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あぶり出し曲詰「図形・正方形(5X5)」 [詰将棋]

(おわび:門脇作の図面訂正しました(2019/11/28))
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2019/11/21のブログ「仮名文字・ロ」は、「3X3の正方形」でもあった。
下記の第958番はあぶり出し曲詰「図形・正方形(5X5)」であり、この形は作図例が幾つかある。
「正方形(5X5)」は「漢字:口(くち)」でもあり、他の駒が加わると「日の丸」や国構えの漢字部首ともなり、これ自体が派生した形や文字としても登場するパーツでもある。
「正方形(5X5)」と「正方形(3X3)」は、特異点的に作図が多いデザインだが、その為なのかそれ以外の大きさのは正方形あまり見かけない。
一方では、例えば中央に駒がある「日の丸」と正方形(5X5)と、どちらが作図しやすいかは微妙な問題だ、作図上は正方形(5X5)は不動駒が多くなりやすく曲詰的には難しいと思う、解図するときには早い段階で図形が予想出来やすい形だ。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙:第79番」「正方形(5X5)」
55金・同玉・67桂・65玉・76竜・同桂・74銀・同金・77桂・54玉・43銀不成・同桂・45金・同玉・36金・54玉・45金・同玉・35と・同と・34角・同と・27馬・35玉・36馬 まで25手
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第21番」・「ネ」
64金・同玉・63桂成・55玉・65飛・同玉・57桂・55玉・45金・同銀・56歩・同銀・46銀 まで13手詰
仮名文字の中で難しい文字の1つ。
37とは不要駒の様だ。
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詰上り図
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第958番は、「詰図の舞」であぶり出し曲詰「図形・正方形(5X5)」だ。
第962番は、「詰図の舞」で、あぶり出し曲詰「図形」。
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第962番「詰図の舞」で「図形」。27手詰
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作意は、 2019/12/21 へ
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2019/11/03 の作意(スクロール)

第958番:「詰図の舞」「図形・正方形」
44と・同玉・43桂成・54玉・44成桂・同玉・35と・54玉・43銀不成・65玉・74銀不成・同桂・75金・55玉・46銀・同玉・37角・56玉・57歩・同と・47金・同と・78馬・57玉・67馬 まで25手
詰上り図
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あぶり出し曲詰「仮名文字・ロ」又は「正方形」 [詰将棋]

「仮名文字・ロ」は3X3が圧倒的に多く主流だろうが、他には4X3や4X4も「仮名文字・ロ」になる。
3X3は、正方形(3X3)の図形と同じデザインだし、大きい正方形や長方形は「漢字:口(くち)」にもなる。
正方形(3X3)は色々な図形や、漢字のパーツともなるので、基本デザインとしても重要だ。
正方形(5X5)の大きさになると、「仮名文字・ロ」よりも「漢字:口(くち)」のイメージが強く、「日の丸」や国構えの漢字部首となる

田中至作「詰将棋考:第13図(P.164)」「仮名文字・ロ:4X3」
45桂・63玉・53金・64玉・34飛・44香合・同飛・同歩・65香・同竜・46角・同と・76桂・同竜・54金 まで15手
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第20番」・「ツ」
45桂打(A)・同金寄(あ)・同桂・54玉・66桂・同と・55銀(B)・同玉・73角成(C)・同金・67桂・同と・56金・54玉・34飛・同と・53金 まで17手詰
(A)65桂打・同金・同桂・55玉・66桂・同と・53桂成・同と・34飛・44銀合・55銀・同玉・44銀不成・同と・46銀・同玉・68角・45玉・35金・同と・同飛・54玉・55歩・43玉・33金・44玉・34金・53玉・86角まで。柿木将棋が指摘。
(B)53桂成・同と・34飛以下(A)と同じ。
(C)解説での余詰。67桂・同と・56金・54玉・34飛・同と・53桂成・同玉・62角成以下
(あ)同金寄は同桂・54玉・44金・同と・同銀成・同玉・62角成以下。この変化があるので修正は大幅変更になりそうだ。
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詰上り図
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第957番は、「詰図の舞」で「仮名文字・ロ」だ。
逆算作図途中に「離れた39桂と、中央の駒の集まり」が出来て成桂を配置すると対称形の固まりになった、同時に4段目には空白が出来た、そこで1-3段目次第では・・と妄想して、あたふたと1-3段目をこね回し対称形の固まりにした結果だ。
あとから見ると、幻の立体曲詰の夢だった。
第961番は、「詰図の舞」で、あぶり出し曲詰「漢字」だ。
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第961番「詰図の舞」で「漢字」。21手詰
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作意は、 2019/12/15 へ
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2019/10/28 の作意

