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「濁音・半濁音文字詰」あぶり出し曲詰 [詰将棋]

謹賀新年
2019/01/01に「駒の舞」本館の定期更新しました。
ほぼ「詰図の舞」だ。
2018/12の作品は、13桂から14桂を加えた為に、銀冠が崩れた。
2019/01は年賀詰と言おうか、あぶり出し組曲です、ただし初形で詰め文字が見えている。
1番は大駒を加えても、このままでは改良は難しい。
2番は手順は改良出来るので、それは普通作品として分離した(別途掲載予定)。


「濁音・半濁音文字詰」あぶり出し曲詰は、丸山正為作「イロハ字」と岡田敏作「俳句詰」が代表的か?。
丸山作の濁音はくっついた2駒なので参考程度にした。


岡田敏作「解いて楽しいあぶりだし:第106番」:「べ」俳句詰の1文字
62金・同玉・53角成・同香・52銀成・同玉・41飛成・62玉・53香成・同玉・54香・同金・同角成・同玉・64金・55玉・46竜 まで17手
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詰上り図
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第888番の「へ」は都煙マニアが狙いたくなる4駒のデザインだが逆算が見えない形だ。
それを濁音にしてあぶり出し曲詰にした。
その感覚は2文字・複数文字曲詰であり、「俳句詰」の基本思想だ。
「濁音・半濁音文字詰」が自由に作れると、複数文字曲詰(中型曲詰・大型曲詰)に繋がる筈だが、そうは簡単ではなさそうだ。


駒数の少ないカナ文字は作り難いが、それを濁音・半濁音にするとどうなるのか?だ。
第894番も同じ方向性だ。
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第894番詰図の舞「文字詰」15手詰
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893>894に修正(1/04)
作意は、 2019/01/25 へ
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2018/12/08 の作意
第889番:詰図の舞「文字詰(べ)」17手詰
23桂成・同玉・34銀・同玉・24銀成・45玉・54銀不成・55玉・44馬・同玉・46飛・54玉・53角成・65玉・75金・55玉・64馬 まで17手
詰上り図
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対称図形あぶり出し曲詰 [詰将棋]

盤中央の文字以外の図形あぶり出し曲詰には
・定番的な規則性の高い図形、その中には市松等が含まれる。
・その反対の、対称軸のある左右対称図形、例えば無双の30番だ。
・55地点の点対称図形。
・対称性のない図形?。


55地点の点対称図形でかつ線対称では無い図形の代表は、「卍」だろう。
回転方向は2つあるので、逆回転の「ハーケンクロイツ」も存在する。
双方作図する意味があるかは不明だ。


門脇芳雄作「曲詰百歌仙:第75番」:「風車」と題する
61飛・53玉・54香・44玉・45銀打・55玉・56歩・同と・64飛成・同玉・65香・55玉・66銀・同と・46角・同玉・47金・55玉・37角・同竜・67桂・同と・56金 まで23手
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詰上り図
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55地点の点対称図形は個人的には「手裏剣」に見える。
「3X3」から「9X9」まで面積は色々だが、「5X5」の作図例が多い。
第888番は「5X5」で駒数が少ない図形だ。


一方、「3X3」の密集形は、規則性の高い図形として作図例は多いと思う。
その為か収束手順に既視感がある、第893番も同様だ。
「3X3」以外の密集形は殆ど見ないし、難しそうだ。
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第893番詰図の舞「密集形」17手詰
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作意は、 2019/01/19 へ
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2018/12/02 の作意
第888番:詰図の舞「点対称形」15手詰
76竜・64玉・63銀成・55玉・45金・同桂・53竜・54金合・同竜・同銀・46金・同と・47桂・同と・56金 まで17手
詰上り図
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あぶりだし漢数字「九」 [詰将棋]

漢数字「九」のあぶりだし曲詰の例は下記だが、駒数が少ないデザインだ。
縦横に駒を増やすデザインもある。
駒数は多くなりがちで、第887番は小駒図式とはいえ形作りの駒が目立つ。


岡田敏作「詰の花束:第582番」:「九」
32竜・51玉・52銀成・同金・41竜・62玉・54桂・53玉・52竜・同玉・96角・74桂合・同角・同歩・53香・同玉・63金・54玉・55歩・同竜・46桂・同銀・44金・同竜・65馬 まで25手
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詰上り図
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あぶりだし漢数字「九」は江戸時代にもあるが「象戯童翫集(野口益雄氏出版)」「将棋秘曲集(将棋世界付録)」共に誤図か不完全で理解困難だ。


