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曲詰「漢字・止」 [詰将棋]

「漢字・止」は幅が広く「7」だが、縦は「5」で可能で、「7X5」の横長になる。

巾7の漢字文字のあぶり出し曲詰は、「将棋秘曲集」に幾つか収録されている。
文字曲詰としては大きなデザインに感じるのだが、漢字では「5X5」に入りきれないデザインがむしろ普通であり、「7X7」でも入らない文字が多数で一般的だ。
面積の範囲を「5X5」から「7X7」に拡げないと漢字のデザインは直ぐに限界になりそうに思う。
「7X7」の曲詰は玉が移動しながら、形が出来てゆく事になり、「将棋秘曲集」と似た雰囲気になるので、令和に「将棋秘曲集」が復活するイメージもある。
以前にも書いたが私(田原)は「将棋秘曲集」が好きであり、それは条件作が好きで「将棋秘曲集」も好きだと言う右田哲彦(三木宗太)氏と似ている。

添田宗太夫作「将棋秘曲集:第6番」:「漢字・五」
62銀・54玉・46桂・同香・65金・同玉・74銀・55玉・65金・45玉・54角・35玉・36金 まで13手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第07番」「象形曲詰・ニ」
65竜(A)・同銀・53飛・45玉・35金・同銀・55飛成・34玉・35竜・23玉・33銀成・14玉(あ)・23銀(B)・13玉・15竜 まで15手詰
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(A)53飛(非限定)以下、45玉・65竜以下手順前後の余詰。
(B)15銀以下、の余詰。
(あ)13玉で、2手長合駒余りの変化長。
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第1010番は、「詰図の舞」「漢字・止」だ。
詰上り図に大駒が2枚有りその動きが少ないので、駒が捌けていない感じが有る。
「漢字・止」は実際の文字では他の漢字のパーツにも使われるが、曲詰では難しく、作例は少ない。
第1014番は、「詰図の舞」「漢字」だ。デザインは「5X6」だ。
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第1014番「詰図の舞」「漢字」17手詰
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作意は、 2020/10/22 へ
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2020/09/04 の作意(スクロール)

第1010番:「詰図の舞」「漢字・止」
75と・同玉・86金打・64玉・65馬・同玉・76金上・同香・75金打・55玉・45金・同玉・46歩・同銀不成・34銀不成・同銀・36竜・55玉・44銀 まで19手詰
詰上り図
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「成銀、成桂、成香」の表記 [詰将棋]

短篇詰将棋での「銀桂香」の成駒の配置は、時代と個人で好みが分かれていると思う。
平均的には、配置しない方法があれば避ける考え方が多いと思う。
現時点は、短篇ではあまり気にしない事が増えたと思うが、逆に中篇以上では「銀桂香」の成駒の配置はいつの時代でも珍しくは無いが、逆に「銀桂香の成駒なし」とか「銀桂香歩の成駒」なしとかの条件的な感想を見る事はある。

私個人は、最近はあぶり出し曲詰を多く作るが、不完全修正手段で使用する事はある。
第1009番の成桂は、合駒制限で4枚目の桂の他の配置が見つからなかった事が配置の理由だ。

門脇芳雄氏:曲詰百歌仙・序文「(前略)、それから私の趣味で「と金」で良いところに成香や成桂などを使った作品がありますが成銀、成桂、成香を2文字で表記すると曲詰の美観を損ねますので、本書では私の好みで詰パラ誌の略字を用いました。(全圭杏)」
注:今2020年現在の詰パラ誌は図面は「成銀、成桂、成香」の表記になっている。

