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北原義治作「あぶり出し曲詰・鶴の巣ごもり(3X3密集形)シリーズ」

北原義治作の、あぶり出し曲詰「鶴の巣ごもり(3X3密集形)シリーズ」は、近代将棋誌の1980年12月に、一括で掲載された。
「鶴の巣ごもり(3X3密集形)」は、初形象形曲詰でも、あぶり出し曲詰でも、作例が多い人気が高い。
玉の位置も、盤面のあちこちに配置した作品が作られてきている。

ただし、あぶり出し曲詰では詰上り形と収束手順が無数には無いので、優れた作品と言われる時には、密集形の外での逆算手順が評価される様だ。

別のアプローチとしては、立体曲詰とか、使用駒種とか別の条件との組み合わせもある、そして本作のようなシリーズ化もそのひとつだろう。


北原義治作「近代将棋:1980.12月」:あぶり出し曲詰「鶴の巣ごもり(3X3密集形):22玉」連作1
作意
57角・同角不成・25桂・12玉・14竜・13歩合・同桂成・同角不成・21銀打・11玉・13竜・同銀・12歩・22玉・11角 まで15手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第64番「あぶり出し曲詰・P」
作意
12桂成・同玉・13歩・同玉・24角・22玉・33角成・同玉・43桂成・同桂・34香・44玉・53銀引不成・55玉・45竜・同飛・56香 まで17手
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詰上り図
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第1223番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(4段目)」だ。
第1227番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(6段目)」だ。
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第1227番「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(6段目)」25手
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作意は、 2024/04/22
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2024/03/05 の作意

第1223番:「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(4段目)」
作意
61歩成・同玉・51歩成・同玉・41香成・同玉・14馬・同銀・42飛・51玉・63桂・同銀・55香・同銀引・62角・61玉・41飛成・62玉・54桂・同銀・64香・同銀・71銀・72玉・52竜・71玉・81歩成・同玉・92竜・同玉・72飛・93玉・82飛成・94玉・84竜 まで35手詰
72飛は以遠打の非限定。
最終手に余詰有り。
詰上り図
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曲詰「漢字・予(よ)」について [詰将棋]

「漢字・予(よ)」は「マ」「フ」「l」を縦に重ねたデザインで、サイズに制限が無ければ、並べるだけなのだが、実際は縦も9以下の制限がある。
漢字をそのまま、曲詰にすると図形が大きくなりすぎる。

小さなデザインに変える工夫が必要だが、現実には小さく出来るパーツと、出来ないパーツがある。
それ故に、可能なパーツのみを圧縮する事になるので、結果としていびつなデザインにならざるを得ない。
自然なデザインを望む人は、手がけない字だろう。


北原義治氏と門脇芳雄氏の「横一線(5駒)シリーズ」の紹介は終わった。
類似性が避け難い事も、ある程度は理解できたとも思う。
次回は、北原義治作の「鶴の巣ごもり(9駒)シリーズ」を紹介する。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙:参考図(p.65):5駒横1線(9段目)」
作意
54馬・29玉・18馬・39玉・28馬・49玉・48竜・同玉・39金・57玉・46馬・58玉・47馬・59玉・69馬・同竜・49金打 まで17手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第63番「あぶり出し曲詰・O」
作意
46金・同と・57飛・同と・56歩・同と・67桂・同と・44馬・同桂・56香・同玉・36竜・同桂・23角・55玉・45角成 まで17手
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詰上り図
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第1222番は、「詰図の舞」「漢字・予(よ)」だ。
第1226番は、「詰図の舞」「漢字」だ。  
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第1226番「詰図の舞」「漢字」33手
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作意は、 2024/04/16  へ
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2024/02/28 の作意

第1222番:「詰図の舞」「漢字・予(よ)」
作意
52香成・同歩・54桂・53玉・42銀・54玉・45銀・同玉・37桂・44玉・45歩・54玉・55歩・同玉・56金・同玉・67金左・同香成・68桂・同成香・57銀打・55玉・56歩・54玉・66桂 まで25手詰
詰上り図
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「対称形」から「対称形」の立体曲詰 [詰将棋]

立体曲詰の作図は自由度が少ない。
その中で、少しは自由度があるのが、「図形・対称」だろう。
その中でも、中央部の5筋に玉があり、主にその5筋を上下する形が対称図形になりやすい。
中央部に駒が有っても、増えても、対称形は維持するからだ。
5筋を挟む左右の配置駒は、初形も詰上りも同じで動かない事も多くなる、それでも対称形は継続している。
そして、それでも自由度を求めると、ほぼ対称形とか、崩れ文字・崩れ図形で、妥協する事になってしまう。


