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「図形・飛び石詰」での、香の空王手詰み [詰将棋]

飛び石詰の詰上り図の王手駒は、大駒の「飛・角・竜・馬」が一般的だ。
駒配置によっては、例えば「ヤヒロ印」では桂での詰上りもある。

そしてもう一つの飛び駒の、香での詰上りもある。
やはり「ヤヒロ印」で可能で、八尋作に複数の前例があり、その一つが銀と香での空王手だ。(香打での詰みの作品もある)
八尋久晴作「詰パラ2009年6月」は銀で香を一旦塞いで、角を捨ててから、香の空王手で詰ます。

第1091番は香を塞ぐ銀王手はなくて、中間の邪魔駒を消してから空王手する(馬捨ては同じだが・・)。
さらに玉を囲う駒である74金を手順中で発生するという狙いを加えて作図した、傾いて見える詰上り図は作図開始後に考えた。

八尋久晴作「詰パラ2009年6月」・あぶり出し曲詰「飛び石詰・ヤヒロ印」
33銀不成・43玉・45飛・34玉・25角・45玉・44銀成・46玉・47金・35玉・36金・44玉・55銀・53玉・52角成・同玉・54銀 まで17手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第88改番」「あぶり出し曲詰・ヒ」
23角成・25玉・35金・同玉・36飛・45玉・34馬・同銀・46金・54玉・66桂打・同金・同桂・同銀不成・65金・同馬・63銀不成・53玉・62銀不成(A)・54玉・53銀成・同玉・63と・54玉・53と・同玉・73飛成・54玉・63竜 まで29手詰
(A)52銀成以下も成立する。
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詰上り図
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第1091番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰:6X7:8駒」だ。
第1095番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰:5X5:9駒」で一般的な正方格子だが、飛による詰上りであり、その為に双玉になっている。
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第1095番「詰図の舞」「図形・飛び石詰:5X5:9駒」29手詰
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作意は、 2022/02/20
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2022/01/03 の作意(スクロール)

第1091番:「詰図の舞」「図形・飛び石詰:6X7:8駒」
52角成・64玉・34竜・同香・74金・65玉・54馬・同玉・43馬・55玉・54馬・同玉・66銀 まで13手詰
詰上り図
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「将棋所MAC」+「やねうら王v7(MAC)」 [詰将棋]

今度、MAC OS上で動く「将棋所MAC」+「やねうら王v7(MAC)」が公開されたので導入した。
強すぎて対局する訳ではないが、棋譜を入れると解析できる。
思考時間1手5秒設定ぐらいでどんどんと解析結果が出てくる、持時間設定しても初手で消費してしまうのだが・・。
これが噂の「やねうら王」かと感心して見ている。
今までは公開されている将棋ソフト環境はほぼWindows用だったが、今後は仮想ソフト上のWindowsソフト以外でも、MACの将棋ソフト環境は向上して行くのだろうか?。

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「漢字・土」+「仮名・ム」=「漢字・去」におおよそはなる。
「漢字・土」は作図例があるが、最小形(パーツ)が同じデザインとなる(幅5X縦4)。
だが「仮名・ム」はそれとは異なり、1字の単独デザインの曲詰(例えば田中至作)と、パーツとして使った場合とでは、デザインには大きく差がある。
斜め線があるデザインで多く生じるのだが、しっくりしたデザインがなく、他の部分との兼ね合いで使い分ける事になる。
「仮名・ム」では例えば「左上の斜め線」と「右下の斜め線」が悩む、縦線にするか斜め線にするか、あるいは長さはどうか等だ。
第1094番は縦に短く、かつ縦線に近いデザインにしている。
単独の文字では、使えないデザインだ。

田中至作「過雁組曲・第23番」・あぶり曲詰「仮名・ム」
83歩・91玉・46角・同金・92歩成・同玉・93桂成・同玉・84竜・同玉・85金・同玉・86飛・75玉・64銀直・74玉・75歩・65玉・55金・同と・54銀不成・同と・同角成・同桂・66歩・同桂・76銀・54玉・46桂・45玉・36金打 まで31手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第87番」「象形曲詰・ヒ」
44馬・同飛・66桂・53玉・63歩成・42玉・33銀・41玉・32銀成・同玉・44桂・21玉・32桂成・同玉・33飛・21玉・13桂・11玉・31飛成・12玉・21竜(A)・13玉・23竜 まで23手詰
掲載図は「63と、持駒:歩2」だが手順と合わないので、合うように変更した。
(A)32竜以下でも詰む。
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第1090番は、「詰図の舞」「漢字:去(さる・きょ)」だ、。
第1094番は、「詰図の舞」「漢字」で、縦・横線の密度の高い文字だ。
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第1094番「詰図の舞」「漢字」27手詰
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作意は、 2022/02/14
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2021/12/28 の作意(スクロール)

