「国会図書館デジタルコレクション」

「漢字・而（じ・しかして）」は6画でこれ自体が部首となる。
密集度は高く難しいのだが、幅がぴったり7に入る。
やや特殊な漢字なので強引に作図した。
さすがに部首として使用する場合は、「耐（たい）」「需（じゅ）」等の多くはデザイン的に曲詰は無理だ。

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「国会図書館」を知っていますか？、利用した経験はありますか？。
東京本館と関西分室を中心に運営されているが、貸し出しは行わず、閉架式での管内読書のみに対応していて、その利用には日本国籍と本人確認書類での登録が必要だ（私は利用経験は無い）。
それでも本は傷むのでその対策として、デジタル写真での保存が行われている。
簡単に言えば、すべてのページを写真に撮って保存する事だ、デジタル写真は原理的に劣化せず、複写も容易だ。
その結果が「国会図書館デジタルコレクション」であり、大正時代から昭和40年位までの痛みの大きい本を中心に作業が進んでいる。
2022年5月から「国会図書館デジタルコレクション」のインターネットでの公開が始まった。
機能は
・所蔵本の検索が出来る。
・仮登録で、「国会図書館デジタルコレクション」の中の著作権が切れた本の閲覧が可能。
・本登録（本人確認書類が必要：インターネットでの画像アップロードで可能）で、館内閲覧と同じ状態になり、著作権が生きているか不明の本でも絶版で復刊予定がないと判断された「国会図書館デジタルコレクション」の一部がインターネットで閲覧できる。

詰将棋の本は、該当期間に少なく「国会図書館デジタルコレクション」にもあまり入っていないので、従来どうりに館内での紙本の閲覧になる。
有馬康晴「将棋吹き寄せ」・丸山正為「イロハ字図」・全詰連古図式全書1-7巻・将棋評論誌等は対象に入っている。
個人や企業が行えば著作権問題がすぐに発生しそうだが、政府機関が本人確認して実施しており、紙の本の館内閲覧と同じ考えで行われている。

個人的には小説中心に読んでいるが、いつか詰将棋の本も読むつもりだ、本ブログでも時々は取り上げて行きたい。

内藤武雄作「将棋吹き寄せ：一般作：第40番」（注：一般作とは有馬作以外）
作意
７３馬・６６玉・５５馬・７５玉・７４飛・同玉・６５馬。８４玉・８５銀・７３玉・７４銀・６２玉・６１金・７２玉・８３銀成・６３玉・５４銀成・５２玉・７４馬・４２玉・４１馬・３３玉・３５香・２２玉・３２馬・１３玉・１４金・１２玉・２３金・１１玉・２２金　まで31手
乱れはある。

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田中至作「過雁組曲」：第23番「あぶり出し曲詰・ム」
作意
９３歩・９１玉・４６角・同金・９２歩成・同玉・９３桂成・同玉・８４竜・同玉・８５金・同玉・８６飛・７５玉・６４銀直・７４玉・７５歩・６５玉・５５金・同と・５４銀不成・同と・同角成・同桂・６６歩・同桂・７６銀・５４玉・４６桂・４５玉・３６金　まで31手

詰上り図

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第１１８２番は、「詰図の舞」「漢字・而（じ・しかして）」だ。
第１１８６番は、「詰図の舞」「漢字」で、部首は「しかばね」だ。
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第１１８６番：「詰図の舞」「漢字」31手

作意は、　2023/08/20　へ
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2023/07/03　の作意

第１１８２番：「詰図の舞」「漢字・而（じ・しかして）」
作意
５３飛成・同香・６５歩・５５歩合・３４金・同玉・２４金・同銀・３３桂成・同銀・２５銀・４４玉・４５香・５４玉・４３銀不成・６５玉・６６金・６４玉・８６角・同と・６５歩・同銀・７３角成・同桂・７５金打　まで25手詰
詰上り図

