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「図形・9駒線:横ギザギザ線(市松)」 [詰将棋]

「図形・9駒線:横ギザギザ線(市松)」は、縦幅の狭い市松である。
前例があり、このブログでも紹介している、それは、八尋久晴作「詰パラ 1989/06」で、「詰将棋駒の舞(三番館):2021/05/08」で紹介した。
9x2の市松で同形だ、そしてやはり詰上り形もほぼ自由度がない。
9駒の線の曲詰としては、1直線と並ぶ美しい形だが、詰上り形のバリエーションが見つからない。
色々やってみたが、結局は同じ詰上り形しか出来ず、そこからの逆算となった。

縦型の2x9の方が、詰上り形は見つかりやすそうで、こちらは別途作図している。
それでは、斜めの細い幅の市松は?というと、こちらは駒数が多くなってしまう。
とても、9駒では形が整はない。

田中至作「白雁組曲(上巻):第48番」
作意
82香成・同玉・74桂・81玉・82歩・72玉・73歩・63玉・53歩成・同金・同と寄(A)・同香・62金・74玉・66桂・同金・85と・同玉・75金・96玉・97歩・同玉・88と・96玉・87と・同玉・89竜・77玉・99角・67玉・69竜・57玉・66角・47玉・57金・37玉・27と・同玉・28歩・同と・37飛・同玉・39竜・同と・28金 まで45手
(A)62桂成で余詰、74玉は43手詰みで、同玉は53と上・同香・52金以下香を持って詰む。
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第28番「あぶり出し曲詰・ク」
作意
65金・同玉・57桂・同と・64金・55玉・53竜・同銀・67桂・同と・56銀・同玉・45竜 まで13手
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詰上り図
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第1187番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:横ギザギザ線(市松)」だ。
第1191番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:縦1線」だ、以前に3筋と5筋を作図しているので、それ以外の筋だ。
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第1191番「詰図の舞」「図形・9駒線:縦1線」23手
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作意は、 2023/09/19 へ
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2023/08/02 の作意

第1187番:「詰図の舞」「図形・9駒線:横ギザギザ線(市松)」
作意
24銀不成・同玉・34銀成・同歩・14金・33玉・44金・同玉・45金・33玉・25桂・同馬・43桂成・同玉・53香成・同玉・62飛成・同玉・72飛・64玉・54銀・64玉・74飛成・同玉・65金 まで25手詰
詰上り図
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松田圭市「増補新版 すなどけい」について [詰将棋]

松田圭市「増補新版 すなどけい」は、新書サイズの詰将棋作品集で短編作が150題収録されている。
配列は手数順で、目次では分けられているが、実際の配列では手数はシームレスだ。
普通に双玉があるが、ルール説明では触れていない。
大駒が乱れ飛ぶ、最近では典型的と言える短編が圧倒的に多い。

最近多い、左開きで横書きの本だ。これ自体は普通なのだが、問題2題が1ページでその次のページ(=裏ページ)が解答の形式でもある。
そこでは、図面サイズを回答では小さく変える工夫があるが、私はまだ「左が解答で、右が問題図」には慣れていない。
この作品集では、曲詰とか条件作とは無縁のようだが、近い作はある。

松田圭市作「増補新版 すなどけい:第129番」
作意
36銀・同玉・28桂・25玉・27竜・26桂合・同竜・14玉・25竜・同玉・37桂・14玉・26桂 まで13手
盤面使用駒が「飛と銀」。
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田中至作「過雁組曲」:第27番「あぶり出し曲詰・オ」
作意
62金・同玉・61桂成・同玉・62歩・同玉・54桂・同歩・63歩(A)・同玉・64香・同と・53銀成・同玉・44銀成・同玉・34金・55玉・66銀・同と・46角・同と・44馬 まで23手
(A)64香以下、63歩合・51銀不成以下余詰
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詰上り図
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第1186番は、「詰図の舞」「漢字・尺(しゃく・さす)」だ。
第1190番は、「詰図の舞」「漢字」で、部首は「己」だ。
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第1190番「詰図の舞」「漢字」21手
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作意は、 2023/09/13 へ
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2023/07/27 の作意

第1186番:「詰図の舞」「漢字・尺(しゃく・さす)」
作意
76銀・同玉・77香・65玉・56馬・同玉・57金・65玉・66歩・54玉・63馬・同歩・53桂成・同玉・52と・同玉・53歩・同玉・65桂・64玉・53金・44玉・45歩・34玉・35歩・同玉・46金・34玉・37飛・同と・35香 まで31手詰
詰上り図
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ほぼ象形の曲詰、あるいは立体曲詰 [詰将棋]

初形・象形「ほぼ対称」で、詰上り「E」の立体と主張してしまう。
左右「ほぼ対称」だから、初形を左右反転しても、「ほぼ対称」になる。
その結果で、詰上りが「アルファベット・E」だが、左右反転した場合には、「片仮名・ヨ」になる。
どちらにするかは、なんとなくだ。

左右反転すると、異なる文字になるケースは他にもあり、選択に悩む事もある。
立体曲詰では、都合が良い方を選ぶのだが、「左右対称」または「ほぼ対称」の場合は初形も二通りからの選択となる。

