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「図形・9駒線:縦折線(5x9)」 [詰将棋]

「図形・9駒線:縦折線(5x9)」は、大菱(9X9)の半分の図形だ。
「縦折線(5x9)・左突起」「縦折線(5x9)右突起」「横折線(9x5)上突起」「横折線(9x5)下突起」の4種類があり、幅5の方向は、スライドした形が可能でもある。
ただし縦折線は左右対称形なので、その半数とも言える。
大菱は作図例は非常に多いとも言え無いが、半分に当たる折線(5x9)よりは多い様に思う。
折線(5x9)は、幅5の位置は自由にスライド可能なのだが、なんとなく大菱と同じ端に突起が接するデザインが最初に思い浮かべる。
大菱では15・51・95玉の詰上りが過去に作図例があった、さらに最近に59玉も作図された。
左右は対称なので、縦折線(5x9)では95玉と15玉は同一デザインになる。


北原義治作「近代将棋:1967年5月:5駒横1線(3段目)」
作意
42角成・62玉・73銀不成・71玉・53馬・同馬・41飛成・61香合・同竜・同玉・53桂不成・51玉・52香・同玉・34角・53玉・43角成 まで17手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第44番「あぶり出し曲詰・ヒ」
作意
35銀・同と・26竜・同と・37銀・同と・44飛・同銀・56金・同桂・55銀・同銀・45角成・同玉・35馬 まで15手
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詰上り図
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第1203番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(5x9)」だ。
第1207番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線」だ。
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第1207番:「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線」 23手
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作意は、 2023/12/24
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2023/11/06 の作意

第1203番:「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(5x9)」
作意
77香・同桂不成・73銀・71玉・61銀成・同玉・51銀成・71玉・81香成・同玉・72角・91玉・92歩・同玉・93桂成・同玉・94香・同飛・同角成・同玉・84飛・95玉・96銀・同玉・97香・同玉・42馬・98玉・68竜・同と・97馬・同玉・88金・96玉・87金・95玉・86金 まで37手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・芒(すすき)」 [詰将棋]

漢字・すすきは「薄(すすき)」が使われる事が多いが、「芒(すすき)」もある。
曲詰で作図可能な字は、後者のみだ。
「くさかんむり」は、「艸」から出来た部首であり中央が切れた4画だった。
それが、簡略化されて3画の部首になっている。(双方使用されている)
「くさかんむり」は、草の名を表す多数の漢字に使用されており、一部は曲詰として作図が可能だが、「くさかんむり」部分で9駒を使うので難しく、さらには似たデザインと手順になりがちだ。

北原義治作「近代将棋:1967年5月:5駒横1線(2段目)」
作意
41竜・同玉・53桂不成・同馬・32銀打・51玉・42銀成・同玉・43金・51玉・52歩・同馬・42金・同馬・84角・52玉・62角成 まで17手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第43番「あぶり出し曲詰・ヱ」
作意
57香・56金・65金寄・同角・54飛・同玉・56香・同角・66桂・55玉・44銀・同玉・53銀・55玉・33角成・同香・46銀・同銀・54金 まで19手
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詰上り図
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第1202番は、「詰図の舞」「漢字・芒(すすき)」だ。
第1206番は、「詰図の舞」「漢字」で、画数が9画だ。
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第1206番「詰図の舞」「漢字」
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作意は、 2023/12/18
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2023/10/31 の作意

第1202番:「詰図の舞」「漢字・芒(すすき)」
作意
42香成・62玉・72香成・63玉・52銀不成・54玉・43銀不成・55玉・66銀・同歩・56金打・同桂・同金・同玉・68桂・65玉・56金・64玉・76桂・同と・46角・同香・65歩・63玉・73歩成・同桂・74と まで27手詰
詰上り図
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北原義治作「5駒横1線・シリーズ」について [詰将棋]

近代将棋誌は、1960-90年頃の詰将棋欄では無鑑査作家制を行っていて、北原義治氏と少数の作家は無鑑査で採用されていた。
北原作はほぼ毎月掲載されており、その事もあって「5駒縦1線・シリーズ」の5作が連続で5ケ月で出題された。
北原氏は同時に度々「特別出題」「記念出題」も行っていた、さらには個展も度々行っていた。
「5駒横1線・シリーズ」は上下対称ではないので、9作が個展として同月に一括で掲載された。

「5駒横1線・シリーズ」は、門脇芳雄氏も後に作図しており作品集「曲詰百歌仙」に5作が掲載されている。
そこでは収束形が限られており、北原作と類似になってしまう事情が残りの作品の参考図と共に語られている。

横1線は、9駒は添川公司「赤道」等の3作や、7駒に作図例もある。

北原義治作「近代将棋:1967年5月:5駒横1線(1段目)」
作意
31銀成・42玉・52金・同玉・51桂成・同玉・62角・42玉・43角成・同玉・44竜・52玉・51角成・同玉・41竜 まで15手
門脇芳雄氏は「曲詰百歌仙」で偶然に同一作を作図して、後から気づいたと述べている。
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第42番「あぶり出し曲詰・シ」
作意
33銀不成・55玉・44銀不成・同玉・53銀不成・45玉・57桂・46玉・36金・55玉・56歩・同馬・65飛・54玉・55飛・同玉・67桂・同馬・65馬 まで19手
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詰上り図
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第1201番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「対称」だ。
第1205番は、「寄木の舞」「漢字・廿」>? だ。
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第1205番「寄木の舞」「漢字・廿」>? 9手
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作意は、 2023/12/12
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2023/10/25 の作意