第1090番:「詰図の舞」「漢字:去(さる・きょ)」
54と・同歩・64竜・同玉・53竜・同銀・75金・同と・63金・55玉・45金・同と・37馬・同銀成・45と・同玉・35と・55玉・47桂・同成銀・67桂・同と・56歩・同玉・23馬・55玉・45馬 まで27手詰
詰上り図
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「漢字:只(ただ)」と部首「口冠(かんむり)」 [詰将棋]

「漢字・只(ただ)」の部首は、「漢字・口(くち)」だ。
それは曲詰では、「仮名・ロ」と同じデザインになる。
「漢字・口(くち)」「仮名・ロ」の最小パーツは「3X3」だ。
「仮名・ロ」の作図例は、「3X3」が主流であり、他には「4X3」も作られている。
「くち扁」とか旁の部首では、最小パーツを使用するが、それ以外の所の部首(パーツ)では最小形では困るケースがある。
それが第1089番であり、冠(かんむり)の部首として使用するが、相手のパーツが「ハ」なので横幅を広くする必要がある。
同じ様な作図例に、河内作象形曲詰「漢字・古」がある、上部の横棒がより長いデザインでバランスが良い形だ。
ただ、この字をあぶり出しで作る場合は幅を狭くして、デザインよりも駒数減少を優先したいと思う。

河内勲作「ひより草・第7番」・象形曲詰「漢字・古」
56銀・同銀・同歩・54玉・65銀・同桂・55香・同桂・同歩・同玉・67桂・56玉・47金・同玉・48金・56玉・57金・同桂成・同馬・65玉・66馬・54玉・55馬・43玉・53角成・同と・44歩・同と・32銀打・52玉・53歩・同玉・65桂・52玉・53金・61玉・72と・同玉・73桂成・71玉・62金・81玉・82成桂 まで43手詰
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第86改番」「あぶり出し曲詰・ヱ」
65銀・同金・75銀・同金・66竜・同金・73角・同銀・同銀不成・55玉・46銀・54玉・34竜・同桂・55金・53玉・43香成・同桂:54香 まで19手詰
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詰上り図
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第1089番は、「詰図の舞」「漢字:只(ただ)」だ、初形で上部と右側が既に見えているが、不動駒はそれほど多くはない。
第1093番は、「詰図の舞」「漢字」で、部首は「つつみがまえ」だ。
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第1093番「詰図の舞」「漢字」25手詰
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作意は、 2022/02/08
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2021/12/22 の作意(スクロール)

第1089番:「詰図の舞」「漢字:只(ただ)」
77金打・56玉・57金・45玉・56金・44玉・45歩・54玉・46金・55銀合・同香・同桂・43銀・同玉・35桂・54玉・43銀・64玉・74銀成・同香・82馬・73歩合・同馬・同香・65歩・同玉・63竜・同角・66香 まで29手詰
詰上り図
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「メ」+「リ」=「漢字:刈(かる)」 [詰将棋]

「仮名文字・メ」と「仮名文字・リ」を横に並べると「漢字・刈」になる。
「メ」「リ」はパーツとして最小形を使用するが、2文字の仮名文字曲詰を作る場合でも似た状況になる。
最小形あるいはそれに近いデザインは、駒が少ないので詰上り形を作る事は難しい。
経験的には縦は5文字が作り易く仮名文字の基本だ、だが幅方向にも駒がある文字では縦4文字以下でも作図例はある。
だが、2文字(2パーツ)ならば4駒以下でも可能になる場合が多い、第1088番も同様の例だ。
2文字仮名でも、漢字でも駒数を少なくしたい理由から、縦4でデザインする事も多くなる、同時に幅は幅3以下がパーツとして使いやすい。
幅3のパーツを空白を挟んで、横に並べるデザインは基本の一つだ。

「仮名・メ」は幅5の斜め線の交叉のデザインが基本で作例が多い、だが下記の服部作は異なるデザインであり、これを1駒減らすと「幅3X縦4:メ」の最小形になる。

服部彰夫作「砂丘・第40番」・あぶり出し曲詰「仮名・メ」
32飛成・52桂合・同竜・同飛・74桂・51玉・61と・同玉・72香成・51玉・61成香・同玉・83馬引・51玉・61馬・同玉・53桂・同飛・72歩成・同玉・82馬・61玉・62桂成・同玉・53歩成・同玉・43香成・54玉・44飛・55玉・64馬・同歩・46金 まで33手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第85改番」「象形曲詰・ヱ」
54歩・64玉(あ)・65歩(A)・54玉・55金・同銀・66桂・同銀・46桂・53玉・54歩・52玉・44桂・同歩・34馬・同金・53歩成・同玉・31角(B)・52玉・42角成(C)・61玉・72金 まで23手詰
(あ)52玉で不詰。
(A)55金・同銀・65歩以下の手順前後が成立する。
74金以下も成立する。
(B)64角も成立する。
(C)42銀成と、51桂成も成立する。
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第1088番は、「詰図の舞」「漢字:刈(かる)」だ。
第1092番は、「詰図の舞」「漢字」で、仮名2文字とも読めるが、パーツ2つの漢字として作っている。
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第1092番「詰図の舞」「漢字」25手詰
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作意は、 2022/02/02 へ
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2021/12/16 の作意(スクロール)

