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曲詰「漢数字・卅(三十)」 [詰将棋]

「漢数字・卅(三十)」の作例は知らないし、漢数字は「一から十」までの10種類を想定する事が多いと思う。
曲詰「零」が作れなくそれ以外の漢数字に使う漢字にも作り難い文字が多い。

「卅」の縦棒の数を変えれば、「二十」「四十」にもなるがパソコンでの漢字変換はし難い。
「五十」以降は単文字の漢数字があるのかも知らない。
「四十」は縦棒が4本であり、盤駒で作ると幅9でぎりぎり可能だが、もはや大型曲詰になる。
「千」「万」以外も「5X5」を目安の小型曲詰から大きくはみ出るので、今は作りたいと思わないし難しい。

桁に使う漢字の作図例はある。
丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版):第98番」「京」
78金・同と・同竜・57玉・48金上(A)・56玉・57金・同玉・46銀・56玉・57歩・65玉・64と・同金・同銀成・同玉・65歩・同玉・56金・64玉・65歩(B)・63玉・53と・同銀・同角成・同玉・94銀・43玉・33香成(C)・52玉・44桂・51玉・41飛成・同玉・32成香(D)・51玉・52銀 まで37手詰
(A)46銀・56玉・57銀・同玉・48金上・56玉・47金右以下余詰。
(B)55銀・同歩を入れても詰む。
(C)33飛成・52玉・63銀成・同歩・72竜・51玉・53竜以下余詰。
(D)52銀・31玉・32とまで収束余詰。
珍しい文字だが、修正は困難で残念。(B)は迂回手順・(D)は収束だとして(長編ではないのだが)目をつぶり、34香>33とに変えて序盤6手省く案か。
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詰上り図
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漢字は仮名文字やアルファベットや数字とは異なり、数は非常に多くある、一方では盤駒で作れない文字が圧倒的に多い。
「5X5」を目安の小型曲詰に限れば極端に少なくなる、ひと廻りサイズを拡げても限られ同時に駒が多い難度が加わる。
それに加えて前例の作図例は僅かのようだ。
未開の分野か不毛の分野かは不明だが、私個人的には興味深く、しばらく創作の中心にする。
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第36番」・「テ」
62桂成・同玉・44角・同香・74桂・63玉・52銀・同香・62金・54玉・55歩・同玉・67桂・54玉・56竜・同角・55飛 まで17手詰
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詰上り図
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第973番は、「詰図の舞」、「漢数字・卅(三十)」25手詰。
この駒数と拡がりは、私(田原)の現在の限界だろう。
第977番は、「詰図の舞」・「漢字」だ。
漢数字シリーズは一旦終わり、それ以外の漢字だ。まずは作例の多い字から・・・。
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第977番:「詰図の舞」・「漢字」23手詰
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作意は、 2020/03/20 へ
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2020/02/01 の作意(スクロール)

第973番:「詰図の舞」、「漢数字・卅(三十)」
33金・同玉・53竜・同桂・24と右・43玉・34と上・同銀・35桂・同桂・33金・54玉・36角・同と・55歩・同と・74竜・同角・64金・同玉・76桂・同歩・75銀打・54玉・64金 まで25手
詰上り図
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小駒の無仕掛図式 [詰将棋]

ウエブサイト「詰将棋 駒の舞」開設から時間が経過した。
その当時は閲覧ソフト(ブラウザ)は、ネットスケープナビゲーター(NT)とインターネットエクスプローラー(IE)とが共存してしかも表示が異なる状態で双方で確認するのが大変だった。
その後は色々なブラウザが登場したが、私(田原)は今はグーグル・クロムを使い確認している。
(IE)とか新しく登場した(エッジ)では確認していない。
クロムでは、最近はフラッシュも標準はブロックで、「許可」して始めて表示・動作するし、確認もその方法で行っている。
もう一つはiPadの「クロム・ブラウザ」と「サファリ・ブラウザ」で見ている、ただしフラッシュは表示もしない、フラッシュは「Puffin・ブラウザ」で確認している、それはクラウド上にプログラムがありフラッシュに対応している。

小駒の無仕掛け図式の最初の作がどれかは知らない。
有名な小駒図式の裸玉「北川明作(1959.12パラ)17玉・持駒=金2銀4桂香2>29桂・16玉・27銀・同玉・37金・28玉・38金打・29玉・18銀・同玉・19香・29玉・18銀・19玉・28銀・18玉・19香・29玉・39金 まで19手詰」は該当するので、それ以前になるのは確かだ。
初代伊藤宗看「将棋駒競・第29番」は最初の途中無仕掛図式だが、同時に最初の無仕掛図式とも言える。
大駒を使用するが、収束短手数部は小駒だけでも成立するので(41飛は香でも成立する)、最初の小駒無仕掛図式と見る事も出来るかもしれない。