第1201番:「寄木の舞」「図形・対称」>「対称」
作意
55銀・同玉・56金・同玉・57銀・45玉・46金・54玉・55金・同玉・56銀打・54玉・55香 まで13手詰
詰上り図
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金田秀信作「金田秀信の詰将棋543」について [詰将棋]

金田秀信作「金田秀信の詰将棋543」は、駒数の少ない手筋物の短編集だ。
その分野では、類作の絡む事が多い、偶然でも似る事は多いのだ。
本作品集を見ていると、私自身の作品を含み似た作品を思い出す事も多い。
金田作は、1枚でも少ない配置、あるいはわずかでも自然に見える配置を目指していると思う、ただ感覚的なイメージだ。

金田作は、盤の右上端での作図が中心であり、基本は条件作は目指さない様だ。
だが、途中であるいは結果的にそれに絡む事はあるようだ。
この作品集でも、盤面が端での象形作もあるが、作者がどの程度意識したかは不明だ。

金田秀信作「金田秀信の詰将棋543:第417番」象形曲詰
作意
35角・23玉・15桂・同歩・13角成・同玉・14歩・23玉・35桂・同金・13歩成・同玉・24銀引成 まで13手
この種の作品では途中でも、象形になりそうな局面が現れる。
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田中至作「過雁組曲」:第41番「あぶり出し曲詰・ミ」
作意
33桂・12玉・41香成・11玉・21桂成・同玉・31成香・同玉・53角成・同銀・41馬・同玉・53桂不成・52玉・43銀・53玉・55香・44玉・34金・55玉・46金 まで21手
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詰上り図
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第1200番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・o」だ。
第1204番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・p」だ。
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第1204番「詰図の舞」「小文字アルファベット・p」17手
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作意は、 2023/12/06
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2023/10/19 の作意

第1200番:「詰図の舞」「小文字アルファベット・o」
作意
41角成・62玉・51馬・同玉・42銀不成・62玉・53銀成・同玉・43と・同玉・33角成・53玉・43と・64玉・74金・65玉・55飛・同金・76銀打・同と・55飛・同玉・56金 まで23手詰
詰上り図
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「ギリシャ文字・Σ(シグマ)」「図形・9駒線:縦1線(1筋)」 [詰将棋]

2023/11/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2023/10月-1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字で、Σ(シグマ)」だ。
「2023/10月-2」の作意発表は、「漢字・円(エン)だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2023/11月-1」は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字・Υ(ウプシロン)」だ。
「2023/11月-2」は、「詰図の舞」「漢字」だ。

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「ギリシャ文字・Σ(シグマ)」は、数学記号でもあり一般的にも使用されているし、デザインも判りやすい。
使用頻度の少ないギリシャ文字の中では、ポピュラーなので曲詰の字も、読んでもらえるだろう。
漢字「円(えん)」も一般に使用される字であり、たぶん曲詰でも正しく読まれる事が期待できる、ただし直線が多く、駒密度が高く作図は難しい部類だ。

「図形・9駒線:縦1線(1筋)」は、普通に難しい、たぶん1から5筋の中で一番難しいだろう。
「図形・5駒線:縦1線(1筋)」の前例はあるが、詰上り形が多くあるとも思えない。
1199番は、19飛や11玉の配置は強引で反則的に配置に感じる、だが優れた収束形が思い浮かばない。
29飛と寄る余詰筋を防ぐ18銀と合わせていかにも効率が悪い配置だ。
11玉も余詰防ぎの配置だ。

「図形・9駒線:縦」の1直線は終わり、次は折れ線になる。


北原義治作「5駒縦1線シリーズ」も最後の1筋だ。
端は特別な存在と思える。
北原作曲詰は、駒の回転率が高い。

北原義治作「近代将棋:1966年1月」あぶり出し曲詰「図形・縦1線(1筋)」
作意
53角・16玉・19飛・27玉・17角成・38玉・39馬・27玉・17飛・26玉・37銀・同歩成・27歩・同と・同飛・15玉・16歩・同玉・17馬・15玉・25飛・同銀・14と・同玉・13飛成・同玉・12桂成・14玉・13成桂・15玉・24銀不成・同玉・23馬・15玉・16歩・同銀・14馬 まで37手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第40番「あぶり出し曲詰・メ」
作意
42銀成・同玉・42桂成・同玉・71竜・同馬・42角成・同玉・54桂・43玉・33歩成・54玉・53金・同馬・同桂成・同玉・71角・54玉・44角成・同銀・64金・55玉・66竜 まで23手
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詰上り図
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第1199番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:縦1線(1筋)」だ。
第1203番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線」だ。
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第1203番「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線」37手
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作意は、 2023/11/30  へ
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2023/10/13 の作意

第1199番:「詰図の舞」「図形・9駒線:縦1線(1筋)」
作意
17桂・同と・26金・同銀・同銀・16玉・17銀・15玉・16銀打・14玉・23銀不成・同竜・15金・13玉・14歩・同竜・12角成 まで17手詰
詰上り図
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