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「あぶり出し」の命名者 [詰将棋]

記憶を頼りにある作品を探して、久し振りに村山隆治著「詰将棋教室」(昭和48年刊)を読んだ、詰将棋を知った頃(かなり昔)に詳しく読んだ本だ。

その中に曲詰も分類と紹介の項がある。
そして「アブリ出し式の名は、昭和12年に故渡辺進氏の処女作『カミ風』を、朝日新聞紙上に発表する折、元日本将棋連盟会長の加藤治郎八段がはじめて命名したもの」との記述がある。

曲詰分類として「
象徴型>暗示型(大小詰将棋)
   >軌跡型(鋸引・玉周辺巡り等)
形象式>文字型・模様型・対称型>(現在の初形盤面曲詰)
アブリ出し式>文字型・模様型・対称型
立体式>文字型・模様型・復元式」

軌跡型の扱いや、立体式で対称型がなくて復元式がある事、など色々と意見はありそうだ。
村山隆治作が100題掲載されているがあぶり出し曲詰はない(形象式と立体式はある)。

渡辺進作「詰将棋教室(P.215):朝日新聞(1937/05/16)」「カミ風:カ」
66竜・同と・53飛成(A)・同桂・64銀・同香・54角成・同銀・67桂・同と・56金 まで11手
典型的な短篇曲詰だ。
(A)64銀との手順前後が成立
watanabes_01.jpg
詰上り図
watanabes_01e.jpg
渡辺進作「詰将棋教室(P.216):朝日新聞(1937/05/16)」「カミ風:ミ」
46銀左・同桂・55金(A)・同桂・同飛・同玉・64銀・同金・45飛・同玉・57桂・55玉・44銀 まで13手
(A)55飛との手順前後が成立
watanabes_02.jpg
詰上り図
watanabes_02e.jpg
「風」は別の機会に・・。
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第19番」・「ヨ」
42飛成・同歩・43角成・同歩・33銀不成・54玉・46桂・同と・57竜・同と・65金・同銀・55銀・45玉・37桂(A)・同桂成・34馬 まで17手詰
(A)44銀成・同歩を入れても同じ、曲詰としては悩ましい。
itour_19.jpg
詰上り図
itour_19e.jpg
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第956番は、「と歩の舞」で、盤面のと歩図式だ、気になる非限定がある。
第960番は、陣形図式に出来なかった崩れた陣形風だ。
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第960番25手詰
2850_1.jpg
作意は、 2019/12/09 へ
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2019/10/22 の作意(スクロール)

第956番:「と歩の舞」
34金・同玉・44飛・33玉・34銀・24玉・23銀成(非限定)・同玉・43飛成・33飛合・34銀・14玉・23銀打・13玉・12銀成・同玉・13歩・同飛・同飛成・同玉・33飛(非限定で43飛・22玉は2手長くなる)・24玉・23飛成 まで23手

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