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立体曲詰「図形・対称」>「÷」 [詰将棋]

1213番は「詰将棋駒の舞(新館)」の
詰図の舞・対称図形・その他:第8番
の、あぶり出し「÷」を、立体曲詰に逆算しなおした。
詰上りは「対称図形」とも見れるので、立体詰の定番的な作品と思える。


門脇芳雄作「5駒横1線」シリーズを「曲詰百歌仙」から紹介する。
百番集に含まれるのは5作で、4作は参考図として「解説の部」に載せられた。
さらにその内の2作は、作者自身が「悲劇の類似作」と述べている。
「5駒横1線(1段目)」については、
門脇氏の解説より
「近代将棋・編集から北原作と同一図と知らされた。同時に8段目、9段目もほとんど同一手順だった。特殊な詰上り故に起こったのでしょう。
(中略)「参考図」として収録しました。」
と述べている。

私(田原)は、「9駒横一線」の1段目、9段目等は、双玉で作図を考える。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙:参考図(p.64):5駒横1線(1段目)」
作意
31銀成・42玉・52金・同玉・51桂成・同玉・62角・42玉・43角成・同玉・44竜・52玉・51角成・同玉・41竜 まで15手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第54番「あぶり出し曲詰・F」
作意
46銀・同と・34銀・54玉・46桂・同金・55歩・同玉・44銀・54玉・45銀・同金・65銀・同角・53銀成・55玉・66竜 まで17手
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詰上り図
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第1213番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「÷」だ。
第1217番は、「寄木の舞」「図形・対称」> だ。
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第1217番「寄木の舞」「図形・対称」> 11手
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作意は、 2024/02/22
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2024/01/05 の作意

第1213番:「寄木の舞」「図形・対称」>「÷」
作意
57馬行・55玉・65馬・同玉・75金・55玉・56歩・54玉・55歩・同玉・53竜・同香・65金打 まで13手詰
詰上り図
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曲詰「小文字アルファベット・r」 [詰将棋]

「小文字アルファベット」シリーズは手数的には11手以上を考えていたが、「小文字アルファベット・r」は9手となった。
収束手順がいかにも短手数向きであり、デザイン的にも1212番は完成形と思った。


北原義治作「5駒横1線」シリーズは今回で終わるが、「5駒横1線」シリーズを作図したもう一人の門脇芳雄作を「曲詰百歌仙」から紹介する。
簡単に言うと、「いくつかは収束形は限られており、北原作との類似性が避けられない作もある」になる。
「5駒横1線」シリーズを作図したい人には、それに対する見通しが必要になるだろう。
北原義治作「近代将棋:1967年5月:5駒横1線(9段目)」
作意
18馬・39玉・28馬・49玉・48竜・同玉・39金・57玉・46馬・58玉・47馬・59玉・69馬・同竜・49金打 まで15手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第53番「あぶり出し曲詰・E」
作意
35銀・同と・45金・同と・53銀不成・同竜・43角成・同香・33銀・55玉・65金・同桂・66角成・同竜・47桂 まで15手
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詰上り図
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第1212番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・r」だ。
第1216番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・s(筆記体)」だ。
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第1216番「詰図の舞」「小文字アルファベット・s(筆記体)」21手
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作意は、 2024/02/16
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2023/12/30 の作意

第1212番:「詰図の舞」「小文字アルファベット・r」
作意
35竜・同桂・66銀・同銀成・76銀・同成銀・54竜・同と・74角成 まで9手詰
詰上り図
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利波偉著「古図式趣向詰撰集」について [詰将棋]

利波偉著「古図式趣向詰撰集」は、
・趣向例
・趣向の歴史
・本文:作品紹介・解説
・掲載作品集の解説
・趣向作品一覧
・趣向種別表
等の、論考と研究と紹介解説からなる。

趣向の定義については、先に例や作品一覧等を見ると判るだろう。
形状趣向「図形や文字を扱う曲詰」は含まれないが、煙詰や4桂詰等は含まれる(本書のあとがきを参照)。
江戸時代を中心に明治時代の作品も含まれ、知名度の高い作品集に加えて、それよりはマイナーな作品・作品集も多く含む。
名前だけ知っている作者や、たぶん初めて聞く作者もある。


松本朋雅作「将棋万象 11番:(古図式趣向詰撰集:271番」
作意
22角成(A)・同玉・23歩・11玉・12飛成(B)・同玉・24桂・11玉・21馬・同玉・22歩成・同玉・14桂・21玉・13桂不成・11玉・23桂不成 まで17手
A・B:手順前後的余詰の解説有り(流石に余詰だと思える。
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第52番「あぶり出し曲詰・D」
作意
63銀不成・55玉・45飛・同銀・65金・同杏・64角・同杏・56飛・同と・64角・65玉・57桂・同と・66香 まで15手
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詰上り図
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第1211番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(3x9)」だ。
第1215番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(2x9)」だ。
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第1215番「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(2x9)」23手
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作意は、 2024/02/10
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2023/12/24 の作意

