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曲詰「図形・市松(三角X2)」(2) [詰将棋]

市松図形は、初形・象形曲詰でもあぶり出し曲詰でも美しいし、盤面中央でも端でも可能でよれぞれ美しいし、作図上では駒の密集度も適度だ。
盤の中央以外の曲詰が多く、そこではむしろ端を利用した手順等が可能になっている。故にどこの位置で作図するかが課題の1つだ
同様に、盤中央の市松でも、完全な中央ではなく若干ずらせた配置ではどうかと言う選択もある。
似た図形を異なる位置で複数作図する事は、河内作「おくろう記」で実例が複数ある。
それは図形曲詰で特に有効なシリーズかとも思う。

南倫夫作(修正・コメントにより):「将棋・昭和58・62号:(パラ平元年・400号:私のベスト10」:「象形市松」
32竜・同玉・31桂成・同玉・32銀・同玉・23角・42玉・33銀・同桂・31角・51玉・41角成・同玉・52竜・同玉・53金・51玉・42角成 まで19手詰
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第52改番」「あぶり出し曲詰・ノ」
61銀不成・51玉・41と・同玉・53桂・51玉・42桂成・同金・43桂・同金・52銀成・同玉・61飛成・53玉・54歩・同金・同香・同玉・44金・55玉・66竜 まで21手詰
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詰上り図
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第1055番は、「詰図の舞」「図形・市松(三角X2(縦))」で、2作目だ。
第1059番は、「詰図の舞」「図形・市松(三角X2(横))」で、1051番と同じ図形の2作目だ。
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第1059番:「図形・市松(三角X2(横)」21手詰
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作意は、 2021/07/19
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2021/06/01 の作意(スクロール)

第1055番:「詰図の舞」「図形・市松(三角X2)」
55歩・45玉・56銀・同玉・57金・45玉・36竜・同と・37桂・同と・46歩・55玉・66金寄・54玉・43馬・同玉・33香成・54玉・53と・同歩・55歩・64玉・63と・同玉・64歩・同玉・73馬 まで27手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・以(い)」 [詰将棋]

2021/06/16に「詰将棋駒の舞(新館)」( http://future-door.info/koma_mai_n/ )で、「と歩の舞」のジャバスクリプト版を公開しました。

「漢字・以(い)」は「漢字・心」「漢字・水」あるいは「部首・さんずい」と同様に、線が離れてる、分離型デザインだ。
パーツの組合わせで作る漢字だが、そのパーツ自体も分離型とも言える。
線が密集するタイプの文字とは異なり、密集がない利点はあるが分離型には別の作り難さがある。
一方では分離型にはデザインする時に自由度があり、作者の個性が出る文字と言える(作例は少ないので推定だが)。

仮名にも似た分離型の文字はある。
「仮名・ツ」「仮名:シ」は異なる作者でもデザインは似るが、「仮名・ソ」「仮名・ン」は作者によりデザインが変わるケースが多い。
岡田作「仮名:ン」はその例であり、ハネが付いている事が特徴だ。
実は漢字にはハネが付く事が多いが、デザイン上は難しいために曲詰では省く事が圧倒的に多いのだ。
仮名でもハネを入れない人が圧倒的に多いと思う。

岡田敏作:「詰の花束:第235番」:「あぶり出し曲詰:仮名:ン」
86銀・同玉・96竜・75玉・84馬・65玉・76銀・同銀不成・77桂・同銀不成・56竜・同玉・46金・同玉・57馬 まで15手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第51番」「象形曲詰・ノ」
55竜・33玉・44竜(A)・23玉・24金(B)・32玉・33金・21玉・22金・同玉・33竜・12玉・22竜 まで13手詰
(A)54竜以下余詰。
(B)33金・13玉・68角以下余詰。22金以下も余詰。33竜以下も余詰。
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第1054番は、「詰図の舞」「漢字・以(い)」だ。
第1058番は、「詰図の舞」「漢字」で、微妙な斜め線で意外に難しい。
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第1058番:「詰図の舞」「漢字」25手詰
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作意は、 2021/07/13  へ
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2021/05/26 の作意(スクロール)

