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曲詰「漢字・中(ちゅう・なか)」 [詰将棋]

漢字には、縦線と横線が交叉したデザインも多い。
曲詰にする場合には、駒の密集度が高くかつ駒数も多くなる事が多い。
その状態は、詰上りの形は簡単にいくらでも作れるが、反面としては逆算と駒の裁きについては逆に難しくなる。

「将棋秘曲集」には、密集度の高い作や縦線・横線が交叉した作品が、漢字と図形を加えて多数が収録されている。
形を作る手順に終始しているので、好みは分かれる様だが、私は好きでありその手法も取り入れている積りだ。

岡田作「漢字・中」は中央線が第1086番よりも1駒長くより自然だ、作図上では一番外の1駒の有無は結構難しい影響がある。
麻雀詰の1局なので「ちゅん」になるのだろう。

岡田敏作「詰の花束・第451番」・あぶり出し曲詰「漢字・中」
74銀・同桂・75金・55玉・56歩・同玉・65銀・55玉・57飛・同桂不成・35竜・同金・33角成・44桂合・同馬・同歩・47桂・同馬・56歩・同馬・64銀 まで21手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第83番」「象形曲詰・シ」
64飛・同銀・45馬・74玉・63馬・同玉・62飛・74玉・64飛成・85玉・84竜・96玉・97歩・同玉・88銀・96玉・87竜・95玉・96歩・94玉・84銀成 まで21手詰
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第1086番は、「詰図の舞」「漢字・中(ちゅう・なか)」だ。
第1090番は、「詰図の舞」「漢字」だ、縦に細長いデザインだ。
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第1090番「詰図の舞」「漢字」27手詰
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作意は、 2022/01/21
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2021/12/04 の作意(スクロール)

第1086番:「詰図の舞」「漢字・中(ちゅう・なか)」
64と・同歩・76銀左・同金・56銀打・54玉・45銀・同玉・38金・同と・56銀・同玉・57歩・45玉・55飛・同玉・53竜・同香・56金・54玉・76馬・同角・56金打 まで23手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・刃(やいば・じん)」の斜め線 [詰将棋]

漢字「刃(やいば・じん)」は漢字「刀」に短い斜め線が加わった形だが、駒で表す時は一挙に厄介になる。
「刀」は「仮名・カ」とほぼ同じで作れる、幅4はやや厳しくとも幅5では容易だ。
「刃」の斜め線は「3X3の、X」を使用するが、それを加えると縦が長くなるしかない。
加えて、右の縦線にハネを加えると「X」とぶつかるので、加えにくい。
それらを合わせると、第1085番のデザインになり、田中作の「カ」と比べると、バランスが悪く感じるのだがしれは仕方がない。

田中至作「過雁組曲・第14番」・あぶり出し曲詰「仮名・カ」
56歩・同桂・46銀・同玉・48香・同と・35銀・同桂・37金・55玉・67桂・同香成・75竜・同歩・65角成 まで19手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第82番」「あぶり出し曲詰・ミ」
47銀・同金・57歩・同金(あ)・同金・同と・45角・同玉・46金・54玉・34飛成・53玉・44竜 まで13手詰
(あ)4手目57同とで、以下36飛成・46金合打・57金・同金・46龍以下変化長になる。
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詰上り図
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第1085番は、「詰図の舞」「漢字・刃(やいば・じん)」だ。
第1089番は、「詰図の舞」「漢字」だ。
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第1089番:「詰図の舞」「漢字」29手詰
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作意は、 2022/01/15
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2021/11/28 の作意(スクロール)

第1084番:「詰図の舞」「漢字・刃(やいば・じん)」
77銀・65玉・63竜・同香・66金・54玉・44と・同玉・33飛成・同角・34と・53玉・54香・同玉・45馬・同玉・46歩・同と・57桂・同と・38金・54玉・43銀不成・53玉・54香 まで25手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・切(きる・せつ)」 [詰将棋]

曲詰「漢字・切(きる・せつ)」は、幅3のパーツ「漢字・七」、と幅4のパーツ「漢字・刀」を横に並べて作るのだが、第1084番は幅7へのはめ込みを狙った。
パーツの間に1駒の空白を入れるのが普通だが、それを強引に失くしたデザインだ。
駒の重なり(接触)を最小限にする為に、パーツの簡略化・省略化を行った。
その結果で、特に「刀」が崩れた感じになった、それについては反省も検討要素もある。
「漢字・刀」の作例は少ないが、「仮名・カ」の作図例は多い。
「仮名・カ」のデザインは幅5が多いが、幅4もある。
服部作は幅4X4の自然な形だ、だが第1084番に使うと「カ」の74と76の2駒が扁の「七」と接する事になる、接触を1駒に減らそうとすると第1084番のデザインになる、その選択は悩ましい。

