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途中無仕掛図 [詰将棋]

無仕掛図の中には、途中無仕掛けを加える事が多いと思う。
無防備図や他の条件図式では、途中XX図式はあまり含まれる事は少ないと思う。

途中無仕掛けでは無仕掛状態が判り易い状態だから目立つのかだろうか。
逆算という手法を使うと、無仕掛け状態からの逆算は途中無仕掛けに繋がる。
逆算で作図する作品(例えばあぶりだし曲詰)では、無防備はそこそこあるが、無仕掛図は少ない。<

条件作の多くは初形あるいは詰め上がりであり、手順途中の条件は少ない。
単独の作品では、いくつか見ることが出来るが、ジャンルとなると途中無仕掛以外はなかなか思い出さない。
私個人は、「無仕掛図の中に途中無仕掛けを加えている」。

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第783番「カナ詰」-19
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第784番「カナ詰」-20
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作意は、 2017/12/19 へ
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2017/11/01 の作意
第777番:「カナ詰」-15:「ソ」
62角成・同玉・53桂成・同玉・54香・同玉・44金・55玉・66竜まで 9手

第778番:「カナ詰」-16:「タ」
43銀不成・55玉・57飛・同桂成・54銀成・同玉・53桂成・同香・64と・55玉・43歩成 まで11手
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濁音のデザイン [詰将棋]

カタカナ文字でも濁音と半濁音はあまり見かけない。

岡田敏作(「蝸牛」60番)が記憶にあるが、構図・文字デザイン的にはバランスが崩れて難しいと思えた。
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(詰め上がり)
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普通に書く文字では中央に文字を配置するが、濁音・半濁音記号が大きなスペースを取る為に、記号部以外を左下にずらせて、右上に記号を配置する印象がある。

丸山正為作「将棋イロハ字図」を見るとその傾向はやはりあるが、予想よりは少ない。
ただし濁音記号を横並びの2枚の駒で済ましている。
20文字全てを統一すると、丸山正為デザインとして認識する事になる様だ。
構図と手順共に、幾分は作りやすくなると思える
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(丸山正為作「ジ」:盤面文字詰:あぶり出しも同じデザイン)

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第782番7手詰
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作意は、 2017/12/13 へ
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2017/10/26 の作意
26桂・15玉・33角・同角・13飛不成・同香・16歩・24玉・34と まで9手詰
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「将棋イロハ字図」 [詰将棋]

丸山正為作「将棋イロハ字図」はカタカナ文字曲詰集として有名だが、詳しくは判らない。
昭和2年に将棋月報から出版され、将棋世界誌に昭和29年から38年に掲載されたとされる。
将棋世界誌のバックナンバーで一部のみ見た記憶があるが、昭和46年に詰パラから出たコピー版を持っている。
それには誤植・脱字があると思える、それの絡みか不完全作もあると思える。
発表が古い作なので、変化や別詰の基準が現在と異なる可能性がある。
どこか江戸時代の古図式を見たり解読する雰囲気がある。
最初のカタカナ文字曲詰集・シリーズだが、それ以上にも特徴が有る。
・「京」が含む>49字
・濁音と半濁音を含む>25字
・初形曲詰とあぶり出し曲詰がセットになっている>「49+25」*2=148題
とにかく大シリーズと言える。

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第780番「カナ詰」-17
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第781番「カナ詰」-18
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作意は、 2017/12/07 へ
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2017/10/20 の作意
「カナ詰」-13:「ス」
66桂・同銀不成・55金・同銀・66桂・同銀・63銀不成・同銀・44金・55玉・46竜 まで 11手詰

「カナ詰」-14:「セ」
66金・同香・65銀・同と・55角成・同玉・56香・同玉・48桂・同と・57金・55玉・66銀・同と・56香・同と・65金打 まで17手詰
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複数人による曲詰組曲 [詰将棋]

曲詰組曲は、記念詰・祝賀詰めの定番だ。
実績のある曲詰作者を集めるのが無難だが、比較的に難しく無い文字をあまり経験の無い作者に割り当てるとも言われる。
作図方法が逆算の作者ならば可能性は高いが、手数を条件に入れると短編作家には障害になる事もある。
濁音・半濁音や駒数が多い文字は、中編曲詰を複数作った実績がある作家に自動的に決まるとも噂された事もある。
曲詰組曲を企画・作製する集団や会合は作者が揃うので幾たびも行うが、全く曲詰組曲を作らない所はそもそも企画自体が始まらない傾向になる。
祝賀詰めは恒例だと紹介されるがそれは曲詰組曲を作る集まりであり、全く縁がない集まりも同様に存在する。
後者の私が参加した集まりで、初形曲詰の組曲の企画が出た事があるが実現しなかった。

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第779番19手詰
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作意は、 2017/12/01 へ
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2017/10/14 の作意
16歩・同玉・25角・同馬・14飛・同馬・26金・17玉・27金 まで 9手詰
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雑誌の曲詰シリーズ掲載 [詰将棋]

11月はじめは、定期更新予定。

雑誌や作品集を見ると、「雑誌に曲詰シリーズがまとめて発表された」という記述に出会う。
1月一括なのか連載なのかは不明だが、門脇芳雄作「イロハ字」・山田修司作「ABC字」・伊藤路歩「イロハ字」等がそう書かれている。
平井康雄作「イロハ字」の「詰棋めいと」掲載の全貌は知らない。
幾つかは作品集になっているし、ネット公開されているシリーズもいくつかある。
詰めパラ誌の短編コンクール並の数の一括掲載や26文字も現実的ではないかも知れないが、10文字のシリーズならばシリーズ作のまとめ掲載も可能ではないかと思う。
ただし作品集を見ると、シリーズの個別作の差し替えは、耐えず発生しているようで、完全版の掲載とはなりにくそうだ。

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第777番「カナ詰」-15
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第778番「カナ詰」-16
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作意は、 2017/11/25 へ
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2017/10/08 の作意
「カナ詰」-11:「サ」
56歩・同銀不成・46銀・同桂・47桂・同銀成・54竜・同玉・87馬・55玉・65馬 まで 11手詰

「カナ詰」-12:「シ」
43桂成・同玉・32馬・44玉・56桂・同竜・35銀・55玉・47桂・同竜・65馬 まで11手詰
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