第1054番:「詰図の舞」「漢字・以(い)」
54銀成・同香・65竜・同銀・45金・同玉・36竜・同玉・26金・45玉・34馬・55玉・65馬・同玉・75金・同玉・76銀打 まで17手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・示(じ・しめす)」 [詰将棋]

山本昭一詰将棋作品集「怒涛」(改訂版)が出版された。
作品集の出版情報は知らない事はよくある事であり、「怒涛」初出時には出版を知った時には既に売り切れだった。
従って、どの作品も(特に詰パラ発表作以外は)初めて見る事になる。
曲詰も複数収録されているが、ほぼ記憶になく新鮮だ。


「漢字・示(じ・しめす)」は「漢字・二」と「漢字・小」の組み合わせで作り、パーツの「漢字・小」は単独では読めない簡略形の「幅5X2」を使っている。
「漢字・二」の最小形は「4X3」だが幅が偶数なので、奇数幅パーツとの縦の組合わせには向かない、だが単独でも読めるデザインなので、それ以外には使い方は色々ありそうだ。

岡田敏作:「詰の花束:第493番」:「あぶり出し:仮名2文字・オニ」
65飛・56玉・66飛・同玉・55銀・56玉(あ)・57香・45玉・67馬・56歩合・同馬・同銀成・46歩・同成銀・44金・同桂・54銀・34玉・12馬・23桂合・同馬・同香・45金・同飛・26桂 まで25手詰
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(あ)77玉は68金・86玉・31馬・75合・87香以下、ここで左下が働く。
詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第50改番」「あぶり出し曲詰・ヰ」
33と・同銀・12飛成・41玉・51香成・同玉・42歩成(A)・同銀・同竜(B)・同玉・43銀・51玉・63桂・同金・52銀打・62玉・63銀成・同玉・73金・64玉・56桂・同と・46角(C)・同香・74金・55玉・64銀・44玉・53銀不成・55玉・64銀不成・44玉・36桂打・同金・同桂・同金・45金 まで37手詰
(A)42竜以下の非限定有り。
(B)63桂以下の手順前後有り。
(C)74金以下の手順前後有り。
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詰上り図
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第1053番は、「詰図の舞」「漢字・示(じ・しめす)」だ。
第1057番は、「詰図の舞」「漢字」で小さいが密集度が高い文字だ。
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第1057番:「詰図の舞」「漢字」31手詰
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作意は、 2021/07/07 へ
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2021/05/20 の作意(スクロール)

第1053番:「詰図の舞」「漢字・示(じ・しめす)」
63銀不成・同銀・75銀・65玉・77桂・54玉・76角・65歩合・同角・同香・55歩・同と・53銀成・45玉・44と・同玉・43桂成・45玉・37桂・同と・35金 まで21手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・壮(そう)」 [詰将棋]

「漢字・壮(そう)」の偏(へん)は横線が斜め線だから、正確に表現出来ない。
1056番では1駒の点で表しているが、45度の2駒でもしっくりしないが、結局は小さい1056番の形にした。
結局は相手方のパーツ(今回は「士」)を加えて読めるかどうかになるのだが、素直には読んで貰えない字だろう。
これも続けて作るには問題があるパーツだと思う。

詰パラ(2021/05結果発表)に岩本修作「漢字・生」の三重立体復元文字が発表された。
「漢字・生」はあぶり出し曲詰では難しいと思っていたので、詰上りも同じで驚いた。

河内勲作:「ひより草:第002番」:「象形図形:漢字・生」
66銀・64玉・55金・同銀・同銀・同玉・66銀・64玉・55金・63玉・53と・同玉・45桂・同銀・54歩・同銀・同金・同玉・55銀打・63玉・73香成・同玉・85桂・62玉・73銀・52玉・53歩・同玉・64銀上(A)・同飛・同銀成・同玉・62飛・53玉・42飛成・63玉・73金・64玉・62竜・54玉・65竜・44玉・34と・53玉・63竜・42玉・43竜・31玉・23桂・22玉・33竜・12玉・13歩・同玉・11桂成・14玉・24竜 まで57手詰
(A)非限定あり。
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第49改番」「象形曲詰・ヰ」
66飛右・同桂・54角・同玉・43角成・45玉・75飛・65香合・同飛(A)・同香・37桂(B)・同と・57桂・同と・46香 まで15手詰
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(A)57桂の手順前後が成立。
(B)57桂の手順前後が成立。
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第1052番は、「詰図の舞」「漢字・壮(そう)」だ、読んで貰えるかが微妙な文字だ。
第1056番は、「詰図の舞」「漢字」で「幅4の偏」という、大きな部首だ。
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第1056番「詰図の舞」「漢字」25手詰
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作意は、 2021/07/01
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2021/05/14 の作意(スクロール)

