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曲詰「漢字・叶(かのう)」 [詰将棋]

3月の「詰将棋駒の舞(新館)」では、作品集「限打の舞」「玉座の舞」をジャバスクリプト版に変更した。8集までが完了したが、不完全作がいくつか見つかり修正している。

「漢字・口(くち)」をパーツにした漢字は多い(ただし「仮名・ロ(ろ)」「図形・四角」でも同じデザインだが・・・)。
「漢字・口」は色々な部分に使われるが、デザインは最小形の8駒デザインで変わらない、「くにがまえ」は似たデザインだが漢字としては「口(くち)」では無い。
偏に使うと「くちへん」になるがどこに使っても8駒使うので、相手のパーツは駒数が少ない漢字に限られる。
「仮名・ロ(ろ)」の最小形での作図例は多いが、自由度が高いとは感じない。

田中至作「過雁組曲:第2番」:「仮名・ロ」
66銀行・54玉・53金・同玉・63歩成・同玉・64銀・54玉・65金・同角・55銀行・同銀・45竜・同角・66桂打・同成桂・同桂・同銀・46桂・同銀・44飛成 まで21手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第37番」「象形曲詰・ツ」
65飛・同金・56歩・同金・同金・同玉・57金・55玉・56歩・65玉・66金  まで11手詰
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第1040番は、「詰図の舞」「漢字・叶(かのう)」で、小駒図式だ。
第1044番は、「詰図の舞」「漢字」で、「漢字・左」で使ったパーツ「漢字・工(こう・たくみ)」を偏で使用する文字だ。
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第1044番:「詰図の舞」「漢字」33手詰
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作意は、 2021/04/20 へ
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2021/03/03 の作意(スクロール)

第1040番:「詰図の舞」「漢字・叶(かのう)」
76金・64玉・65歩・53玉・43金・54玉・44と・同桂・55歩・同玉・66銀・同と・46金打・54玉・45金右・同桂・55歩・63玉・73歩成・同桂・64香・74玉・73と・同玉・83歩成・74玉・86桂・同銀・84と まで29手詰
詰上り図
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曲詰「市松図形・六角形(または角がない長方形)」 [詰将棋]

縦幅が3の細長い市松図形で、長い横幅7だ。
両方の端が1駒の場合は、「角がない長方形・四辺形」とも、「左右が三角形の2辺と見ての六角形」とも言える(そうは見えない人も普通にいる筈だが・・・)。
盤駒の図形は何でも見えたり(見えなかったり)するが、市松図形は枠が無いので特に色々な図形に見える。
細長い市松模様はそもそも市松模様自体に見えにくい面があるが、私は幅2以上は市松模様と思っている。
幅3以上は大抵の人は市松模様と認識すると思う。

三木宗太作「江戸詰将棋考:第24番」:「象形曲詰・市松図形」
23桂成・14玉・24成桂・15玉・14成桂・同玉・15歩・同玉・16歩・同玉・27金・15玉・26金・同銀成・16歩・同玉・27銀・17玉・26飛成・同成銀・18銀打・同と・26銀・16玉・27銀 まで25手詰
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第36番」「あぶり出し曲詰・ソ」
21桂成・同玉・32角・31玉・41角成・同玉・51歩成・同玉・43桂・同成桂・61飛成・同玉・62金・同玉・63歩成・51玉・73角成・同香・52銀・42玉・43銀成・同玉・44香・同金・同と・同玉・34金・54玉・64と・45玉・56竜 まで31手詰
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詰上り図
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第1039番は、「詰図の舞」「市松図形・六角形」だ。
第1043番は、「詰図の舞」「市松図形」だ。
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第1043番「詰図の舞」「市松図形」17手詰
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作意は、 2021/04/14 へ
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2021/02/25 の作意(スクロール)

第1039番:「詰図の舞」「市松図形・六角形」
64馬・同玉・74金・65玉・55金・同玉・45金・65玉・55金・同玉・25飛・同香・45金・65玉・67竜・66金合・同竜・同玉・67金・65玉・76金 まで21手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・左(ひだり)」 [詰将棋]

「漢字・左(ひだり)」に似た字に「漢字・右(みぎ)」があり、さらには「漢字・石(いし)」がある。
ただし「石」の部首は「いしへん」で、「左と右」の部首は右下の「工か口」になる。
「左と右」の上と左の2画は、書き順がそれぞれ異なる。