岡田敏作作「解いて楽しいあぶりだし詰将棋:第46番」「ヨ」
作意
64金・55玉・54金・同玉・53桂成・同馬・56飛・同銀不成・36馬・45桂合・同銀・55玉・47桂・同銀不成・56銀・同銀不成・47桂・同銀成・45馬 まで19手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第26番「あぶり出し曲詰・ノ」
作意
21銀成・同玉・31馬・同玉・22銀・41玉・42桂成・同玉・43桂右成・41玉・23角・同飛・33桂・同飛・42成桂・同玉・33銀不成・52玉・53金・同玉・63飛・54玉・44金・66玉・66飛成 まで25手
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詰上り図
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第1185番は、「寄木の舞」「ほぼ対称」または「ほぼ仮名:ハエ」から「E」だ。
第1189番は、「寄木の舞」「対称」だ。
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第1189番「寄木の舞」「対称」11手
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作意は、 2023/09/07 へ
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2023/07/21 の作意

第1185番:「寄木の舞」「ほぼ対称」または「ほぼ仮名:ハエ」から「E」
作意
66金・同馬・64銀・同玉・63と・55玉・64角・54玉・53角成・同歩・74飛成・55玉・64竜 まで13手詰
詰上り図
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「小文字アルファベット・k」 [詰将棋]

「大文字・K」と「小文字・k」は似たデザインで、あえて言えば「小文字・k」は「左の縦線が長い=右の交線が小さい」だ。
文字としての読みやすさを考えると「大文字・K」自体が小さいサイズであり、「小文字k」で縦線を長くすると考えると「小文字」の方がサイズが大きくなってしまう。
曲詰では仕方ない事だが、「小文字k」では右の交線の部分を簡略化して縦方向を圧縮する事にした。
そのイメージは「大文字K」の右の交線部分の縦方向を小さく圧縮したものだ。
文字として、読み難くなることは軽視した面はある。

「K」の圧縮形・小さなデザインは、あぶり出し曲詰よりも、立体曲詰で採用例がある。
「ヒロエ」詰がその例だし、門脇作も同様だ。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙:第64番」「NHK」
作意
43香成・同桂・54竜・同玉・44角成 まで5手
詰上り図で32飛は無いデザインがより小さい。
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第25番「あぶり出し曲詰・ヰ」
作意
45金・56玉・65銀・同香・46金・同玉・35銀・55玉・67桂・同と・45金・56玉・46金・同桂・45銀・55玉・56銀・同玉・47金・同馬・34馬・55玉・45馬 まで23手
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詰上り図
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第1184番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・k」だ。
第1188番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・l(エル・筆記体)」だ。
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第1188番「詰図の舞」「小文字アルファベット・l(エル・筆記体)」19手
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作意は、 2023/09/01 へ
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2023/07/15 の作意

第1184番:「詰図の舞」「小文字アルファベット・k」
作意
45銀・同玉・63馬・同金・34銀・56玉・55竜・同玉・65金・同角・45金・56玉・67金 まで13手詰
詰上り図
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「握り詰」と「図形・9駒線:横非直線(2凹)」 [詰将棋]

2023/08/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2023/7月-1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字で、θ(シータ)」だ。
「2023/07月-2」の作意発表は、「握り詰」だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2023/08月-1」は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字」だ。
「2023/08月-2」は、「握り詰」に出来なかった作だ。
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「握り詰」は奇妙な条件作だ、手で握った駒を使い(玉が無ければ追加する)詰将棋を作る、片手なら10枚程度だろうか。
短時間の余興的な性格もあるが、1ヶ月程度での期間での募集もある。
詰将棋全国大会が開催される時に、しばしば課題が出される。
特に条件作的な面白みはなさそうだが、創作・作図の動機になりえるようだ。
持駒に大駒が含まると中編の作図も可能だ、さらに合駒は自由なので、香があれば大駒合の発生もありえる。
使用駒制限なので、配置や手順に不自然性がしばしば現れる。

2023年にも課題が有り、駒数駒種共に適当と思えたので、久しぶりに作図した。
そこでは、桂1枚使いきれなかくて、条件を満たせなかった、それが「8月新題-2」だ。
それで違う素材で作り直したのが「7月新題-2」だ、こちらは角があるときの定番的な馬鋸だ、ただし手数制限があるので鋸がほとんど無い。
どちらも「角香」を使う素材なのだが、結果的に「金」が使い切れていない。

「8月新題-2」は武島作と同じ筋だが、私としては「小駒と歩図式:第45番」(詰将棋駒の舞・本館・と歩の舞)を作図したときの中合の別筋としての素材だ。


武島広秋作「第33回詰将棋全国大会:握り詰優秀作:パラ2017/09」
作意
16香・15歩合・同香・13飛合・12銀・22玉・33歩成・同飛・23歩・同飛・11銀不成・21玉・12香成・31玉・22銀成・同飛・32歩・同飛・同桂成・同玉・33飛 まで21手
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田中至作「過雁組曲」:第24番「あぶり出し曲詰・ウ」
作意
75金・同桂・54銀・56玉・55金・同玉・35飛成・同角・64銀不成・同玉・65銀打・55玉・66金・同玉・75銀・同香・58桂・55玉・45飛・同桂・47桂 まで21手
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詰上り図
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第1183番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:横非直線(2か所に凹み)」だ、不規則なギザギザを想定しても詰上り形はやはり難しい。
第1187番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:横ギザギザ線(市松)」だ。
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第1187番「詰図の舞」「図形・9駒線:横ギザギザ線(市松)」25手
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作意は、 2023/08/26  へ
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2023/07/09 の作意

第1183番:「詰図の舞」「図形・9駒線:横非直線(2か所に凹み)」
作意
24銀成・同桂・45金・23玉・14角・同桂・33銀成・同玉・35飛・同桂・34歩・43玉・35桂・53玉・43桂成・同玉・55桂・53玉・63桂成・同玉・54銀打・74玉・84竜 まで23手詰
詰上り図
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