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「二画の漢字」の曲詰 [詰将棋]

あぶり出し漢字曲詰では、駒数が少ない(だが、ある程度は多い、9-12駒)くらいが作り易いことが多い、そして画数の少ない漢字に、それが見つかる事が多い、
二画の漢字を知らべると、数が多い事典では60位あるが、30以下の事典もある。
その中で普段にも使う字は20以下だ。
殆どは省略形が可能であり、他の漢字のパーツ(部首)になる。
漢字「乃(の)」は例外で、一番小さいデザインでも第1066番の5X5で13駒になる。
これではパーツには大きすぎて、使えない。

二画の漢字で駒数が多いが作例もある字も幾つかある、その例が「漢字・九」であり、それは少しは省略が可能で、パーツの可能性もいくらかはある。
「乃(の)」はそれよりもパーツの可能性は少ない。

田中孝海作「詰パラ2002.03」:「漢字「九」」
56歩・同玉・45角・同玉・36竜・55玉・44銀不成・同桂・54飛・同銀・66馬・同香・64銀 まで13手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第63改番」「象形曲詰・フ」
55金・同玉・56金・54玉・64飛・同玉・65金・73玉・93飛・82玉・83飛成・71玉・72歩・61玉・52角成・同玉・43桂成・51玉(A)・42桂成・61玉・52成桂 まで21手詰
(A)62玉は53成桂・51玉・42桂成(または81竜)以下23手変化長手数。
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第1066番は、「詰図の舞」「漢字・乃(の)」だ、前半の手順が面白く形が予想しにくい。
第1070番は、「詰図の舞」「漢字」だ、微妙な斜め線が多い字だ。
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第1070番:「詰図の舞」「漢字」29手詰
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作意は、 2021/09/23
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2021/08/06 の作意(スクロール)

第1066番:「詰図の舞」「漢字・乃(の)」
23歩成・同香・35香・44玉・45歩・同玉・23馬・46玉(あ)・45馬・同玉・47竜・同と・36金・44玉・45香・54玉・53と・同香・44金・64玉・63桂成・同桂・74と・同銀・65金・同玉・66金・64玉・65歩・同銀・73角成 まで31手詰
(あ)35玉は36歩・25玉・27竜・26金合・24馬以下。
詰上り図
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馬鋸入り曲詰 [詰将棋]

2021/08/19に「詰将棋駒の舞(新館)」( http://future-door.info/koma_mai_n/ )で、「続小駒の舞」のジャバスクリプト版を公開しました。

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あぶり出し曲詰で馬鋸が入っている作品には、大型曲詰には
岡田敏作市松(「詰の花束」・第441番・第442番)や、
小川悦勇作対称形(詰パラ・2003・03)がある。
竜鋸入り作も見た事がある(図面はみつからないが昭和の安達栄司作)。

単純な鋸ならば、あぶり出し曲詰にも導入が可能という事だろう。
中央付近の玉に対して、盤の周囲から接近してくる鋸、あるいは周囲の駒を取りに行く鋸はスペース的にも可能なのだろう。
小型曲詰での馬鋸入り作は橋本孝治作がある、馬が空王手で発生する。

橋本孝治作「詰パラ2005.05」:「あぶり出し:仮名「ト」」
55馬・45香打・47銀・同玉・46金・同香・59桂・同と・48飛・56玉・93角・58と・83馬・57玉・84馬・56玉・74馬・57玉・75馬・56玉・65馬寄・57玉・66馬・同金・58金・56玉・57歩・同金・同金・同玉・58金・56玉・46飛・同香・57香 まで35手詰
2手目45歩合の変化がかなり難解だ。
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第62改番」「あぶり出し曲詰・ケ」
49竜・68玉・58竜・77玉・75飛・同金(あ)・78竜・86玉・75竜・同玉・85金・64玉・73角成・同桂・56桂・54玉・44と・同香・55香・同玉・64角・54玉・55香 まで23手詰
(あ)86玉で変化同手数か?
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詰上り図
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第1065番は、「詰図の舞」「漢字・夫(おっと)」で、ミニ馬鋸が入っている。
第1069番は、「詰図の舞」「漢字」で、部首として使われる事が多い漢字だ。
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第1069番「詰図の舞」「漢字」21手詰
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作意は、 2021/09/17
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2021/07/31 の作意(スクロール)

