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プロ棋戦の長手数の即詰 [詰将棋]

プロ棋戦・順位戦の久保王将対行方八段戦で、40手以上の即詰が現れた。
ネット中継を見ていたが、詰むかもしれないとは思うが、とても読み切れない。
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図の局面から32銀から攻める。
同金・23桂・42玉・41金・同玉・21飛以下詰みも難しい。
同金・23桂・同金・41金・同玉・71竜・51銀・21飛・31桂・32銀以下詰みも同様に難しい。
最長は本譜の、同玉・23銀・42玉・32金・同金・同銀成・同玉・23金・41玉・71竜・51銀・21飛・31銀と進む。
詰があると判っていないと、ここで諦めそうだ。
以下、31同飛・同玉・22と・同銀・32銀・42玉・24馬・33銀打・同馬・同角・31銀打・同銀・同銀生・同玉・32銀・42玉・33金・同玉・45桂・22玉・14桂・同香(実戦は32玉)・11角・同玉・51竜・同金・・・
ここまで不思議な事に別詰が無さそうだ。
ここからは複数の詰め方があるが、大道詰将棋の別詰レベルの乱れと思う。
あらためて、詰むのが前提なら、始めて詰ませられるのだと感じた。
棋譜の1/3弱が王手で追う。

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第753番続小駒の舞
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作意は、 2017/08/21 へ
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2017/07/04 の作意
5一飛不成・3一桂合・同飛左不成・1二玉・2四桂・同香・1三歩・2二玉・1四桂 まで9手詰
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文字曲詰 [詰将棋]

文字曲詰を作る詰将棋作家は多数いるが、1シリーズの完成となると多くは知られていないし、作っていても公開されていないと判らないという面もある。
私も度々試みた事はあるが、あまり完成体験はない。
シリーズの計画を考える事は楽しい、イロハは最低でも48文字、ABC26文字、数字10文字をどうするか考える事だ。

「ひらかな」とアラビア数字は広がりが多いので、取っつき難い。
漢数字は「四」と「五」で止まる、アルファベットは「G」「Q」などの字形の選び方で作りにくさが変わる、イロハは「ホ」「ヌ」あたりが最初にネックになる。

漢数字あぶり出しを作り始めた時は、あっさり「四」で止まった。
「イロハ」の不成入り5手詰を作り始めた時は、「ホ」が奇妙にうまく行かなかった。
初形「イロハ」を作り始めた時は「ハ」と「ホ」でとまった記憶がある。

作れなくは無いが、他の文字とは違う傾向だとシリーズで無くなる事が原因だった。
文字曲詰のシリーズを作った人は、手数・傾向に捕らわれないオールラウンドなのだと思う、短編作家は大型文字になると戸惑うのだ。

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第752番9手詰
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作意は、 2017/08/15 へ
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2017/06/28 の作意
4三桂・同と・2二角・2一玉・1一角成・同玉・1二銀 まで7手詰
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不成で連取り [詰将棋]

八代大橋宗桂の詰将棋集の「将棋大綱」には、飛や角の複数回不成が多い。
その中でも「飛の不成連取り」作が印象的だ、第47番だが余詰・不詰の不完全作でありその為に知名度は不明だ。
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本来ならば伊藤看寿作「将棋図巧」39番の「角不成連取り」と並ぶ作だったとも思う。
構想的にはどちらも、後に類似構想を複数生んだと思う。

短編の手筋を連取り趣向にしたのか、連取り趣向作制作中に不成を入れたくなったかは不明だが、短編作家的には前者に思える。
不成連取りの価値は不明だが、「将棋大綱47番」も「将棋図巧39番」も当時は不成回数の記録作だった。

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第751番続小駒の舞
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作意は、 2017/08/08 へ
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2017/06/22 の作意
32と・同玉・31と・33玉・32と・同玉・33歩・同桂・43と・同玉・41竜・42歩合・44歩・同桂・54と・同玉・52竜・53歩合・55歩・同桂・65と・同玉・63竜・64歩合・66歩・同桂・76と・同玉・74竜・75歩合・87と・同玉・85竜・97玉・98歩・同玉・96竜 まで37手詰
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将棋大綱 [詰将棋]

八代大橋宗桂の詰将棋集の「将棋大綱」は、現在の流布本は三上毅作品集「木葉」と合本という奇妙な形態だ。
「木葉」自体も最終35番が大長編「扇の舞」であり、その後に番外で大道棋金問題を配置する事が目を引く。
「将棋大綱」100番は不成が登場する作品が多く含まれる作品集であり、自作集「不成の舞」の作品を作っていた頃に、調べていた作品集の一つだ。
最後の不成が必要な為に、飛や角が複数回不成の手順の作図例が多い。
この狙いでは構図が広がりやすく、現在の短編には向かない様だ。
古図式では広がった構図は珍しくなく、その目で見れば違和感はない。

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第750番33手詰
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作意は、 2017/08/03 へ
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2017/06/16 の作意
3四銀・2四玉・2三銀成・同玉・2四銀・同玉・3四金 まで7手詰
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詰将棋ならば駒が余らない筈 [詰将棋]

7月初めは本館の定期更新しました。

下記の9手詰だが割り切れる変化が見つからないので見落としなのだろう、攻め方16歩追加で43飛・33合・35桂・34玉・45金・25玉・26飛の変化を作る。

服部彰夫作「砂丘」第78番は部分的には手筋作だが、全体は難解作だと思う。
12飛・同銀・34桂・同飛・32銀成・同角・12香成・同玉・22金以下21手
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個人的には、解図する時は完全作の詰将棋だと思うし、手数が予想出来る時はそれも参考にする。
たとえば持駒4枚の7手詰では全ての作意は持駒を使用する。
盤面の駒を取ると、使用を含めて3手長くなるので、短編では目安になる。

中編では単純でないが、「詰将棋ならば駒が余らない筈」と考えると「持駒を使う」「駒取りで持駒を増やさない」と考えろ事もある。

第78番は持駒が多い状態での2度の駒取り(32銀成と12香成)が考えにくいと思う。
短編を中編に逆算した本作は、その段階で2度の駒取りが加わった。
余詰防止で追加の「26とと55銀」は詰め上がりでは余分感があるのはその為だ。
使っても持駒が減らない状態が、作意に見えないと苦労するだろうと思う。

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第749番続不成の舞
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作意は、 2017/07/28 へ
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2017/06/10 の作意
4三飛・同香(あ)・1三飛・同玉・2五桂・2三玉・1二馬・同馬・3三金 まで9手詰
(あ)33合で変長になる>攻め方16歩追加修正します。
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