第957番:「詰図の舞」「仮名文字・ロ」
51歩成・同成桂・71歩成・同と・51香成・同玉・52歩・同玉・62歩成・同と・53桂成・同玉・54歩・同金・62銀不成・52玉・53歩・同金・同銀成・同玉・63金・54玉・64金・55玉・47桂打・同成桂・同桂・同金・67桂・同銀成・65金 まで31手
詰上り図
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「あぶり出し」の命名者 [詰将棋]

記憶を頼りにある作品を探して、久し振りに村山隆治著「詰将棋教室」(昭和48年刊)を読んだ、詰将棋を知った頃(かなり昔)に詳しく読んだ本だ。

その中に曲詰も分類と紹介の項がある。
そして「アブリ出し式の名は、昭和12年に故渡辺進氏の処女作『カミ風』を、朝日新聞紙上に発表する折、元日本将棋連盟会長の加藤治郎八段がはじめて命名したもの」との記述がある。

曲詰分類として「
象徴型>暗示型(大小詰将棋)
   >軌跡型(鋸引・玉周辺巡り等)
形象式>文字型・模様型・対称型>(現在の初形盤面曲詰)
アブリ出し式>文字型・模様型・対称型
立体式>文字型・模様型・復元式」

軌跡型の扱いや、立体式で対称型がなくて復元式がある事、など色々と意見はありそうだ。
村山隆治作が100題掲載されているがあぶり出し曲詰はない(形象式と立体式はある)。

渡辺進作「詰将棋教室(P.215):朝日新聞(1937/05/16)」「カミ風:カ」
66竜・同と・53飛成(A)・同桂・64銀・同香・54角成・同銀・67桂・同と・56金 まで11手
典型的な短篇曲詰だ。
(A)64銀との手順前後が成立
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詰上り図
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渡辺進作「詰将棋教室(P.216):朝日新聞(1937/05/16)」「カミ風:ミ」
46銀左・同桂・55金(A)・同桂・同飛・同玉・64銀・同金・45飛・同玉・57桂・55玉・44銀 まで13手
(A)55飛との手順前後が成立
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詰上り図
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「風」は別の機会に・・。
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第19番」・「ヨ」
42飛成・同歩・43角成・同歩・33銀不成・54玉・46桂・同と・57竜・同と・65金・同銀・55銀・45玉・37桂(A)・同桂成・34馬 まで17手詰
(A)44銀成・同歩を入れても同じ、曲詰としては悩ましい。
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詰上り図
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第956番は、「と歩の舞」で、盤面のと歩図式だ、気になる非限定がある。
第960番は、陣形図式に出来なかった崩れた陣形風だ。
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第960番25手詰
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作意は、 2019/12/09 へ
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2019/10/22 の作意(スクロール)

第956番:「と歩の舞」
34金・同玉・44飛・33玉・34銀・24玉・23銀成(非限定)・同玉・43飛成・33飛合・34銀・14玉・23銀打・13玉・12銀成・同玉・13歩・同飛・同飛成・同玉・33飛(非限定で43飛・22玉は2手長くなる)・24玉・23飛成 まで23手

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あぶり出し曲詰「ズ」 [詰将棋]

あぶり出し曲詰・仮名文字「ス」は、詰上がりの形と手順の部分は比較的作図しやすいが、四隅に当たる部分にも駒が有り、そこが不動駒になりやすい。
従ってあぶり出し曲詰としては簡単でもない、濁音「ズ」は「ス」よりも拡がるので、やはり濁音記号が厄介となる。

第955番も下記の二例も、「玉位置」と「不動駒の位置」と「濁音記号の扱い」も似た作り方と言える。
そして、文字の中央部の手順の作り方の差がそれぞれの、個性となる。