第1065番:「詰図の舞」「漢字・夫(おっと)」
46歩・同桂・12馬・同歩・36金・55玉・56歩・同玉・34馬・55玉・33馬・56玉・23馬・55玉・22馬・56玉・12馬・55玉・22馬・56玉・23馬・55玉・33馬・56玉・34馬・55玉・46金・同香・67桂・同竜・56歩・同竜・44馬 まで33手詰
詰上り図
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部首「かんむり」と曲詰「漢字・冗(じょう)」 [詰将棋]

部首(パーツ)としての「かんむり」の作図例は意外と少ない。
漢字「六(ろく)」の「なべぶた」や、漢字「穴(あな)」の「うかんむり」が例なのだが、いずれも相手方が駒数が少なくて、組み合わせが容易だった。

「漢字・冗(じょう)」は「わかんむり」だが、組み合わせ相手方の駒数が増えるので、「六」と同じ方法ではデザインが難しい。
「わかんむり」とパーツとを離さないと読み難い字なので、その結果として「わかんむり」幅を7に広げる事で、駒の重なりを避けた。
ただし一番上の横線は5駒にして、角の駒を省略した。

田中孝海作「詰パラ2002.03:漢数字連作の1局」:「あぶり出し:六」
55香・同馬・64金・同馬・同銀・54玉・43角・同銀・同銀不成・同玉・44銀・54玉・53銀右成・同香・34飛成・同桂・44飛成 まで17手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第61番」「象形曲詰・ケ」
55歩・同馬・同飛・同玉・64角・65玉・75と・54玉・55歩・63玉・43竜・72玉・73角成・81玉・82歩・71玉・41竜・61歩合・81歩成・同玉・61竜・71歩合・72馬・92玉・93歩・同玉・63竜・92玉・83竜・91玉・82竜 まで31手詰
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第1064番は、「詰図の舞」「漢字・冗(じょう)」で、部首(パーツ)は「わかんむり」だ。
第1068番は、「詰図の舞」「漢字」で、部首は扁の位置で、「よう・いとがしら」だ。
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第1068番「詰図の舞」「漢字」23手詰
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作意は、 2021/09/11
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2021/07/25 の作意(スクロール)

第1064番:「詰図の舞」「漢字・冗(じょう)」
42銀不成・34玉・23銀不成・同玉・24歩・34玉・33銀成・35玉・47桂・46玉・37金・56玉・26飛・46歩合・同飛・同馬・67馬・65玉・66馬・64玉・74金・同玉・84金・64玉・65歩・63玉・53歩成 まで27手詰
詰上り図
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曲詰「図形・市松(3X7)」 [詰将棋]

「図形・市松」で作図例で多いのは、四辺形で江戸時代から多い。
四辺形には菱形(ダイヤ)も含まれる。
四辺形でも、斜め四辺形や、細長い四辺形は外観的にやや異なる印象があると感じる。

短い辺の幅が3の市松が第1063番で、両端が2駒のデザインだ。
以前に作図した時は、両端が1駒であり、六角形だと表現した。
外形線が無いので、どのように見えるかは微妙なのだ。