服部彰夫作「砂丘・第14番」・あぶり出し曲詰「仮名・カ」
73歩成・同玉・64飛成・同玉・63桂成・同桂・54角成・同金・同角成・同玉・45金・同竜・64金・同玉・74金・54玉・45と・同桂・64飛 まで19手詰
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詰上り図
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服部作には詰上りが小さいデザインが多く、特徴だろう。
解説には、「難解作家の作った異様に優しい作品」とある。
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第81番」「象形曲詰・ミ」
43飛・54玉(あ)・44飛成・同角・21角・53玉・63歩成・42玉・43桂成・41玉・52と(い)・31玉・32角成 まで13手詰
(あ)2手目52玉で変化長になる。
(い)32角成もある。
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第1084番は、「詰図の舞」「漢字・切(きる・せつ)」だが、字形はかなり崩れている。
第1088番は、「詰図の舞」「漢字」で、仮名文字の2文字とも読めるが、漢字を意図している。
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第1088番「詰図の舞」「漢字」27手詰
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作意は 2022/01/09
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2021/11/22 の作意(スクロール)

第1084番:「詰図の舞」「漢字・切(きる・せつ)」
25と・同と・36金・34玉・44金・同玉・56桂・53玉・64馬・同金・44銀・63玉・52飛成・同玉・64桂・63玉・53金・64玉・75銀・同玉・84銀・64玉・74銀成・同玉・66桂・同歩・75歩・64玉・65歩・同玉・83馬・64玉・74馬 まで33手詰
詰上り図
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あぶり出し曲詰「ヤヒロ印(1駒欠け)」から [詰将棋]

「図形・飛び石詰:ヤヒロ印」は7駒だが、1駒欠けの6駒のデザインがある。
下図(八尋作)では桂による詰上りで、74の駒は無関係なので無しもありえる訳だ。
下図(八尋作)の形の詰上りでは、54玉に対して桂ではなくて、34竜での詰み形もある。
竜での詰み上がりでも、やはり玉の囲い駒は不要になる。
その竜での詰み形を部分的に使用して、「3ー2ー3」の8駒のデザインにしたのが第1083番だ。
このデザインは、対称性・規則性が高いので、8駒の飛び石詰ではデザインの代表になりえると思う。

八尋久晴作「詰パラ 2014年12月」・あぶり出し曲詰「図形・飛び石詰:ヤヒロ印:6駒(1駒欠け)」
73角・54玉・63飛・53玉・62飛成・54玉・55角成・同玉・46金・54玉・66桂 まで11手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第80改番」「あぶり出し曲詰・メ」
51竜(A)・同玉・52銀成・同玉・53角成・同金・同香成・同玉・43金・54玉・44金・同銀・同金・55玉・64銀 まで15手詰
(A)初手余詰。52銀不成以下。または52銀成以下。または42竜・同金・52銀成・同金・61飛成以下。いずれも成立。
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詰上り図
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第1083番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰:5X5:8駒」だ。
第1087番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰:5X5:8駒-2」で1083番を90度回転させた形だ。
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第1087番:「詰図の舞」「図形・飛び石詰:5X5:8駒」25手詰
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作意は、 2022/01/03
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2021/11/16 の作意(スクロール)

第1083番:「詰図の舞」「図形・飛び石詰:5X5:8駒」
74銀・54玉・53桂成・同歩・55歩・同玉・35飛・同馬・73角成・56玉・57歩・同馬・65銀・同玉・45竜 まで15手詰
詰上り図
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あぶり出し曲詰「漢字・卍(まんじ)」 [詰将棋]

2021/12/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2021/11月-1」の作意発表は、23手詰だ。
「2021/11月-2」の作意発表は、「詰図の舞」であぶり出し曲詰「漢字・氾(はん)」27手詰だ。
「詰図の舞」の追加登録も行った。

「2021/12月-1」は手筋作の9手詰だ。
「2021/12月-2」は「詰図の舞」・あぶり出し曲詰「漢字」21手詰だ。
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「漢字・氾(はん)」は「さんずい扁」という狙い易いデザインで、あとは漢字に読めるかが課題だ、漢字では部首「さんずい扁」の字を多く作る傾向は仕方がない。

曲詰「漢字・卍」はかなり密集度の高い文字だが、江戸時代から作例がある。
将棋極妙以外にも、北田重明作があり、逆回り(左右反転とも言える)の「ハーケンクロイツ」には渡辺進作がある。
感覚的には、「漢字・玉」「漢字・王」と似ていると思う、全て合わせて作例が多い特異点のデザインとも思う、不動駒が増える事を恐れないならば、作図ができるデザインなのだろう。

久留島喜内作「将棋妙案:第91番」「あぶり出し:卍」
34銀・44玉・45歩・同桂・33銀打・54玉・63銀・65玉・77桂・同飛成・54銀打 まで11手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第79番」「象形曲詰・メ」
44銀不成・54玉・53金・同馬・同銀成・同玉・31角・54玉・64角成 まで9手詰
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第1082番は、「詰図の舞」「漢字・卍(まんじ)」だ。
第1086番は、「詰図の舞」「漢字」で、駒数は多いが、岡田敏作「麻雀詰」に前例がある漢字だ。
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第1086番「詰図の舞」「漢字」23手詰
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作意は、 2021/12/28
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2021/11/10 の作意(スクロール)

第1082番:「詰図の舞」「漢字・卍(まんじ)」
82竜・74玉・76香・64玉・73竜・同歩・75金・55玉・44飛成・同玉・33銀不成・同桂・34金・55玉・28馬・37歩合・同馬・同香成・56歩・同玉・57金・55玉・77角・同と・56香 まで25手詰
詰上り図
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