私は手書きでは簡単故に略字を使っているが、「美観」の事は判らない。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙:第84番」:「四香詰」
31竜・同玉・81竜・42玉・34桂・同角・43歩・同角・31竜・同玉・52香成・21玉・22歩・同玉・23成香・21玉・31角成・同玉・43桂不成・21玉・31桂成・同玉・22角・21玉・11角成・同玉・13香・21玉・12香成・31玉・22成香 まで31手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第06番」「あぶり出し曲詰・ハ」
83銀不成・63玉・74銀成(A)・54玉・64馬(B)・同竜・同成銀・45玉・44飛(C)・35玉・26馬 まで11手詰
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(A)64銀(64馬)以下、同竜・同馬(同銀)・同玉・66飛・54玉・64飛打・43玉・44飛以下余詰。
(B)64成銀以下、45玉・34銀・同玉・33馬行・45玉・55馬以下余詰。
(C)55飛以下、45飛以下、65飛以下、43飛以下いずれも余詰。
詰上り図
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第1009番は、以遠打ちの角を打ち、次ぎに活用する。成桂は合駒制限の為。
第1013番は、盤面初形に、金銀と成駒未使用の「清貧図式」。
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第1013番「清貧図式」17手詰
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作意は、 2020/10/16 へ
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2020/08/29 の作意(スクロール)

第1009番:
66角・23玉・34馬・13玉・24銀・14玉・13銀成・同玉・57角・24香合・同角・14玉・13角成・同玉・14香・同玉・24馬 まで17手詰
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曲詰「漢字・化」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰「漢字・化」は作例(門脇作)がありその作品の部首(パーツ)「にんべん」は「2X5」だ、その配置の85香は、84香とのデザインとの比較選択は微妙だ。
84香でも同じ手順になるので、作者はデザインで選んだのだろうと思う。

「にんべん」の最小形は「2X3」であり、第1008番の「2X4」>門脇作「2X5」と次第に大きくなるデザインがある訳だ。
大きい方が漢字の部首(パーツ)として読まれやすくなるとは思う。
漢字全体のバランス等を考えて選ぶ事になるのだろう。

「漢字・化」の右側(旁・つくり)の「匕(あいくち)」のデザインも幾つかあるが、この文字ではバランスから幅3を選びたい気がす、る高さは「4」か「5」だがこれも他の部分とのバランスの問題が大きい。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙:第69番」:曲詰「漢字・化」
73飛成・同金・75銀・65玉・43角成・56玉・46金・同玉・35銀・同香・47歩・55玉・54馬(A)・56玉・67金・同と・65馬・同玉・67竜・55玉・44銀不成・同桂・56歩・同桂・65竜・同玉・43角成・55玉・54馬 まで29手詰
(A)44銀不成以下が成立する、手順前後だが・・。
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第05番」「象形曲詰・ハ」
75竜・63玉・64香・52玉・72竜(A)・41玉・42歩・32玉・33歩・31玉・41歩成(B)・同玉・32歩成(C)・51玉・62竜 まで15手詰
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(A)55竜以下、41玉・42歩・32玉・33歩・42玉・53竜以下余詰。
53馬以下、41玉・42歩・32玉・35竜以下余詰。
(B)61竜以下、42玉・32歩成・同玉・52竜以下余詰。
(C)32竜以下、余詰。
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第1008番は、「詰図の舞」で「漢字・化」で「6X4」のデザインだ。
第1012番は、「詰図の舞」「漢字」で部首(パーツ)は「にんべん」だが、1008番とは異なるデザインだ。
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第1012番「詰図の舞」「漢字」23手詰
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2020/08/23 の作意(スクロール)

第1008番:「詰図の舞」「漢字・化」
65金・同玉・74銀・同角・85飛・同歩・66香・同金・75金・55玉・66銀・同玉・77銀・同成桂・57金・55玉・77角・同金・47桂・同香成・35竜・45金合・同竜・同玉・35と・55玉・45金 まで27手詰
詰上り図
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曲詰「図形・二等辺三角形密集形」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰「図形・二等辺三角形密集形」は、図形が小さいので中央の1駒の有無で、枠のみ(8駒)か密集形(9駒)かの呼び方が変わるだけだ。
それでも作図例は枠のみ(8駒)が多い印象がある。

小型曲詰としては、横型「5X3」と縦型「3X5」が考えられるが、横型「5X3」には底辺が長い形と上辺が長い形の2種類が考えられる。
二等辺三角形密集形(9駒)のひと廻り大きいデザインは一気に7駒増えて16駒に成るので、それはハードルがかなり高い。