初代伊藤宗看 作「将棋駒競・第29番」
33銀・同桂・31角成・同玉・32金・同玉・22飛・同玉・34桂・32玉・22金 まで11手詰
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途中図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第35番」・「チ」
52竜・同馬・34銀・53玉・56竜・同桂・54金・同玉・55銀・53玉・35角・44香合(あ)・同角・同桂・54香 まで15手詰
(あ)非限定だが、桂合は無いので形崩れが無い。
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詰上り図
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第972番は、「無掛の舞」で、小駒の無仕掛け図式で、合駒にも大駒は登場しない、それは単に好みの問題だ。
だから詰パラ2019/10p105・相馬康幸作を見ると、ひたすら感心するだけだ。
それは添川公司作の「大駒合いのある小駒図式の、長手数作品」でも同じ感想だ。
純小駒図式マニアには見ない世界だが、ただただ感心する。
第976番は、「落城の舞」・「片矢倉囲」25手、後半は流れ手順になる。
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第976番「落城の舞」・25手詰
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作意は、 2020/03/14 へ
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2020/01/26 の作意(スクロール)

第972番:「無掛の舞」
22金・同玉・14桂・同銀・24香・同金・32金・同玉・44桂・23玉・32銀・22玉・31銀不成・同玉・32金 まで15手詰
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曲詰「濁音仮名文字:ヂ」 [詰将棋]

「仮名文字・チ」は駒数はやや多い目であり、小ぶりに作ろうとすると他の文字との区別が付き難くなる。
特に縦方向の文字数が8駒必要となる、これを7駒とか6駒に減らすデザイン案はあるが、次第に「チ」と読みづらくなる。
縦に8駒と拡がった図形のあぶりだし曲詰の作図例は、おおむね盤の中央で玉が移動する手順となっている。
「仮名濁音・ヂ」では濁音記号が増えるので、これに加えて右上で玉が動く手順が必要となる。
田原の第971番も丸山正為作「ヂ」も同様の構成だ。
ただし丸山正為作の「チ」も例外的に右上の手順があり濁音に改造出来そうな手順だった。
図形の外から始めて中央に玉を呼び込むという、逆算手順が多いのが丸山氏の時代の曲詰には多く、濁音も同じ手法となったとも思う。

丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版):第110番」「ヂ」
23桂不成・同桂・12香・同玉・13銀不成(A)・11玉・21歩成・同玉・32桂成・同玉・43と(B)・同玉・42角成・54玉・65銀・同歩・55香・同金・同角成・同玉・56金・54玉・55香 まで23手詰
(A)13角成・11玉・21歩成・同玉・32桂成・同玉・23馬以下余詰。
(B)42角成・21玉・43馬・32金合・22香・31玉・32馬以下余詰。
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第34番」・「マ」
65金・同と・53銀不成・同香・62飛成・同歩・63角成・同歩・74竜・55玉・33角成(A)・同桂・56銀・同と・65金・45玉・34竜 まで17手詰
(A)56銀以下の手順前後有り、解説で指摘。
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詰上り図
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第971番は、「詰図の舞」・「仮名文字・濁音:ヂ」、字形作りの手順に苦労している。
第975番は、「詰図の舞」・「仮名文字・半濁音」。
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第975番:「詰図の舞」・「仮名文字・半濁音」29手詰
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作意は、 2020/03/08 へ
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2020/01/20 の作意(スクロール)

第971番:「詰図の舞」、「仮名文字・濁音」
34銀成・同玉・54竜・同歩・24金・44玉・22角成・同歩・43金・55玉・68銀・66香合・同角・同桂・56香・同玉・57歩・55玉・56香 まで19手
詰上り図
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あぶり出し曲詰「直角三角形(5X5)」 [詰将棋]

曲詰「直角三角形(5X5)」は、中央に限ると、底辺が長いデザインと、上辺が長いデザインがあり、5筋を対称にすればそれぞれ2つで4つある。
市松模様も可能な形なので、枠組だけの図形は作例は少ないのだろう。
玉位置は辺のどこかになり、部分的には正方形等と似るようだ。
盤の中央以外に配置すると、味はかなり変わると思える。

