
ただしジャンル分け収録作品集だが「あぶり出し百番」の項目としては1作も採用していない(例えば「不成百番」「合駒百番」に収録)。

「詰の花束」:
「王」292>「一番星・19」>33手
「王」333>「一番星・20」>15手
「王」360>「一番星・13」>19手
「王」395>「一番星・18」>35手双玉
「王」572>「一番星・05」>21手
「王」580>「一番星・10」>25手

岡田敏作「詰の花束・第292番」「王」
21香成・同金・12歩・同玉・23金・11玉・12歩・同金・同金・同玉・23金・同玉・35桂・34玉・23飛成・44玉・53銀・同金・同竜・同馬・43桂右成・55玉・57香・同銀不成・66金・同玉・67銀・同と・56金・同玉・65角・55玉・56竜 まで22手
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第10番」・「ヌ」
65香(A)・同玉・77桂・同歩成・54角・同玉・55銀打・同桂・66桂・44玉・64飛成・同と・62馬 まで13手詰
(A)結果発表時での余詰>56桂・65玉・77桂・同歩成・54角・同玉・63飛成・同玉・66香・65歩合・55桂以下詰み。
持駒の香>歩にして作者が修正。
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詰上り図
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第948番は、「と歩の舞」で、盤面・使用駒が「と・歩」です、非限定を避けるのは難しい。
第952番は、桂香図式の普通作。
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第952番:15手詰
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作意は、 2019/10/22 へ
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2019/09/04 の作意(スクロール)

第948番:「と歩の舞」
67と・同玉・66と・同と・58と上・56玉・57歩・55玉・45と・同玉・35と・55玉・65と引(非限定)・同と・同と・同玉・75と寄・55玉・56歩・同玉・57と右・55玉・66と・同玉・76と寄・56玉・57歩・55玉・65と(非限定) まで29手
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あぶり出し曲詰「ガ」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰「仮名文字・濁音・ガ」は易しいデザインでは無いのだが、岡田敏作「詰の花束」には2作ある。
丸山正為作「イロハ字図・ガ」もあるが、文字崩れがあるようだ。
岡田敏作「詰の花束・第586番」は濁音記号の処理の部分で、変化(あ)のあぶり出し曲詰特有の、しかも濁音記号というデザインが変わっても気づきにくい形の誤解手順があった。
詰手順のまとまりや詰上がりの形から作意と推測する場合には、誤解する落とし穴となった、濁音記号のデザインは具体的には予測し難いのだ。

岡田敏作「詰の花束・第492番」「ガ」
94金・同金・同と・同玉・84金・95玉・85金・同玉・84と・75玉・74飛・同桂・64銀右不成・同桂・76歩・同桂・42馬・同飛・57馬・同と・64銀打 まで21手
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詰上り図
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岡田敏作「詰の花束・第586番」「ガ」
66歩・同玉・57金打・65玉・66歩・同桂・56金・同玉・45銀引・65玉・56銀・同玉・23角成・65玉(あ)・56馬・同玉・45銀・65玉・43馬・同竜・75飛 まで21手
(あ)同金の誤解多数と解説にある=濁音記号故にこの誤解も「ガ」になる。
ただし22金が無いと、23角成・65玉・32馬・54合・同馬・同玉・45銀以下の余詰があるので必要な駒だ。
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第9番」・「リ」
44金・同桂・43銀・55玉・65金・同香・64銀不成・同香・46角・45玉・63馬 まで11手詰
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詰上り図
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第947番は、「詰図の舞」「仮名文字・濁音・ガ」だ、「カ」と濁音記号のバランスが取れていなく、濁音部が中心だ。
第951番は、「詰図の舞」「仮名文字・濁音」だ。
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第951番「詰図の舞」「仮名文字・濁音」:21手詰
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作意は、 2019/10/16 へ
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2019/08/29 の作意(スクロール)

第947番:「詰図の舞・仮名文字・濁音・ガ」
54金・同玉・43銀不成・55玉・64銀不成・同玉・76桂・同と・74金・55玉・56歩・同玉・57馬・55玉・44角・同玉・34金・55玉・45飛・同玉・35金・55玉・56香 まで23手
詰上り図
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あぶり出し曲詰「図形・円」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰「図形・市松円」は境界線がない事と円弧が駒で表現出来にくい事から、円と見えるかどうかが微妙だった。
それでは、境界線だけのあぶり出し曲詰「図形・円」はどうかと言うと、「市松円」よりは判り易いが「円」自体は円弧なので、やはり円と見えるかは微妙だ。
「3X3の円」は卓球の球(2018/03/25:blog)としての作例があるが駒4つなので円以外にも見える。
「4X4の円」は「アルファベット:O(オー)」「数字:0(ゼロ)」としての作例がある。
「5X5の円」は文字曲詰「アルファベット:O(オー)」としての作例もある。
「6X6の円」は円に見えるデザインが難しい。