波崎黒生・中野和夫「一番星」について

作品集「一番星」は、波崎黒生と本名・中野和夫の双方で発表した作品を集めている。
作風は、ひたすら構想派であり、短編から中編・長編までほぼ構想を、表現している。
平成26年没、翌年に作品数90作の作品集「一番星」が出版された。
角建逸氏の詳しい解説があって、ようやく理解できる作品群であり、死後出版の作品集がなければ難しい作品と作者のイメージだけが残っていた可能性がある。
中編・長編が多い、構想派の作家としては、予想以上の作品数に感じる。
手順と構想は、難解な作品が多く、1冊の作品集でも読み切るのはかなり大変だ。
結果的な条件作はあるが、基本的には無縁のイメージはある。
第86番は解説でも異色作とされている、逆算作図の曲詰風の作品だ。
軽趣向風の手順も珍しい方だ。

波崎黒生・中野和夫作「一番星：第86番」
作意
４３馬・８８玉・４８飛・７８歩合・同飛・同玉・６７銀・８８玉・８９歩・同玉・７８銀・同玉・３４馬・８７玉・８８歩・同金・４３馬・７８玉・６８飛・８９玉・７９金・９９玉・９８馬。同金・同飛・同玉・８８金打・９９玉・８９金引　まで29手

詰上り図

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田中至作「過雁組曲」：第22番「あぶり出し曲詰・ラ」
作意
７５銀・５４玉・６５金・同銀・５７竜・同と・５５歩・同金寄・４３馬行・同金・５５馬・同玉・４５金　まで13手

詰上り図

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第１１８１番は、「寄木の舞」「対称または「十」」＞「仮名：ナ」だ。
第１１８５番は、「寄木の舞」「ほぼ対称」または「ほぼ仮名：ハエ」だ。
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第１１８５番：「寄木の舞」「ほぼ対称」または「ほぼ仮名：ハエ」13手

作意は、　2023/08/14　へ
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2023/06/27　の作意

第１１８１番：「対称または「十」」＞「仮名：ナ」
作意
６７桂・同と・５６歩・同玉・６８桂・同と・５７金・５５玉・５６歩・同と・６５金　まで11手詰
詰上り図

「小文字アルファベット・ｊ(筆記体)」

パソコンやブラウザ上での、筆記体の使用方法はよく判らない。
筆記体フォントや、画像や、変換サイトは複数あるのだが、使い方も難しく、文字化けの心配もある。
結局はこのブルグでは「（筆記体）」と書いている。

「小文字アルファベット・ｊ」の活字体は、「小文字・i（筆記体）」を左右反転した形と似るので、活字体は避けてあえて筆記体で作った。
あぶり出し曲詰で、出題時に詰上りの文字を開示した方が良いのかは不明だが、小文字アルファベットに関しては詰上りが何か判り難いので、出題時に開示する事にする。
私は、読み難い文字の作図が多いので、多くは開示が良さそうとも思う、この辺りは微妙だ。

河内勲作「おくろう記：第69番」象形「e」
作意
６２銀不成・同玉・７２桂成・５２玉・５３歩・４１玉・５２金・同成香・同歩成・同玉・５３歩・同玉・６２銀・４２玉・３３金・３１玉・３２歩・４１玉・５１銀成・同玉・７３馬・５２玉・６２馬・４１玉・４２香　まで25手

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田中至作「過雁組曲」：第21番「あぶり出し曲詰・ナ」
作意
８２金・同竜・８４金・同玉・８５金・７３玉・８２角成・６３玉・７４金・同銀・８３飛成・同銀・７３飛・５４玉・４４馬・同桂・５５金・同と・７４飛成・同銀・６４馬　まで21手

詰上り図

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第１１８０番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・ｊ(筆記体)」だ。
第１１８４番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・ｋ」だ。
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第１１８４番：「詰図の舞」「小文字アルファベット・ｋ」13手

作意は、　2023/08/08　へ
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2023/06/21　の作意

第１１８０番：「詰図の舞」「小文字アルファベット・ｊ(筆記体)」
作意
４５金・同銀・４４銀不成・同成銀・５３飛成・５４成銀・同竜・同玉・５５歩・同玉・４４銀・５４玉・５６飛・同銀・４６桂・４５玉・３５金　まで17手詰
詰上り図