第1211番:「詰図の舞」「図形・9駒線:縦折線(3x9)」
作意
15金・同玉・24銀・同玉・35と・同玉・45金・24玉・35銀・15玉・26銀上・同桂・24銀・同玉・35金・15玉・14金・同玉・13桂成・同玉・12角成・同玉・22と・13玉・24金打 まで25手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・仙(せん)」 [詰将棋]

漢字のデザインでは、部首あるいはパーツを重ならない様に作る事が多い。
特に辺(=線)で接する部分は、意識的に1駒間をあける事が普通だ。
1210番の「漢字・仙(せん)」では、あえて「にんべん」と「山」を接してデザインした。
理由は「山」が特徴的なので、接していても読めると判断したにある、読めるならば図形が広がらない事にメリットがある。
「にんべん」が幅2,「山」が幅5で、接すると幅7で両端が接しない。


北原義治作「近代将棋:1967年5月:5駒横1線(8段目)」
作意
68金引・59玉・58金・同竜・69金・同玉・79金寄・59玉・69金・同竜・57竜・58竜・48銀・69玉・58竜・同玉・68飛 まで17手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第51番「あぶり出し曲詰・C」
作意
37金・17玉・27金・同玉・36銀・同玉・35飛・同玉・37竜・24玉・26竜・34玉・33と・同玉・43歩成・34玉・44と・同玉・56桂・同金・35角・55玉・56竜・同玉・57金・55玉・67桂・64玉・46角 まで29手
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詰上り図
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第1210番は、「詰図の舞」「漢字・仙(せん)」だ。
第1214番は、「詰図の舞」「漢字」だ、部首に使いたい字だが、それは難しい。
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第1214番「詰図の舞」「漢字」29手
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作意は、 2024/02/04
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2023/12/18 の作意

第1210番:「詰図の舞」「漢字・仙(せん)」
作意
36と・34玉・25竜・同と・26桂・43玉・13飛成・54玉・44金・65玉・63竜・同銀・55金・同玉・46銀・65玉・66歩・同玉・77金打・65玉・76金左・同角・74角・同銀・66香 まで25手詰
詰上り図
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OT松田作立体詰「密集形図形」について [詰将棋]

謹賀新年。
本年もよろしくお願いします。
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2024/01/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2023/12月-1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字で、Φ(ファイ)」だ。
「2023/12月-2」の作意発表は、「漢字・生(なま・せい)」だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2024/01月-1」は年賀詰で、「詰図の舞」「あぶり出し・漢字の略字風」だ。
「2024/10月-2」は年賀詰で、「詰図の舞」「あぶり出し・漢字」だ。

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「ギリシャ文字・Φ(ファイ)」は、時々見かける文字だ。
少しでも、類似文字との差を出そうとすれば、デザインは大きくなりがちだ。
「漢字・生(なま・せい)」は、デザインは優しいとは思えないが、前例はある。

立体詰の片側として小型の「密集形」は可能性がある。
個人的には立体復元型曲詰「続積木の舞」で多数回を経験している。

流石に大型の密集形は難しい筈だが、その前例として、OT松田作がある。
雄大な初形から、白抜き漢字が浮かびあがる。
「詰将棋一番星 ホームページ」では、「漢字・王」曲詰の所に、唯一の白抜き漢字として掲載されている。
個人的には、奇跡的な作品に感じる。

OT松田作「近代将棋:1985年6月:密集形図形>白抜き文字「王」」
作意
63と・同玉・62金・53玉・43と・同玉・54と左・同馬・34銀・53玉・54と・同玉・46桂・55玉・56と直・同金・同と・同玉・67と・同玉・56角・同玉・66金・同玉・78桂・67玉・56角・同玉・66金・46玉・38桂 まで31手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第50番「あぶり出し曲詰・B」
作意
33飛成・同と・55桂・54玉・53桂成・同香・44飛・同と・64金・同銀・同と引・同角・63銀・55玉・56銀・同馬・65と・同銀・67桂・同馬・46金寄
 まで21手
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詰上り図
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第1209番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「密集形」だ。
第1213番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「?」だ。
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第1213番「寄木の舞」「図形・対称」>「?」13手
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作意は、 2024/01/29
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2023/12/12 の作意

第1209番:「寄木の舞」「図形・対称」>「密集形」
作意
37角・46角合・同角・同桂・66角・同桂・56銀直 まで7手詰
詰上り図
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