斜め四辺系の例が「白雁組曲(上):第43番」であり全駒市松だ。

田中至作「白雁組曲(上):第43番」:「あぶり出し:市松」
81と・同玉・71香成・91玉・81成香・同玉・72と・同玉・73歩成・同銀・同馬・同玉・74銀右・72玉・73銀打・71玉・82歩成・同金・同銀成・同玉・83銀成・同玉・94と・同玉・84金・95玉・85金打・同と・同金・同玉・88香・同と・76と・同玉・86金・65玉・68竜・同馬・66歩・55玉・47桂・54玉・64金・43玉・55桂・同と・33と・同玉・13飛・同歩・44銀 まで51手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第60改番」「あぶり出し曲詰・マ」
27飛・同金・16竜(A)・28玉・27竜・39玉・38竜・同玉・47竜・同玉・48金・36玉・26金・45玉・34銀(B)・同角・35金・54玉・64銀成・同と・46桂 まで21手詰
(A)16竜で26馬以下、又は16馬以下28玉・27馬・39玉・38馬・同玉・47竜以下作意へ繋がる。
(B)34銀で46銀引・54玉・45銀・同玉・35金以下詰。
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詰上り図
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第1063番は、「詰図の舞」「図形・市松(3X7)」だ。
第1067番は、「詰図の舞」「図形・市松」だ。第1063番を回転させた形だ。
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第1067番:「詰図の舞」「図形・市松」21手詰
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作意は、 2021/09/05
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2021/07/19 の作意(スクロール)

第1063番:「詰図の舞」「図形・市松(3X7)」
78桂・56玉・45銀・同と・48桂・同と・57金・55玉・45と・同玉・46金打・54玉・66桂・同と・55金打・53玉・62銀不成・同金・42角成 まで19手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・比(ひ)」「漢字・也(や)」 [詰将棋]

2021/08/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2021/7月-1」の作意発表は、打歩詰回避テーマの11手詰だ。
「2021/7月-2」の作意発表は、「詰図の舞」であぶり出し曲詰「漢字・比(ひ)」23手詰だ。
「続・駒の舞」>「詰図の舞」の追加も行って行く。

「2021/8月-1」は「無掛の舞」19手詰だ。
「2021/8月-2」は「詰図の舞」・あぶり出し曲詰「漢字」29手詰だ。

2021/7月は「詰将棋駒の舞(新館)」で「落城の舞」のジャバスクリプト化を行った。

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曲詰「漢字・比(ひ)」は左右で異なるパーツが並んでいるのだが、駒で表す為に略すと左右が似る。
線の角度は同じになってしまうので、「左パーツの下の突起」と「右パーツの下のはね」を付けるかどうかのデザインが分岐点になる。
最小形を目指す為に、どちらも省く事にしたら、左右で同じパーツになった。
似た事は、「漢字・人」「漢字・八」などいくらでも起きる。
「左パーツの下の突起」は2画だから元々が無い筈だし、「右パーツの下のはね」は「匕(あいくち)」だから以前に作った事があり曲詰パーツでは、通常ははねはつけない。
「漢字・比(ひ)」は元々は「人が2人並ぶ」意味とあるので、左右同じで良いとも思える。

ただし、後になって右のパーツ「ヒ」には1駒減らしたデザイン案はあったと気づいた(三輪作のデザイン)。

曲詰「漢字・也(や)」は、駒の密集度が高くて、どうしても駒の交換が多くなる。
特に上部の6駒横線が悩ましい。

三輪勝昭作「幻の城:第68番」:「あぶり出し仮名:ヒ」
44飛・同と・64竜・同銀・46桂・同と・64金・55玉・54金・同と・66銀・同と・47桂・同と・64角・同と・45馬 まで17手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版):第59番」「象形曲詰・マ」
55竜・同玉・46馬・54玉・45馬・53玉・63馬・42玉・43歩成・31玉・41馬・21玉・32馬・同飛・同と・同玉・33飛・21玉・22歩・11玉(あ)・31飛成・12玉・21竜 まで23手詰
(あ)同玉が23銀成・11玉・31飛成・21合・22成銀まで25手駒余らずの変化長手数。
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第1062番は、「詰図の舞」「漢字・也(や)」だ。
第1066番は、「詰図の舞」「漢字」だ、画数は少ないが易しくはない字だ。
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第1066番:「詰図の舞」「漢字」31手詰
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作意は、 2021/08/30
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2021/07/13 の作意(スクロール)

第1062番:「詰図の舞」「漢字・也(や)」
45角・同玉・54馬・同銀・44竜・同桂・34銀・56玉・47金・65玉・66香・同と・57桂・75玉・67桂・同と・74金・同竜・76金 まで19手詰
詰上り図
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