柏川悦夫作「将棋評論・詰将棋新題集(昭和27年):コピー版:第391番」:曲詰「図形・二等辺三角形密集形」
46桂・同飛・56飛・同飛・55歩・同飛・43銀不成・同玉・42角成・54玉・44銀成・同金・53馬 まで13手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第04番」「あぶり出し曲詰・ロ」
51歩成・同玉・62飛成(A)・同玉・63と・同玉・74銀打・64玉・65銀上(B)・同成桂・76桂・同成桂・46角・同銀(あ)・56桂 まで15手詰
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(A)52飛成以下同銀・同桂成・同玉・43銀成・61玉・52成銀・同玉・64桂・61玉・52銀・71玉・83と以下余詰。
(B)56桂以下同成桂寄・65銀上・同成桂・73銀不成・63玉・53銀成・同玉・35角以下余詰。
(あ)55歩は同銀・53玉・35角・44歩合・同銀・42玉・33銀成以下かなりの変化長になる。
詰上り図
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第1007番は、「詰図の舞」で「図形・二等辺三角形密集形」で横型「5X3」の底辺が長いタイプだ。
第1011番は、「詰図の舞」、「図形・二等辺三角形密集形2」だ、デザインとしては横型「5X3」の上辺が長いタイプだ。
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第1011番「詰図の舞」「図形・二等辺三角形密集形2」17手詰
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作意は、 2020/10/04 へ
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2020/08/17 の作意(スクロール)

第1007番:「詰図の舞」「図形・二等辺三角形密集形」
36銀・46玉・35馬・55玉・56歩・同玉・47銀上・55玉・46銀・56玉・57銀・55玉・66銀左・同桂・54金・同歩・64角・同桂・56歩・同桂・46銀・同香・45馬 まで23手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・少」 [詰将棋]

2020/09/01に「詰将棋 駒の舞(本館)」の定期更新を行った。
「8月-1」は易しい23手詰で数手後から1本道手順になる。
「8月-2」はあぶり出し曲詰「対称図形」だ、不成の入る収束形を「対称形」のあぶり出し曲詰に形を整えた。

「9月-1」はシンプルな5手詰だ。
「9月-2」は「詰図の舞」・あぶり出し曲詰「点対称図形」で、これも収束形の利用だ。
あぶり出し曲詰「漢字」は作例が少ないので、代わりにパーツになる文字を参考にする事が多い。
あるいは似た字形・曲詰があれば、それを参考にして考える事もある。
デザインだけならば初形の象形曲詰も参考になる。

「漢字・少」は「漢字・小」の最小形のパーツ「5X3」と、「仮名・ノ」の最小形のパーツ「3X3」または「3X2」を組み合わせた字と考えた。
どちらのパーツも複数文字曲詰で有用だが、漢字のパーツとしても使う。
「漢字・小」の最小形「5X3」は左右対称だが、「漢字・少」は対称でない、迷うが結局は対称のデザインを使用した。

河内勲作「ひより草:第11番」:象形曲詰「漢字・小」
55歩・同玉・46銀・56玉・45馬・47玉・57馬・38玉・39歩・29玉・47馬・39玉・48銀・28玉・37銀引・19玉・28銀・同玉・29歩・17玉・18歩・26玉・36馬引・16玉・25馬・27玉・37馬・18玉・28馬 まで29手詰
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3手目の馬2枚の局面を初形にする人も多いと思う。
象形曲詰「漢字・小」の最小形「5X3」だ。
あぶり出し曲詰「漢字・小」の最小形は、「5X4」になる(作例有り)。
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第03番」「象形曲詰・ロ」
55馬・同馬・73銀打・同玉・43飛成・84玉・83竜・95玉・96歩・同玉・97歩・同玉・88銀・96玉(あ)・87竜・95玉・96歩・94玉・83竜 まで19手詰
(あ)98玉は87竜以下21手駒余変化長。
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第1006番は、「詰図の舞」で「漢字・少」だ。
第1010番は、「詰図の舞」「漢字」で、幅がやや広い字で、一気に漢字っぽく見えるし、歪みも大きい。
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第1010番「詰図の舞」「漢字」17手詰
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作意は、 2020/09/28 へ
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2020/08/11 の作意(スクロール)

第1006番:「詰図の舞」「漢字・少」
34角成・54玉・53桂成・同香・58飛・57歩合・同飛・同桂成・55歩・同桂・63銀不成・同角・74飛・同角・46桂 まで15手詰
詰上り図
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