「図形・9駒線：横非直線（凹み）」

ほぼ直線の図形は、意外と少ないかも知れない。
意味が分からない、狙いが判らない、何の図形？、の戸惑いもある。
その状態で作図するのは、やはり悩ましい。
不規則図形でも、最初から狙うのは悩ましい。
詰上りの部分図と手順を最初に決めて、それが不規則な時にややアバウトに逆算する方法でどうだろうか。
1179番、1183番は少なくともそのような作図過程だ。

添田宗太夫作「将棋秘曲集：第26番」
作意
４１角成・同玉・３２金打・５１玉・６１馬・同玉・５２銀・同銀・７２桂成・５１玉・４２銀　まで11手

詰上り図

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田中至作「過雁組曲」：第20番「あぶり出し曲詰・ネ」
作意
６３金・同歩・７３銀・５５玉・７７馬・同香成・５４金・同玉・６５角・同銀・５６香・同銀・４４金・同香・４３銀・５５玉・６６銀　まで17手

詰上り図

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第１１７９番は、「詰図の舞」「図形・9駒線：横非直線（中央に凹みある）」だ。
第１１８３番は、「詰図の舞」「図形・9駒線：横非直線（２か所に凹み）」だ。
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第１１８３番：「詰図の舞」「図形・9駒線：横非直線（２か所に凹み）」23手

作意は、　2023/08/02　　へ
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2023/06/15　の作意

第１１７９番：「詰図の舞」「図形・9駒線：横非直線（中央に凹みある）」だ
作意
２４銀・２２玉・３４桂・同角・１４桂・１１玉・２１金・同玉・３１香成・同玉・３２歩成・同玉・４３歩成・同玉・４４香・５３玉・５４飛・６３玉・６４飛・７３玉・６２飛成・７４玉・６４竜　まで23手詰
詰上り図

曲詰・ギリシャ文字「θ（シータ）」について

2023/07/01に「詰将棋駒の舞（新館）」の定期更新を行った。
「2023/6月－1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字で、θ（シータ）」だ。
「2023/06月－2」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し漢字・壬（じん）」だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2023/07月－1」は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字」だ。
「2023/07月－2」は、「詰図の舞」「握り詰」だ。

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「θ（シータ）は類似文字・図形が多い。」

角がある長方形に近い文字「口」系列。
角がない円に近い文字「0」「О」の系列。
それぞれの中央に、線がある文字「日」「目」の系列。
そして「О」の中央に線があるのが、「θ（シータ）」のイメージだ。
漢字「日」から角の４駒を省く形で、密度が減るのでやや作り易いかも知れない。
ただし幅を「３」「５」のいずれで作図するかは微妙に悩ましい。


河内勲作「ひより草：第108番」：象形「スリッパ」
作意
４５金・同歩・同銀・４３玉・４４銀直・４２玉・５３銀左成・３１玉・４２成銀・同玉・３４桂・３１玉・４３桂・２１玉・３２歩成・同玉・１４馬・２３金合・同馬・同玉・２４金・１２玉・１３歩・１１玉・２２桂成・同玉・３３銀成・１１玉・１２歩成・同玉・２３金・１１玉・２２金　まで33手

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田中至作「過雁組曲」：第19番「あぶり出し曲詰・ツ」
作意
６５金・同玉・６４金引・５５玉・６５金・同玉・６４金・５５玉・６５金・同玉・７４角成・５５玉・４５飛・同玉・３４飛成・同角・３５金・５５玉・４７桂　まで19手

詰上り図

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第１１７８番は、「詰図の舞」「漢字・什（じゅう）」だ。
第１１８２番は、「詰図の舞」「漢字」で、やや珍しい字だ。
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第１１８２番：「詰図の舞」「漢字」25手

作意は、　2023/07/27 へ
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2023/06/09　の作意

第１１７８番：「詰図の舞」「漢字・什（じゅう）」
作意
５３桂成・同金・６３香・同金・同角成・同玉・７３金・６４玉・７６桂・同銀・７５金・５３玉・５５香・同角・５４歩・同玉・４３銀不成・５３玉・５４歩・４４玉・４６竜・同角・４５金　まで23手詰
詰上り図