「ス」の作図例は「X」「ノ」と似た配置が多く、一方では「ズ」は香で狭めるイメージがある、それは濁音記号の制約だろう。

岡田敏作「詰の花束:第485番」「ズ」
76金・同玉・85銀・65玉・66歩・同玉・75銀・同角・58桂・65玉・64金・同香・54竜・同玉・45銀・同歩・43角成・55玉・67桂・同香成・65金 まで21手
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版):第148番」「ズ」
32歩成・同玉・33銀行不成・41玉・31桂成・51玉・41金・同竜・同成桂・同玉・31飛・同馬・同成銀・51玉(あ)・42角・52玉・53角成・同玉・44銀・54玉・53銀成・55玉・44角 まで23手
(あ)52玉で変化が長くなる、41角・51玉・42銀成・同玉・32角成・53玉・44銀(色々な詰みがある)以下
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第18番」・「コ」
42竜・44歩合・同竜・同玉・43桂成・45玉・44成桂・同玉・55銀・43玉(あ)・54銀・同馬・44歩(A)・同玉・54飛・45玉・56銀・同金・44飛・同玉・45香・同玉・63角・44玉・54角成 まで25手詰
(あ)同金は同角・53玉・54香・同馬・62銀・52玉・53歩・同馬・同銀成・同玉・73角成以下と解説だが2手長駒余りのようだ。
(A)45香以下、44歩合・32銀・52玉・54飛・63玉・53飛成・74玉・73竜・85玉・63角・94玉・72角成・85玉・63馬・94玉・74竜・84銀合・95歩・同玉・65竜・75桂合・同竜・同銀・96金・94玉・85金・93玉・75角以下余詰。柿木将棋ならではの手順だが、94玉・74竜の形は一目危ない。
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詰上り図
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第955番は、「詰図の舞」の「濁音仮名・ズ」だ。持ち駒が多い。
第959番は、「詰図の舞」で「濁音仮名」だ。
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第959番「詰図の舞」「濁音仮名」17手詰
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作意は 2019/12/03 へ
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2019/10/16 の作意(スクロール)

第955番:「詰図の舞」「濁音仮名・ズ」
53銀左不成・同飛・同銀不成・55玉・54飛・同玉・56香・同と・55香・同玉・47桂・同と・56歩・54玉・24竜・同香・44金・同桂・64銀成 まで19手
詰上り図
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あぶり出し曲詰「図形・一筒」 [詰将棋]

詰将棋駒の舞・本館」の11月の定期更新を行いました。
10月の問題は、木村美濃の陣形図式だが、金銀を剥がして詰むので単純さ感が強い。
11月は9手詰が2局です。

あぶり出し曲詰「図形・円+中心の点」は、玉を中央に置けば「円」よりは詰め上がりの自由度が大きくて作り易そうだ。
何の図形かと言うと、前例は麻雀牌の1つで「一筒」だという。
やはり「円」と点の意味だ、そして中央の形が生きる形状だと思う。
55玉を桂で詰み上げるのも、この形では常識的だ。

岡田敏作「詰の花束:第455番」「麻雀詰・一筒」
56金・同玉・46金打・同と・同金・同玉・35銀・同香・57金・55玉・37角・同竜・56歩・54玉・43角成・45玉・46歩・同竜・同金・同玉・47飛・56玉・57銀・55玉・67桂・同竜・45飛・同玉・34銀・55玉・47桂 まで31手
麻雀詰シリーズ5作(漢字の「中」「北」を含む)の内の一作。
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第17番」・「ヒ」
67竜・66角・77桂・同香成・57桂打・同銀成・同桂・55玉・56竜・同玉・47銀・55玉・67桂・同成香・54金・同玉・76馬・55玉・65馬 まで19手詰
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詰上り図
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第954番は、「詰図の舞」の「図形」で55に駒がある円だ。
第958番は、「詰図の舞」で「図形」でデザインは1種類だが相似形の大きさが異なる複数図形が存在する。小さな形は仮名文字でも使われる。
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第958番「詰図の舞」「図形」25手詰
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2019/10/10 の作意(スクロール)

第954番:「詰図の舞」「中央に点(駒)がある円」
63竜・同歩・57銀・55玉・45金・同玉・35金・55玉・65飛・同玉・75と・55玉・47桂・同銀成・65と・同玉・74銀不成・同角・75金・55玉・67桂 まで21手
詰上り図
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