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本館の2024年年賀詰について [詰将棋]

2024年の年賀詰について。
干支は「辰」で、動物で言えば「龍」「竜」になる、どちらの漢字もあぶり出し曲詰としては作図困難だ。
森田銀杏氏が近代将棋誌の解説担当等の誌面で、年賀詰として初形・象形で干支漢字を作っていた。
「辰」年では、「同じ読みの漢字」といて「立」を作った。
「たつ」「りゅう」とも同じ読みだ。
今回の2024年年賀詰-1では、その考え方を流用したが、ただしそれは「存在しない略漢字」だ。
さらに2024年年賀詰-2は、2024年用だとは言えないのだが、無理に数字とは組まさなかった。


田中至作「過雁組曲」は、仮名文字が終わり、アルファベットになる。
仮名文字とアルファベットの双方が並ぶ作品集は珍しい筈だ。


北原義治作「近代将棋:1967年5月:5駒横1線(7段目)」
作意
59金・78玉・79飛・同玉・69金・同玉・58飛成・同玉・57金・49玉・27馬・48玉・38馬・57玉・47馬 まで15手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第49番「あぶり出し曲詰・A」
作意
36銀・同玉・37飛・46玉・56金・同玉・47馬・66玉・75銀・55玉・45金・同玉・35飛・同飛・同と・55玉・54飛・同玉・45馬 まで21手
片仮名が終わり、アルファベットが始まる。
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詰上り図
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第1208番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・q(筆記体)」だ
第1212番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・r」で9手詰で、短編素材だ。
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第1212番:「詰図の舞」「小文字アルファベット・r」
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作意は、 2024/01/23
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2023/12/06 の作意

第1208番:「詰図の舞」「小文字アルファベット・q(筆記体)」
作意
68金・66玉・48馬・同と・75角・55玉・56歩・同玉・57金・45玉・35金・55玉・64角・同玉・74金・55玉・56香 まで17手詰
詰上り図
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曲詰「図形・9駒線:縦折線(3x9)」 [詰将棋]

「図形・9駒線:縦折線(3x9)」は本来は難しいデザインの筈だが、左右方向が端に接する場合のみは、例外的に作り易くなると思える。
そこで色々試していると、気が付けば2作同じデザインで作っていた。
1207番と1211番がそれで、片方は双玉だ。
別のデザインに改造する素材でもなさそうだ。

近代将棋誌の不完全作情報は見逃しやすい。
結果発表時の解説に説明がある場合以外は、判り難い。
結果発表が、翌月が普通なので、不完全情報がそれより遅くなることも多い。

北原義治作「近代将棋:1967年5月:5駒横1線(6段目)」修正図
作意
71角・同飛・同竜・同玉・81飛・62玉・82飛成・53玉・73竜・54玉・55香・同と・46桂・同と・55香・同玉・64竜・56玉・66竜 まで19手
発表図は余詰あり、結果発表時の修正図。
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第48番「あぶり出し曲詰・ン」
作意
33銀不成・53玉・54飛・同玉・45銀・同金・55歩・同金・44飛・65玉・74角成・同金・76金・同と・77桂・同と・55金・同玉・66金 まで19手
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詰上り図
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第1207番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(3x9)」だ。
第1211番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(3x9)」で、1207番と同じデザインだ。
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第1211番「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(3x9)」
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作意は、 2024/01/17
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2023/11/30 の作意

第1207番:「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(3x9)」
作意
21馬・同玉・33桂不成・同金・22歩・同玉・31銀・23玉・34角成・同金・22金・14玉・15銀・同玉・25飛・同金・16香・同金・同歩・同玉・26金・17玉・28金 まで23手詰
詰上り図
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画数が9画の「漢字・咲(さく)」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰では、詰上りの駒数は10-15枚程度が作り易く、それよりも少なくても多くても作り難くなる。
漢字の場合に、1画の駒数を3枚平均と仮定すると、4画から5画となる、実際にその程度が作り易いと感じる。
画数が少なくなると、長い線が存在する事になる、直線の場合は密集度が高くなり難しくなる。
画数が増えると、詰上り駒数も増えるのが普通であり、その結果として駒密度が高くなっても、駒配置面積が高くなっても難易度が高くなる。
従って画数を増やす場合には、1画当たりの駒数が少ない字に可能性がある。
例えば「さんずいへん」の3画を、点3つの3駒で表すような省略も必要になる。
「漢字・咲(さく)」では、「口」は3駒・4駒・1駒で、右側は1駒が2つに「天」は3駒・3駒・3駒・1駒となる。
合計は20駒で、かなり多くなり、このあたりが中型曲詰詰上りの上限に近い、あとは盤の周囲に接するデザインとなりそうだ。