しかし盤駒でデザインすると似たものになるので、それぞれを参考にする。
岡田敏作「漢字・石」があり、私が「漢字・石」を作図した時に「たれ」に当たる部分を「がんたれ」にして岡田作と違うデザインを選んだが、漢字的には部首「いしへん」であり間違っている(駒数を減らす目的だった)。

「漢字・左(ひだり)」でもやはり「たれ」の部分を迷うが、横線と縦斜め線が交叉して1駒ずつ上と左に出るデザインを使う事にした、見た目どうりで一番コンパクトだろう。

「漢字・左」の右下の部首部分は「漢字・工(こう・たくみ)」の最小形だ、この最小形は色々な漢字のパーツとして使用する。
「漢字・工(こう・たくみ)」の最小形デザインは「仮名:エ」とおなじであり、単独では下辺が5駒の「5X3」のデザインを使用するが、特殊な事情があれば「3X3」の使用例もある。

相馬康幸作「看寿賞作品集:第70番」:「三段立体曲詰:ヒロエ」
53金・同玉・45桂・54玉・53金・同と・同桂成・同玉・45桂・54玉・55歩・同と・53桂成・同玉・63香成・54玉・64成香 まで17手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第35番」「象形曲詰・ソ」
74馬・53玉・63と・42玉・33歩成・同玉・34金・32玉(あ)・76角・31玉・64馬・41玉・42馬・同玉・43金・41玉・52と・31玉・32金 まで19手詰
(あ)42玉で、変化同手数のようだ。
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第1038番は、「詰図の舞」「漢字・左(ひだり)」だ。
第1042番は、「詰図の舞」「漢字」で、「左」のペア漢字で、「口(くち)」がパーツに使われている漢字だ。
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第1042番「詰図の舞」「漢字」39手詰
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作意は、 2021/04/08 へ
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2021/02/19 の作意(スクロール)

第1038番:「詰図の舞」「漢字・左(ひだり)」
33銀不成・同金・43桂成・同銀・35金・54玉・55金・同玉・56銀・同玉・57金・55玉・47桂・54玉・55歩・63玉・65飛・同桂・64歩・同玉・73銀不成・63玉・64香 まで23手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・云(いう)」 [詰将棋]

「漢字・云(いう)」は「仮名・ニ」+「仮名・ム」だろうの見方もある。
それでは大きくなりすぎるので、どちらも「4X3」の最小に近いサイズを選び、上下に並べて、「4X6」サイズのデザインとした。
パーツに出来るかは微妙なサイズだが、「仮名・ニ」と「仮名・ム」個々にパーツに使う参考になる。

「仮名・ニ」の最小形は「4X3」だろう。
「仮名・ム」の作図例は複数あるが、一番小さなデザインは、服部彰夫作「砂丘:第23番」だ。
その詰め上りから「43銀と76金と35桂」を除くとほぼ最小形だろう。
小型曲詰の詰め上りとしても駒が少なくて難しいだろう、服部作は駒の移動の少ない収束手順であるが、長手数の逆算を行いその序盤で「54とと43銀」を動かして使っている(あまり真似をしたくないテクニックだ)。

服部彰夫作「砂丘:第23番」:あぶり出し曲詰:「仮名・ム」
83銀・73玉・63と・同玉・55桂・52玉・54香・同と・43銀不成・62玉・63桂成・同玉・75桂・同銀・74銀成・同玉・75飛・同玉・66角成・同玉・76金・55玉・66銀・45玉・46香・同玉・36馬 まで27手詰
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第34番」「あぶり出し曲詰・レ」
51歩成・同玉・41銀成・61玉・51成銀・同玉・52桂成・同玉・32竜・53玉・64銀・54玉・66桂(A)・65玉・57桂・同桂成・35竜 まで17手詰
(A)34竜以下、44金合・66桂・65玉・45竜・55銀合・57桂・64玉・44竜以下柿木将棋による難しい余詰。
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詰上り図
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第1037番は、「詰図の舞」「漢字・云(いう)」だ。
第1041番は、「詰図の舞」「漢字」で字画は少ない。
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第1041番「詰図の舞」「漢字」15手詰
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作意は、 2021/04/02 へ
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2021/02/13 の作意(スクロール)

