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あぶり出し曲詰の駒数 [詰将棋]

あぶり出し文字曲詰では、詰め上がりのデザインで駒数が多い文字もある。

単純に追う手順でも、多くの初形の駒数は詰め上がりよりも増える事が一般だ。
詰め上がり駒数が多い文字は、初形の駒数も多い。

短編では持駒次第では、初形よりも詰め上がりの駒数が増える作り方は可能だ。
これが中編以上の手数になると、駒数は初形から減って行く構成になる。

詰め上がりの文字から外に出て逆算する事は多い。
中編以上では中央に配置した文字の範囲内で作図する方が少ない。

詰め上がりからの逆算作図なので、その手順構成は作者が事前に構想する事になる。
配置駒も制約の少ない文字から外に出た場所の方が、自由に作図出来る事もありそうだ。
その様な作品では、あぶり出し文字曲詰でも最後に作図した初形付近が難しかったり、狙いになる事も多い。

あぶり出し文字曲詰では手数によらずに、詰め上がり駒数は似た数値になるが、初形駒数は手数ともに増加傾向がある。
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第768番「カナ詰」-9
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第769番「カナ詰」-10
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作意は、 2017/10/20 へ
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2017/09/02 の作意
「カナ詰」-5:「オ」
53銀不成・同香・74金・55玉・54銀成・同香・67桂・同と・56香・同と・65金・同玉・75金・55玉・65金打 まで15手詰

「カナ詰」-6:「カ」
37金・55玉・54銀成・同玉・53と・55玉・54金・45玉・35馬・同桂・55金・同玉・54馬 まで13手詰
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小駒だけの握り詰 [詰将棋]

握り詰では、中編以上を作ろうとすると大駒の活用がポイントとなる様だ。
手数制限はなくとも、手数を伸ばす事を考える作者は多い。
握り詰の駒数は少ない事が多く、解図者も配置から予想できる手数より長いと注目度が上がるようだ。
握り詰では手順密度を狙う事は制限があり、手数を長くするテクニックは評価の対象となっても不思議はない。
握り詰以外でも、配置や駒数から予想するよりも手数が長いと意外性はある。

2017年の全国大会の握り詰は、小駒だけだ。
小駒だけの握り詰で「香」がある場合は昔から常道がある、大駒の合駒を発生させる事だ。
これは作者では周知であり、知らなくとも誰しも考えつく事だ。
2017年の全国大会の握り詰・優秀作が「詰パラ」に掲載されている、それは上記の再度の確認となる内容だ。
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第767番続小駒の舞
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作意は、 2017/10/14 へ
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2017/08/27 の作意
42角不成・25玉・26歩・同玉・53角不成・25玉・35金・26玉・36金・15玉・26金・同香・16歩・25玉・35角成 まで15手詰
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田中至作品集 [詰将棋]

田中至氏はオールラウンダーであり作品数は多い。
同時に、複数のマニア向け作品集・著書と、一般向けの多数の著書がある。

その殆どを読んだが、マニア向け作品集・著書は繰り返し読む事が多い。

短編集「白扇」は手順の密度の濃さを狙いとする短編集だ。
その構成はデビュー当時の私への影響は大きい。
ただし、詰め上がりからの逆算手法で作られたであろう作品は、手が届かない。

今は、あぶり出し文字曲詰100番集「過雁組曲」を読みながら、あぶり出し文字曲詰を作っている。
文字曲詰100番集は意外と少なく、詰め上がり条件作連作としてその100番の構成は魅かれる所が強い。
その構成は
「イロハ」順で48文字
アルファベット大文字が26文字
漢数字が10文字
アラビア数字が10文字
名前「タナカイタル」6文字
合計100文字だ、最後の6文字以外は踏襲が目標となりそうだ。

ちなみに、全駒市松あぶり出し作品集「白雁組曲」(上)(下)で合計100題は、まだまだ理解を越えた手の届かない位置にある。
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第765番「カナ詰」-7
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第766番「カナ詰」-8
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作意は、 2017/10/08 へ
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2017/08/21 の作意
「カナ詰」-3:「ウ」
45金・同玉・36金・55玉・47桂・同と・54飛・同桂・56香・同玉・34馬・55玉・45馬 まで13手詰

「カナ詰」-4:「エ」
45金・同玉・36金・55玉・56香・同と・64銀・同桂・65金・同玉・43馬・55玉・54馬 まで13手詰
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あぶり出し曲詰の無防備詰め上がり [詰将棋]

あぶり出し曲詰の中には、詰め上がりに玉方の駒がない無防備状態の作品がある。
代表的なのは煙詰であり、駒数の少ない文字詰めや、同種の4枚詰めも同様だ。
中央の詰め上がりでは4枚必要だが、詰め方3枚が圧倒的に多い。
枚数が増える程に玉方なる事が増える。
制約があるあぶり出し曲詰でしかも手数が短いと、配置の玉方の駒を取って打つ手順は避けたくなる。
打ち捨てには限界があるし、駒を取ってから打ち、それが盤面に残る手順が続く事を避けたくなる作者の本能がある。
従って、詰め上がりに無防備状態の形では、途中図で玉方の配置駒を取る手順を多くしない傾向があり、結果として初形から無防備かそれに近い状態で始まりそれで終始する作品が多い様に思う。
手数が中編以降になると、ある程度の手数を逆算するとそれ以前は煙詰的な手順と配置になると思える。

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第764番37手詰
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作意は、 2017/10/02 へ
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2017/08/15 の作意
11と・同玉・21と寄・12玉・11と・同玉・22銀・12玉・21銀不成・11玉・22と・同銀・12歩・21玉・32歩成・12玉・22と・同玉・33角成・13玉・25桂・同香・24銀・12玉・23銀成・21玉・32と まで27手詰
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作意不明の不完全作 [詰将棋]

2017/9/01に「駒の舞」本館の定期更新しました。

詰将棋書と雑誌の違いは、作意が全て載っているかどうかの差だ。
現在では、不完全作品は作意を結果発表時に発表する。
しかしかなり前の「詰パラ」では、不完全作の再出題方式だったので作意を発表しない事は多くあった、そこでは作意非掲載が存在する。

慣例で再出題作は入選するが、賞の対象にはなりにくかった。
そのせいか、一部の長編以外は再出題は次第に減少した。

結果として、作意不明のままで消えて忘れられる作品がかなり生まれた。
完全作ならば、今ではコンピュータで答えを探す事は大部分は可能だが、不詰や誤作意をはじめとして、作意の見当さえ付かない作品はかなりある。

雑誌の昔のバックナンバーを見ると、そこそこ出会う事になる。
判らない事は知りたくなるのだが・・・・。

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第762番「カナ詰」-5
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第763番「カナ詰」-6
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作意は、 2017/9/26 へ
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2017/08/09 の作意
「カナ詰」-1:「ア」
53金・55玉・56香・同と・73馬・同竜・67桂・同と・56香 まで9手詰

「カナ詰」-2:「イ」
64金・同玉・74竜・55玉・46銀・同銀・44竜 まで7手詰
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