北原義治作「近代将棋:1967年5月:5駒横1線(5段目)」
作意
75角・63玉・55桂・54玉・45金・同玉・35金・54玉・53銀引成・同金・同銀成・同桂・65金・同桂・36馬・55玉・45馬 まで17手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第47番「あぶり出し曲詰・ス」
作意
77銀・56玉・66飛・55玉・54金・同玉・53銀成・同歩・63銀・55玉・73角成・同飛・65金・45玉・37桂・同金・55金・同玉・37馬・同香成・46金 まで21手
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詰上り図
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第1206番は、「詰図の舞」「漢字・咲(さく)」で、画数が9画だ。
第1210番は、「詰図の舞」「漢字」で、部首は「にんべん」だ、あえて偏と旁をくっ付けた。
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第1210番「詰図の舞」「漢字」
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作意は、 2024/01/11
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2023/11/24 の作意

第1206番:「詰図の舞」「漢字・咲(さく)」
作意
36飛・同歩・37金打・45玉・44と・同玉・34銀成・同歩・22馬・同竜・36桂・45玉・46銀・54玉・44金・63玉・75桂・同と・64香・74玉・66桂・同と・86桂・同銀・84と まで25手詰
詰上り図
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藤井憲郎作「万葉の郷」について [詰将棋]

藤井憲郎作「万葉の郷」は、短編作を中心に180作を収録した、個人作品集だ。
3手から15手詰が、155作で中心となっている。
中編でも、駒数も少なく、駒配置も小さい作品だ。
各種雑誌への発表作が中心だが、未発表作も多数収録されている。
好形での好手を中心とした手筋作が作風だろう。
それ故に、条件作は少ない。

第164問は、詰上り4桂詰だ、類似の収束形は複数ありそうだが、好形からは詰上りは予想させない。

藤井憲郎作「万葉の郷:第164問」4桂詰
作意
33歩成・11玉・12歩成・同玉・24桂・11玉・22と・同玉・34桂・11玉・33馬・同桂・12歩・21玉・33桂不成・31玉・43桂 まで15手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第46番「あぶり出し曲詰・セ」
作意
66角・64玉・31馬・53桂(あ)・55角・同玉・22馬・44角合・同馬・同桂・77角・66香合・同角・64玉・55角・同玉・56香・同桂・66銀・64玉・73銀不成・74玉・75銀右・同飛・66桂 まで25手
53桂(あ)で、53金合・55角・同玉・22馬・44桂以下で不詰。
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詰上り図
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第1205番は、「寄木の舞」「漢字・廿」>「図形・対称」だ。
第1209番は、「寄木の舞」「図形・対称」>? 、だ。
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第1209番「寄木の舞」「図形・対称」>?
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作意は、 2024/01/05
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2023/11/18 の作意

第1205番:「寄木の舞」「漢字・廿」>「図形・対称」
作意
47角・同歩不成・58飛・同と・57歩・同と・65銀・55玉・54金 まで9手詰
詰上り図
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「小文字アルファベット・p」「ギリシャ文字・Υ(ウプシロン)」 [詰将棋]

2023/12/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2023/11月-1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字で、Υ(ウプシロン)」」だ。
「2023/11月-2」の作意発表は、「漢字・己(こ・き・おのれ)」だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2023/12月-1」は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字・Φ(ファイ)」だ。
「2023/12月-2」は、「詰図の舞」「漢字」だ。

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「ギリシャ文字・Υ(ウプシロン)」は、馴染みの薄い字だ。
辞書や活字を見ながらデザインするのだが、読めるか?似ているか?の判断は難しい。

「漢字・己(こ・き・おのれ)」は、デザインの差で印象は異なる。
特に幅方向が、幅3のコンパクトなデザインから色々考えられるし、前例もある。
漢字ぽいのは、幅は広めだろうか?。

「小文字アルファベット・p」は、無理に縦線と円を並べたデザインだ。
それは読めるか?、小文字らしいか?、・・・等よりも、それで大文字と差をつけている事がデザインとして使用した理由だ。
筆記体を使う選択もあるが、それが読みやすいとは思えなかった。


北原義治作「近代将棋:1967年5月:5駒横1線(4段目)」
作意
54竜・同銀・34角・32玉・22馬・41玉・42銀成・同玉・54桂・53玉・44銀・同と・31馬・54玉・64馬 まで15手
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詰上り図
kita_kinsyo_19670504e.jpg
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田中至作「過雁組曲」:第45番「あぶり出し曲詰・モ」
作意
55歩・45玉・37桂・44玉・43銀成・同歩・54金・同歩・53銀・55玉・56歩・同玉・57金・55玉・46角成・同と・15飛・35歩合・同飛・同香・56歩・同と・45飛・同桂・47桂・同と・56香 まで27手
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詰上り図
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第1204番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・p」だ
第1208番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・q(筆記体)」だ
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第1208番「詰図の舞」「小文字アルファベット・q(筆記体)」
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作意は、 2023/12/30
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2023/11/12 の作意

第1204番:「詰図の舞」「小文字アルファベット・p」
作意
63銀不成・同玉・74と・同桂・64歩・54玉・53桂右成・同歩・44金・同と・43銀引不成・同と・45金・65玉・75金・同玉・76金 まで17手詰
詰上り図
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