私は、漢数字「一」「二」「三」は45年前に作図していて、「二」「三」は「不成の舞」第60番と第59番だ。
「一」13手詰も「詰パラ」に発表したが、収束5手に変長駒余りと変同がある。
これは修正出来ないが11手前の変長は、今見るとまずい。
その前半部分を作り直したのが第891番だ。
第892番は異なるデザインの「一」を考えた積もりだったが、読めないかも知れない。
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第891番「漢数字」-2:17手詰
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第892番「漢数字」?-3:17手詰
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作意は、 2019/01/13 へ
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2018/11/26 の作意
第887番:「漢数字」-1・「九」
21香成・同玉・22銀打・12玉・13銀成(非限定)・同玉・25桂・14玉・13桂成・同玉・23歩成・同玉・27香・33玉・43歩成・同玉・55桂・44玉・35金・55玉・45金打・同桂・65金 まで23手
詰上り図
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あぶりだし文字曲詰「Z」 [詰将棋]

あぶりだし文字曲詰「Z」の最小形でたぶん一般的なデザインは「4X4」だろうと思う、第885・886番と田中至作も同じだ、対称ではないが無難な形だ。


田中至作「過雁組局:第74番」:「Z」
36飛・55玉・57香・同成銀・45金・同玉・34銀不成・同飛・57桂・同銀不成・37桂・55玉・65金・同と・56歩・同と・64銀打・同桂・同銀不成・同金・47桂・同と・56飛・同玉・45馬 まで25手
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詰上り図
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江戸時代後期の「象戯童翫集」は、野口益雄氏が出版した本ではほぼ作意のみ紹介だが、不完全作が多いと言われている。
第1番から10番はあぶり出し「一」から「十」でありしかも初形の玉が「1一」から「9九」「9一」で、詰み上がりが「5五」だ。
そして、第11番はあぶり出し「王」で第12番が「玉」だ。
漢数字あぶりだしの例として並べると、やはり不完全作が多く、初形の玉位置条件の負担もあるのかとも思う。
「象戯童翫集第1番」「一」(不完全)
21と・12玉・22と・同玉・32銀成・同玉・54角成・同竜・42馬・同玉・54桂・51玉・52銀・同玉・62飛(非限定)・42玉・42飛成・54玉・65銀(A)・同桂・55金・同玉(あ)・45竜まで 23手
(A)44金・63玉・53金・73玉・74銀・同玉・72竜以下余詰
(あ)63玉は変化同手数
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詰上り図
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(あ)は無視しても(A)の修正は難しく、収束形となり難いようだ。
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第890番落城の舞:15手詰
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作意は、 2019/01/07 へ
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2018/11/20 の作意
第885番:「A-Z詰」-26・「Z」
26角・57玉・48竜・66玉・77銀・55玉・64角・同金・44角・同香・66銀打・同と・57竜・同と・66金 まで15手
詰上り図
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第886番:「A-Z詰」-26-1・「Z」
52飛成・53桂合・45金・同玉・43竜・同角・55金・同玉・44馬 まで9手

詰上り図
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まとまっているが、目標の11手以上でなかったので第885番を作った。
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3文字数字詰 [詰将棋]

「幅3」の数字は横に3文字は並ばないが、「幅2」の数字ならば可能だ。
幅1の「1」を含むと、色々な可能性がある。


岡田敏作「詰の花束:第578番」:「100」
55桂・34玉・45銀・同玉・56銀行・46玉・57金・同玉・66竜・同玉・75馬・同金・同銀・同玉・86金・同玉・96馬・77玉・78金・66玉・67金・75玉・64銀 まで23手
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詰上り図
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岡田敏作は縦が4だが、飯尾作「IIO」は縦3・横7だ、どちらも「1」と「0」だけ故に可能だ。
第884番は幅2の2文字と「1」で、縦5・横7の3文字だ。
第881番の逆算での改作を考えた時に(手順と構図が類似する)、「23」から考え、それに「1」を加え、何とか小駒図式で完成した。
87歩が必要(85とに76玉・78香以下の変化)にする為に、75での駒交換と成香・成桂が必要になった。


あぶりだし文字曲詰での、シリーズは漢数字で終わる予定だが、いくつか作りたい文字はある。
例えば「濁音カタカナ」「半濁音カタカナ」だ。
2文字に近いイメージもあるし、小型文字で詰め上がりが思い付きにくい形でも外に駒が追加する事で可能になる事もあると思う。
バランスは考えずに、濁音記号は離れた駒2つ、半濁音記号は円状4駒でデザインする。
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第889番詰図の舞「文字詰」17手詰
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作意は、 2019/01/01 へ
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2018/11/14 の作意
第884番:「数字詰」-13・「123」
81と・同玉・71歩成・91玉・81と・同玉・72銀不成・91玉・92と・同玉・83銀成(非限定)・同玉・75桂・同成桂・84香・73玉・83金・64玉・75と(非限定)・同成香・同と・同玉・85と・64玉・65香・55玉・67桂・44玉・43と・同玉・33と引・44玉・55金・35玉・37香・同と・24銀不成・同と・26銀 まで39手
詰上り図
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