SSブログ

漢字で、線を点で表現する時 [詰将棋]

漢字は、線の組み合わせで作られていて、点は使用されていない。
だが漢字曲詰では、盤と駒の制限で最小形での表現になりやすく、さらに使用駒数を減らす必要もある。
その為に、線で表現するべき所を、点で表現する事が多い。
読みずらい・読めないという意見もあるだろうが、盤駒での表現としては避けにくい。
その極限は「サンズイ」であり、3線を3点で表す。
単独では読めないが、パーツの組み合わせで漢字だと主張する事になる。
「心」も同様に、右の2線を2点で表現する。

漢字曲詰では画数は気になり、多い画数も作りたいのだが、通常は3-5画くらいが作り易い。
「沁」は7画と多いが、駒数は14枚であり、1線が2駒平均だ。
そこには、1線が1点が、5つもある。

短い線と点との組み合わせで作る漢字の作例は少ないが、類似の前例としては色々な図形がある。
従って、漢字を作図しても、一見は図形が崩れた様にも見えそうだ。

岡田敏作「解いて楽しいあぶりだし詰将棋:第76問」あぶり出し「元旦」(5/18修正)
作意
12桂成・同玉・11桂成・同玉・21歩成・同玉・32銀成・同玉・42飛成・同玉・53金・同玉・44金・64玉・65歩・同玉・74角・64玉・55銀・同玉・46銀・64玉・55銀・同玉・37馬 まで25手
離れた3パーツからなる詰上り、画数の多い漢字と感覚は似ている。
tanosii_076.jpg
詰上り図
tanosii_076e.jpg
-----------------
田中至作「過雁組曲」:第11番「あぶり出し曲詰・ル」
作意
56銀・同銀不成・66銀・同香・65金・同銀・64銀・同馬・45飛・同玉・35金・55玉・45金・同玉・25飛・同香・44馬 まで17手
kagan_011.jpg
詰上り図
kagan_011e.jpg
*****************
第1170番は、「詰図の舞」「漢字・沁(しん・しみる)」だ。
第1174番は、「詰図の舞」「漢字」だ。
****************
第1174番「詰図の舞」「漢字」21手
3163_1.jpg
作意は、 2023/06/09
-----------------
2023/04/22の作意

第1170番:「詰図の舞」「漢字・沁(しん・しみる)」
作意
83銀不成・84玉・76桂・同と・73角・同玉・63飛成・同玉・53と・同玉・64金・44玉・34と・同玉・23銀・44玉・55銀・同玉・56金・同玉・57馬・55玉・56銀・44玉・45銀・同玉・47桂・同と・46金・44玉・66馬・同と・45香 まで33手詰
詰上り図
3161_1e.jpg
nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

EOG

岡田さんの作、初日の出は#78でこれは元旦ですね。
by EOG (2023-05-17 17:30) 

hiro1952

間違っていました。
「元旦」が模様と思っていました、「1/1」の文字でした。
簡略文字は、色々なものに見えてしまう様です。
(田原)
by hiro1952 (2023-05-18 21:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。