添田宗太夫作「将棋秘曲集(コピー版):第61番」「三角形」
63竜・同桂・64金・84玉・93銀・95玉・96香 まで7手詰
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詰上り図
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「小菱」の作例をもう一つ、やはり手数は短い。
ただし、図形は珍しいが多数の余詰があり、成立とは言い難い。
村山信二郎作「村山隆治著・詰将棋教室(P.232):将棋日本(昭和11/07)」「正菱型」
64角(A)・45玉・44と(B)・同と・46銀(C)・56玉・57飛・65玉・75飛(D)・64玉・53角成 まで11手
(A)73角以下。あるいは82角成以下、複数の詰み有り。
(B)44角成・同と・同と・同玉・45銀・同玉・55飛以下長い詰み有り。
(C)44同角成。46飛。56銀等の複数詰み有り。
(D)85飛でも詰む。
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第33番」・「フ」
33歩・同銀・31角成・同玉・41銀成・同玉・52香成(A)・同玉・54竜(B)・41玉・52竜・同玉・44桂・同飛・53角成・同玉(あ)・63金 まで17手詰
(あ)41玉で2手変化長手数。
(A)42金・同銀・52香成・同玉・42歩成・同玉・54桂・41玉・33桂・31玉・11竜・32玉・21竜・33玉・24銀以下(柿木将棋指摘)。
(B)42金以下(A)と同じ。
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詰上り図
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第970番は、「詰図の舞」「図形・直角三角形」で枠組みだけの図形だ。
直角三角形で同時に二等辺三角形でもある、駒で二等辺三角形以外は作り難い。
収束手束に変化同手数の形崩れがある。
第974番は、「詰図の舞」・「図形・対称形」、小駒図式。
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第974番:「詰図の舞」・「図形・対称形」27手詰
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作意は、 2020/03/02 へ
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2020/01/14 の作意(スクロール)

第970番:「図形・直角三角形」
45角・同玉・15竜・56玉・55竜・同歩・57銀・45玉・67馬・同香成・46香・54玉・63銀不成・65玉・74銀不成・同桂・75金・同玉(あ)・76金 まで19手
(あ)54玉は44金まで形崩れ。
詰上り図
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曲詰「漢数字「廿(二十)」 [詰将棋]

「詰将棋 駒の舞・本館」の2月の定期更新を行います。
2020/01月の新題-1は昨年(2019/01)に続いて、2文字数字「20」あぶり出し曲詰です。
「0」が作り難いと感じた反省を生かさず、またも「2」から逆算を行った。

新題-2は「子(ね)」の干支漢字あぶり出し曲詰だ。
片仮名>アルファベット>数字に続き、漢数字を作り、その次は漢数字以外の一般の漢字を作りたい。
それが私(田原)の2020年の目標だ。
「子(ね)」は経験不足が目立ち、一番上の横棒3駒の部分で困り、その歪むが前後に波及してしまった。
2020/02月の新題は、シンプルな手筋作と、あぶり出し曲詰の対称形図形だ。

「漢数字「廿(二十)」は今は殆ど使用しない。
その意味では仮名文字の「ヰ」「ヱ」と似ている。
書体の異なる作図例が将棋秘曲集にあり、そのデザインは他の漢数字とも繋がるデザインのようだ。

添田宗太夫作「将棋秘曲集(コピー版):第11番」「廿」
54香・同金寄・同歩・同玉・43馬・同桂・44金打・55玉・54金打・56玉・67銀・46玉・47金 まで13手詰
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第32番」・「ユ」
53と・同玉・54香・同玉・63銀・同玉・74馬(A)・54玉(あ)・46桂・55玉・56銀・同桂左・65馬・同玉・43角・55玉・54角成 まで17手詰
(A)結果解説での余詰。33飛成・53飛合・54銀・同玉・46桂・63玉・41角・52歩合・53竜・同玉・54飛以下。
(あ)53玉で2手変化長手数。
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詰上り図
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第969番は、「詰図の舞」、「漢数字「廿(二十)」。
収束手順は「濁音仮名・ゼ」と酷似の手順だ。
途中に気づいて、密集形を目指して逆算した。駒は密集出来たが、図形にはならなかった。「小菱」と同様に、立体曲詰には届かない。
第973番は、「詰図の舞」・「漢字(漢数字)」だ。今は殆ど使わない字だ。
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第973番「詰図の舞」・「漢字(漢数字)」25手詰
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作意は、 2020/02/25 へ
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2020/01/08 の作意(スクロール)

第969番:「漢数字「廿(二十)」
46銀・同竜・同金・同桂・54飛・同玉・56香・同と・43銀不成・55玉・44歩・45歩合・同飛・同玉・35金・55玉・54銀成・同玉・43馬・55玉・67桂・同と・56歩・同玉・65銀・同桂・34馬・55玉・45馬 まで29手
詰上り図
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