第1088番:「詰図の舞」「漢字:刈(かる)」
66銀・同と・54飛・45玉・27馬・同と・44飛・同金・46金・34玉(あ)・44と・同玉・24飛・同金・45香・54玉・44金・65玉・66歩・同玉・67歩・65玉・75金・同玉・86馬・65玉・76馬 まで27手詰
(あ)54玉も同じ、非限定。
詰上り図
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謹賀新年(2022年正月) [詰将棋]

2022/01/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2021/12月-1」の作意発表は、9手詰だ。
「2021/12月-2」の作意発表は、「詰図の舞」であぶり出し曲詰「漢字・双(そう)」21手詰だ。
「詰図の舞」の追加登録も行った。

「2022/01月-1」は年賀詰で、あぶり出し曲詰「漢字(略字)」だ、簡略化デザインなので漢字として読めないかもしれない。
「2022/01月-2」は年賀詰で、あぶり出し曲詰「数字」(記号付き)だ。

「詰将棋駒の舞(新館)」への登録は、条件作以外の「その他」が残っている。
1:「雑誌等発表作」のその他
2:「ブログ発表作」のその他
に分ける予定だが、当然ながら数は多い。
「詰将棋駒の舞(本館)」(旧館)には、2001年-2008年が欠落している。
それのチェックを含めて、時間がかかる、少しずつ進めている。
(注:旧館の「4: 全発表作」に対応する)

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年賀詰は曲詰と相性が良いと思うが、干支の漢字は難しいものが多い。
干支の意味の動物を含めても、なお難しい。
「辰・龍」は目途が立たないが、2022年の「寅・虎」も同様で結局は略字となった。

「漢字・双(そう)」は曲詰としては、左右に同じパーツが並ぶ事になる。
「漢字・比(ひ)」や「漢字・北(きた):左右対称パーツ」も同じだった。
似たパーツが同じデザインになるのは、盤駒での曲詰ではやむを得ない。
曲詰ではパーツの中に玉が有るのと、無いのは全く異なるので、2つが並んでも楽な事は無い、むしろ作図上は駒数が多いパーツに玉を含ませたい方針だがその面では悩む事になる。

2文字を並べる定番は数字で、作例は多い。

北田重明作「北田重明作品集(森田正司編:コピー版)・第99番」・あぶり出し曲詰
32香成・同玉・31桂成・同玉・41香成・同玉・42歩成・同玉・53銀成・同玉・64金・同玉・74金(A)・55玉・56歩・同玉・46金・同玉・37金・55玉・46金・同銀・66角・同玉・67竜・55玉・56竜(B) まで27手詰
(A)64金・同銀・13竜・62玉・22竜・73玉・74銀以下余詰。
(B)64竜も成立、形崩れ。
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第84改番」「あぶり出し曲詰・シ」
62と・同玉・67香(A)・同桂成・73角成(B)・61玉・72銀不成・52玉・63銀不成・43玉・44香・同玉・24竜・45玉・34竜 まで15手詰
(A)73角成以下の手順前後が成立する。
(B)65香以下、64歩合・同香・同角・71角成・51玉・52歩・同飛・同銀成・同玉・54飛以下余詰。
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詰上り図
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第1087番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰:5X5:8駒-2」だ、第1083番を90度回転させた形で、竜に依る詰め上りになる。
第1091番は、「詰図の舞」「図形・飛び石詰:6X7:8駒」で、詰上りの部分形が狙いだ、だが前例はある、全体の形は変形だが第1087番を斜めに傾けたイメージだ。
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第1091番:詰図の舞」「図形・飛び石詰」13手詰
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作意は、 2022/01/27
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2021/12/10 の作意(スクロール)

第1087番:「詰図の舞」「図形・飛び石詰:5X5:8駒-2」
32銀不成・42玉・33馬・同玉・23歩成・34玉・33と・45玉・35金・55玉・64銀不成・同玉・63銀成・同玉・73馬・54玉・43銀不成・65玉・77桂・同竜・54銀不成・同玉・56竜 まで25手詰
詰上り図
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