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出題数と解図時間 [詰将棋]

詰パラは6月は順位戦があり、概ねは難解作が並ぶ。
12月は短編コンクールが有る。
最近では短編コンクールの条件に少ない駒数が加わり、煩雑作は依然として含まれるが難解な構想作はが少なくなっている。
出題作数は上昇して、現在は50作上限となっている。
これくらいがの解図時間とのバランスがとれえうのだろうかと思う。
消極的な解図者の私には、11手では1月で解き終わらない事が多い。
経験的に9手詰ならほぼ終えた記憶がある。
作品的に実使用駒数を増やす目的で、合駒作が多くしかも評価が高い傾向があると感じる。
変化にのみ合駒が登場する場合もあるので、流石に駒数制限で合駒まで制限は難しい。
そこは「握り詰」と似た性格がある。
たまには「飛び道具駒なし」で競って欲しいと思う、たぶん批判殺到が予想されて実現可能性は少ない。
個人的は、香の無い小駒図式は結構好きで、かなり作っている。<
マニアックな少数派の自覚はある。

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第776番続不成の舞
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作意は、 2017/11/19 へ
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2017/10/02 の作意
32銀打・同歩・33桂・同歩・32銀成(非限定)・同玉・44桂・同金・42飛 まで9手詰
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解けない作品の検討 [詰将棋]

服部彰夫作品は難解作が多くそもそも殆どが解けない。
だが、かなりの作品の検討を行った事がある。
コンピュータ検討が可能になっていた時期だったが、ただ当時はコンピュータでは解けない作品があった。
解けない作品も、作意が判って居れば検討は可能だ。
作意の詰め上がり近くから短い手数を検討する、そこが完全だと判断すればその前に遡る。
短い手数単位に分けてツリー状にメモして行けば、難解さの混乱は大幅に解除出来る。
「作意の詰め上がり近くの短い手数」の部分は、コンピュータ検討が進めばそれを利用する事が可能だ
そして実はあぶり出し曲詰は、この方法が適している。
作者が一番知りたいのは、実は一番最後(詰め上がりに近い部分)の別詰だ。
逆算で作図すると、別詰修正するとそれより前の部分は作り直しになる事が多い。
序盤の別詰を苦労して修正しても、収束に別の別詰が見つかると概ね無駄になる。
一番最後の別詰を修正して、再度逆算しなおすのが効率的な作図だ。

服部彰夫作品集「砂丘」第7番は解説にも書かれているが、当時は「柿木将棋」では解けなかった(今は?、コンピュータのハード次第か?)。
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27手詰の作意の15手目からは私でも解ける、それが判っておれば作意5手目からも解ける(変化は多く易しくはない)。
その部分は自力と「柿木将棋」との併用で根気よく行えばそこそこ検討出来る。
<4手目、51同玉>
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<14手目、43同玉>
814.gif
あとは序盤4手だ、この部分は流石にツリー状にメモを大量に作るしかない。
ただし変化は根気と少し進めた局面を「柿木将棋」に掛ける事で判る。
別詰めの検討だけは、完全には無理でどこかで割り切る必要があり、運も絡む事になる。

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第774番:「カナ詰」-13
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第775番:「カナ詰」-14
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作意は、 2017/11/13 へ
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2017/09/26 の作意
「カナ詰」-9:「ケ」
57金・55玉・45飛・同香・46金打・同香・64銀・同と・45金打 まで 9手詰

「カナ詰」-10:「コ」
56香・同玉・47銀・55玉・56香・同馬・46銀右・同馬・67桂・同香成・65馬 まで11手詰
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電王戦トーナメント [詰将棋]

少し前まではコンピュータ将棋ソフトとは、対戦して楽しんだ。
そのずっと昔は弱すぎて、ギャグ的なソフトだった。
そして今は、コンピュータ将棋ソフトは強すぎて対戦相手にならなくなった。

コンピュータ将棋ソフトの詰将棋機能を、詰将棋作図での検討に使用する事は、指将棋ソフトが強くなる以前から始まり強くなりすぎて困ってしまう現在まで継続している。
作図を楽しむ私にとっては今の機能のままで墓場まで持って行っても良いと思える。