第1052番:「詰図の舞」「漢字・壮(そう)」
86角・同桂・75金・同香・63飛・55玉・66飛成・同玉・57金・65玉・74銀不成・64玉・73銀引不成・55玉・47桂・45玉・34銀不成・44玉・77角・同と・45歩・同飛・43銀成・同歩・34と まで25手詰
詰上り図
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曲詰「図形・市松(三角X2)」 [詰将棋]

2021/06/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行う。
「2021/5月-1」の作意発表は、「無掛の舞」小駒無仕掛図の19手詰だ。
「2021/5月-2」の作意発表は、「詰図の舞」であぶり出し曲詰「漢字・内(うち)」15手詰だ。(お詫び、最終手に非限定での型崩れがありました)
「続・駒の舞」の追加も行って行く。

「2021/6月-1」は「続・不成の舞」15手詰だ。
「2021/6月-2」は「詰図の舞」・あぶり出し曲詰「漢字」21手詰だ。

2021/5月は「詰将棋駒の舞(新館)」で「詰図の舞」(あぶり出し曲詰)と、「無掛の舞」(小駒無仕掛図)のジャバスクリプト化を行った。
かなり手間がかかるので、少しずつになる、次は「と歩の舞」の予定だ。

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江戸時代の三大あぶり出し曲詰としては、「大型の市松(形は多数ある)」「大引き違い」「大菱」がある。
江戸時代はあぶり出し「大十字」は無い(象形「大十字」はあるが)。

「引き違い」と「菱形」は継続的に作られているが、「9X9」以外の、「7X7」「5X5」「3X3」も作図された。
ただし「3X3」は別の形に見えるだろう。
「5X5」は図形としても「アルファベット・X」しても、あるいは「小菱」として作られている。
それを「市松」で表現すると、「菱形」は「ダイヤ」であるが、「引き違い」に対応する形を考えると、1051番になるのかとも思うし美しさもある、上下と左右の2種類がある。
「ダイヤ」よりは作り難いが、もう1セット作りたいと思う。

河内勲作:「おくろう記:第38番」:「象形図形:大ダイヤ」
46金左・54玉・55金・同玉・46馬・54玉・55歩・63玉・45馬・54桂合・62銀成・同玉・72桂成・52玉・34馬・63玉・64と・同玉・65歩・63玉・64歩・同玉・75金・同玉・48角・66歩合・同角・同桂・76香・64玉・65歩・同玉・56金・64玉・65歩・63玉・62成桂・同玉・72歩成・63玉・73香成 まで41手詰
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第48改番」「あぶり出し曲詰・ウ」
59金・同玉・69金・48玉・57馬・同玉・・58金上・46玉・35銀引・55玉・44銀・46玉・35銀直・45玉・36金(A)・54玉・36金・54玉・53と・同成銀・同と・同飛・63銀・同飛・同銀不成・同玉・62飛・73玉・82飛成・63玉・62竜・54玉・53竜 まで31手詰
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(A)46銀以下、同桂・35金・54玉・以下作意手順で詰み。
詰上り図
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第1051番は、「詰図の舞」「図形・市松(三角X2)」だ。
第1055番は、「詰図の舞」「図形・市松」で一度作った形で、1051番から90度回転している。
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第1055番:「詰図の舞」「図形・市松」27手詰
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作意は、 2021/06/25 へ
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2021/05/08 の作意(スクロール)

第1051番:「詰図の舞」「図形・市松(三角X2)」
35馬・同歩・54香・同玉・44金・55玉・73香成・75角・66金・64玉・75竜・同と・55角 まで13手詰
詰上り図
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