第1037番:「詰図の舞」「漢字・云(いう)」
66香・同桂・74銀・54玉・65金・同桂・52竜・同銀・56香・同角・55金・同玉・73角成・54玉・64馬 まで15手詰
詰上り図
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曲詰「漢字・辻(つじ)」 [詰将棋]

「2021/2月-1」の作意発表は、「続不成の舞」で、定型手筋故にまとまってもいる。
「2021/2月-2」の作意発表は、「詰図の舞」で「左右対称図形」だが、軸は右にずれている。

「2021/3月-1」は「続不成の舞」、手筋の不成作だ。
「2021/3月-2」は「詰図の舞」・あぶり出し曲詰「対称図形」で線対称だ。

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詰将棋で曲詰「漢字」を作るために、国語の漢字の勉強が必要なのか?、デザインを考え始めると、ネット検索で調べる事もあるが、複雑な事情と変遷が出てくる。

「『しんにゅう』の点は、1つか2つか?」を調べた。
・1981年に制定された常用漢字表の字は「1点のしんにょう」に統一された、「辻(つじ)」は常用漢字表に入らなかった表外字で、「常用漢字表」の答申では様子見的だった。
・83年改定のJISは、当時の常用漢字を含む第1水準(2965字)の「しんにょう」を1点、第2水準を2点とした、「つじ」は第1水準のため1点で表示されることになった。
・04年改定のJISでは「つじ」を2点に変更した、パソコン機器は04年改定JISに対応してきたので、2点の「つじ」がよくみられる。(私のパソコンも同様で、この文章も2点の辻だ)
・新聞では昔からの継続性と、常用漢字との間で部首の形が分かれる混乱を防ぐ、理由で「つじ」も「1点しんにょう」の使用が多い。
・人名用漢字の問題もあり(名字が変わる事を嫌う)、統一がされないままに現在に来ているらしい。

「辻」はパソコンでは2点の「つじ」が普通だが、1036番は1点の「つじ」だ。
曲詰「漢字」では、画数と駒数を減らしたいという考えから、「1点しんにゅう」を使う事にした。

「3X3」のパーツは使い易い、「十(3X3)」は都小駒煙にある詰上り形だが、単独形としては「X(3X3)の方が人気があるようだ。
下記はやや珍しい「3X2」のパーツだ。

三木宗太作「江戸詰将棋考:第19番」:「あぶり出し曲詰」
31銀(A)・21玉・22歩・12玉・13歩・同飛・11桂成・同玉・13角成・同玉・33飛・24玉・23飛成・35玉・57馬・44玉・43竜・55玉・56馬・同玉・36竜 まで25手詰
(A)33銀でも同一手順になる
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詰上り図
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丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版:第33番」「象形曲詰・レ」
64竜・76玉・75竜・67玉・77竜・56玉・57竜・45玉・55竜・36玉・37金・25玉・29香(A)・27歩合(あ)・同香・16玉・26金・17玉・18歩・同玉・58竜・17玉・28竜 まで23手詰
(A)34歩で余詰、柿木将棋の指摘順だが難解な順だ。
(A)それを踏まえて、28香も詰むが34歩絡みで手順が変わり非限定とも言いにくい。
余詰が絡むので判断は難しい。
(あ)16玉の変化は29香の時は早詰だが、28香では変化同手数となる。
29香の時に28歩合は同香で詰むが、次の応手が27歩合でも16玉でも2手長駒余りになる。無駄合とも思うがすっきりしない。
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第1036番は、「詰図の舞」「漢字・辻(つじ)」だ。
第1040番は、「詰図の舞」「漢字」で、部首は「くち」だ。色々な使い方があるが、この漢字では「くちへん」だ。
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第1040番「詰図の舞」「漢字」29手詰
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作意は、 2021-03-27 へ
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2021/02/07 の作意(スクロール)

第1036番:「詰図の舞」「漢字・辻(つじ)」
66馬・同玉・67金・75玉・48馬・57歩合・同馬・同香成・87桂・同と・76歩・65玉・85竜・同桂・75金・54玉・34竜・同銀・44金 まで19手詰
詰上り図
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