プロの対局で、コンピュータ将棋ソフトの形勢判断が解説に書かれる事があるが、具体的な手順無しでは興醒めに感じる様になった。
だが、意味不明の内容でもコンピュータ同士の自動対局は速さも加わり、じっと見てしまう面白さがある。
その一つが「電王戦」であり、対人間は終了してもコンピュータ同士は継続される様だ。時間制限がある故に、「引き分け狙い戦略は失格」とルール化されている。
千日手狙いの手待ちとの区別はどうするのかと考えるが、何でも有りの他流試合も別部門で残して欲しい気もする。
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第773番9手詰
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作意は、 2017/11/07 へ
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2017/09/20 の作意
23と引・同銀・22銀・12玉・11銀成・13玉・12金・同銀・同成銀・同玉・23銀・13玉・22銀不成・12玉・13香・同桂・21銀不成・11玉・23桂・21玉・31と・12玉・11桂成・同玉・21と・同玉・23香・12玉・22と まで 29手詰
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図面と原稿の誤植のチェック [詰将棋]

「盤上のファンタジア」の復刊は、書店で短時間見た範囲では、テキストの部分的な校正レベルの様だ、ただし私は初版で気がつかなかった。

詰将棋の世界では、誤字・脱字と誤植はしばしば出会う。
出題図、特に解答募集図面以外は慣れてしまった感がある。
だが一般向けや初心者向けの本を目指すならば、それは予想以上に問題意識を持つ必要があるのだろう。

個人では正確度を高める事は限界があり、複数人によるクロスチェックが必要だ。

詰将棋は個人で行う趣味だが、会合等の集まりや文通などは有効に働く事は有りそうだ。
雑誌の詰将棋欄の担当者に、図面だけはコピー機で写したものを使用する人がいた。
個人が経験で対策を考えるが、そのノウハウの伝承の機会は多くないと思える。
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第771番「カナ詰」-11
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第772番「カナ詰」-12
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作意は、 2017/11/01 へ
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2017/09/14 の作意
「カナ詰」-7:「キ」
54金左・同桂・56歩・同玉・74角成・65香合・同銀・同桂・55飛・同玉・57香・同桂不成・15飛・25歩合・同飛・同馬・47桂・同馬・56歩・同馬・64馬 まで 21手詰

「カナ詰」-8:「ク」
64角・同玉・63角成・55玉・54馬・同玉・53桂左成・45玉・65竜・55金合・同竜・同玉・54金・45玉・44金・55玉・54成桂 まで17手詰
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「詰図の舞」とその条件設定 [詰将棋]

10月初めに、本館の定期更新済み。

あぶり出し曲詰めを、「続・駒の舞 第20集 詰図(つみず)の舞」を設けて、登録した。

19集以降の久しぶりの、新条件だ。

詰め上がり条件としては、
「続積木の舞:立体復元式曲詰」と
「単騎の舞:詰め上がり攻め方1枚詰め」
に続き3条件目だが、一般的な条件であり作図数的に越える予定だ。

「詰図の舞:あぶり出し曲詰」は
「1:あぶり出し曲詰」に、
「2:詰め上がりの図形崩れなし」と
「3:詰め上がりの玉位置は55玉」の条件を設定した。

「3:詰め上がりの玉位置は55玉」は意外と一般的では無い。
盤面の中央に図形を配置すると、55に駒が無い事はある。
中央に玉を配置した詰め上がりが、作図的に難しい事もあるようだ。
あとは手順的に配置を全体にずらしたい事はあり、玉位置の55玉は手順の幅が狭くなる様にも思う。

だが、3条件で作る事にした。
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第770番9手詰
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作意は、 2017/10/26 へ
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2017/09/08 の作意
23桂成・同玉・34と・同玉・44銀成・23玉・24馬・12玉・21銀不成・同玉・32歩成・同玉・43と・21玉・31角成・同玉・41歩成・21玉・32と・12玉・22と・同玉・33成銀・21玉・31と・同玉・23桂・21玉・11桂成・同玉・13香・21玉・12香成・同玉・23馬・21玉・22成銀 まで37手詰
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