門脇芳雄作「曲詰百歌仙:第4番:5駒横1線(8段目)」
作意
96飛・同玉・87銀打・97玉・75角・88玉・97角・同玉・98銀・同玉・88金・同玉・55馬・79玉・89金・68玉・69銀・同玉・79飛・68玉・78金・57玉・58歩・同玉・59飛・同玉・77馬・58玉・68馬 まで29手
詰上り形の乱れあり(69玉)。
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第62番「あぶり出し曲詰・N」
作意
37銀・45玉・35竜(A)・同桂・34銀不成・55玉・67桂・同銀不成・56歩・同銀成・67桂・同成銀・46馬 まで13手
(A)54銀不成・55玉・67桂・同銀不成・56歩・同銀成・35竜以下長手数の余詰。
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詰上り図
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第1221番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「図形・対称」だ。
第1225番は、「寄木の舞」「図形・対称」> 「図形・対称」だ。  
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第1225番「寄木の舞」「図形・対称」>「図形・対称」 11手
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作意は、  2024/04/10 へ
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2024/02/22 の作意

第1221番:「寄木の舞」「図形・対称」>「図形・対称」
作意
55飛・同玉・66銀・56玉・74馬・65歩合(非限定)・同馬・同桂・57歩・同桂成・65銀・55玉・54銀成 まで13手詰
詰上り図
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芹田修作「酔鯨」について [詰将棋]

芹田修作「酔鯨」は、110作を収録する作品集だ。
初形を見ると、短編から中編に見えるが、実際は49手詰までの長編的な手数の作品も含んでいる。
手筋作が中心と思うが、手順の狙いは多岐に渡る。
密度が高い短編と、粘り強い中編が収録されており、それぞれが評価されている。
印象としては、少ない初形配置駒数から、粘っこい好手順が引き出される作品が多い。
作図方法は、逆算が中心に思えるが曲詰は少ない。

芹田修作「酔鯨 :第38番」あぶり出し曲詰
作意
55銀・同銀・66桂・同銀・65銀・同金・46桂・同銀・44飛・55玉・45角成・同桂・54飛・同玉・44角成 まで15手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第61番「あぶり出し曲詰・M」
作意
35銀・55玉・77角・同桂成・75竜・同銀・65金・45玉・36金・同と・34馬 まで11手
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詰上り図
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第1220番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・t(筆記体)」だ。
第1224番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・u」だ、変化別詰で変化長絡みもある。
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第1224番「詰図の舞」「小文字アルファベット・u」15手
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作意は、 2024/04/04
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2024/02/16 の作意

第1220番:「詰図の舞」「小文字アルファベット・t(筆記体)」
作意
84角成・56玉・65竜・同玉・54角・56玉・47銀・同と・58飛・同と・48桂・同と・57馬 まで13手詰
詰上り図
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ギリシャ文字「ψ(プサイ)」漢字「兵(へい)」等 [詰将棋]

2024/03/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2024/02月-1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字・ψ(プサイ)」だ。
「2024/02月-2」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・漢字・兵(へい)」だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2024/03月-1」は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字・Ω(オメガ)」だ。
「2024/03月-2」は、「詰図の舞」「あぶり出し・漢字」だ。

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ギリシャ文字「ψ(プサイ)」は、読めるにはどうしても大きなデザインになってしまう、数学等では使うが大文字・小文字を含めて、馴染みの少ない人が多いだろう。
コンパクトに作ると、別の文字になってしまう。
漢字「兵(へい)」は「戸」と同じで、縦に長くなる傾向がある字だ。
さらには全体に駒数と密度が高く、不動駒が増えてしまう文字だ。
本作品では入玉から下段玉に追い出す手順で、収束の駒が渋滞した。

1219番「図形・9駒線:横一線(2段目)」は、「5駒横一線(2段目)」と収束は似ている。馬による詰上りが一般的であり、中央付近では段目によらず、一般的な公式的な収束形だ。
9駒になっても、中央の繋ぎの部分で左辺の序盤と右辺の収束を繋ぐ形となる。


門脇芳雄作「曲詰百歌仙:参考図(p.63):5駒横1線(7段目)」
作意
88と・同成香・78銀・同成香・87竜・88成香・同竜・同玉・77角・79玉・69金・同玉・59金・78玉・79香・同玉・69金・同玉・58飛成・同玉・57金・49玉・16馬・48玉・38馬・57玉・47馬 まで27手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第60番「あぶり出し曲詰・L」
作意
35金・43玉・42桂成・同玉・43角成・同玉(あ)・44金・同玉・55金・同玉・57香・同桂成・65馬・同玉・66金 まで15手
(あ)解説で31玉は、24金・37桂成・64馬・22玉・33馬・21玉・54馬・12玉・23金まで同手数桂余りとなっている。
だが、41玉で52銀成・31玉以下2手長駒余りになる。色々な攻め方があるが、同手数駒余りの順が見つからない。一応、2手長駒余りとしておく。
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詰上り図
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第1219番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(2段目)」だ。
第1223番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(4段目)」だ。
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第1223番「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(4段目)」35手
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作意は、 2024/03/29  へ
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2024/02/10 の作意

第1219番:「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(2段目)」
作意
81飛・同玉・91香成・同玉・92歩・81玉・82歩・92玉・93金・91玉・81歩成・同玉・73桂不成・同銀・92金打・71玉・82金上・同銀・61歩成・同玉・51桂成・同金・同と・同玉・62金・42玉・52金打・31玉・21と・同玉・12角・31玉・22銀成・同と・43馬・32玉・42馬 まで37手詰
詰上り図
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