岡田敏作「詰の花束・第471番」「真昼の太陽」
54金・同玉・53角成・同玉・43飛・54玉・53金・55玉・67桂・同馬・54金・同玉・53飛成・同玉・43飛成 まで15手
円で太陽を表す。
岡田敏作には「5X5の円」には「アルファベット:O」もあるが不完全で「詰の花束」には収録されていない(2008/10/03:blog)。
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第8番」・「エ」
45金・同香・46金・同香・22角成・44歩合・同馬右・同桂・56歩・同桂・64飛成・同銀・44馬 まで13手詰
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詰上り図
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第946番は、「詰図の舞」で、「図形・円」だ。
第950番は、「詰図の舞」で、「図形・中形(中型)菱形」だ。
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第950番「詰図の舞」「図形・中形菱形」:27手詰
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作意は、 2019/10/10 へ
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2019/08/23 の作意(スクロール)

第946番:「詰図の舞・図形:円」
73銀不成・55玉・64銀不成・同玉・74と・55玉・85竜・75桂合・同竜・同銀・67桂・45玉・36金・同桂・44金・同玉・36桂・同飛・34金・45玉・57桂・同香成・54銀不成・同玉・72角成・53玉・63馬 まで27手
詰上り図

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あぶり出し曲詰「玉」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰「王」は作例が多い(岡田敏作だけで数作有る)が、「玉」は「王」よりは作例は少ない。
それでも双方共に作例があるのは、将棋の駒種だからだ、将棋駒種であぶり出しに出来る文字は少ないし、小形曲詰(やや大きめだが)に限るとより少ない。

「王」「玉」のデザインに関しては、「詰将棋一番星」
( http://1banboshi.on.coocan.jp/ )に紹介されていて、あぶり出し「玉」は7局紹介されている。
それに依ると、
横棒が上から「3・3・5」が標準的だ。
だが右側の「、(点)」が問題だ、文字的には6段目に入る筈だが、駒では難しい。
6段目の作例は1作あり、4段目と5段目もある。
今回の自作には悩んだが6段目は右に離れるので、5段目を採用した。

和中某作「童翫集・第12番」「玉」
42銀成・同玉・33馬・同玉・23飛成・44玉・47香・同と・53銀・同銀・43桂成・同香・56桂・55玉・25竜・45合・67桂 まで17手
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第7番」・「ヲ」
53銀右不成・同香・65歩・同桂・75金・同歩・73銀不成・55玉・33角成(A)・同金・57飛・同桂成・56歩・同玉・83角・55玉・65角成 まで17手詰
(A)57飛との手順前後が成立する。
出題時は初形が54玉で、結果発表時は初形が64玉だ、1列左に移動しているが理由は不明だ。
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詰上り図
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第945番は、「詰図の舞」で、「文字:漢字・玉」だ。
第949番は、「詰図の舞」で、「文字:アラビア数字」だ。
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第949番「詰図の舞」「文字:数字」:23手詰
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作意は、 2019/10/04 へ
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2019/08/17 の作意(スクロール)

第945番:「詰図の舞・漢字:玉」
45馬・同と上・64銀・同玉・75銀・55玉・64銀・同玉・84竜・55玉・64竜・同玉・97馬・55玉・64馬・同玉・53銀不成・55玉・47桂・同と・56歩・同と・25竜・同と・45金 まで25手
詰上り図
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あぶり出し曲詰「割算記号」 [詰将棋]

詰将棋駒の舞(本館)( http://www008.upp.so-net.ne.jp/koma_mai/ )の定期更新を行いました。
8月-1は自陣と金が前提の飛不成だ、自陣と金は大駒不成作では実は使い易い。
原形は収束7手詰で、23銀捨と43飛不成を加えた。
8月-2はあぶり出し曲詰「対称形」で「割算記号:÷」だ。
四則演算記号は「+」「X」「-」は文字のデザインと同じになるので、単独は「÷」だけになる。
「*」「/」を加えても事情は変わらない。
8月-2は形を作る手順が多いが、私では珍しく不動駒が無い。

9月の新題は、あぶり出し曲詰「対称形」だ。
記号性は無く、ひたすら変則な180度の点対称だ。

岡田敏作「詰の花束・第457番」「÷」
43銀不成・同玉・42飛成・54玉・24竜・55玉・54竜・同玉・56香・同馬・64銀成・55玉・65成銀・同馬・45竜 まで15手
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第6番」・「タ」
45角・55玉・46金・同玉・35銀・同玉・38竜・46玉・47金・55玉・58竜・57桂合・同竜・同と・67桂・同と・64竜・同金・56金 まで19手詰
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詰上り図
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第944番は、「と歩の舞」で、盤面の歩図式で実は「歩兵の舞」と同じ条件だ。

第948番は、「と歩の舞」で、盤面・持駒を含めた「と歩図式」。
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第948番「と歩の舞」:29手詰
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作意は、 2019/09/28 へ
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2019/08/11 の作意(スクロール)

第944番:と歩の舞
42銀・同玉・43飛・31玉・32歩・同玉・34香(A)・21玉・22歩・11玉・12歩・同玉・13歩・22玉・33香成・11玉・12歩成・同玉・42飛成・13玉・22竜 まで21手
(A)非限定で、以遠打可能。



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