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「条件名」と「図形名」と「作品名」 [詰将棋]

条件作を「条件名」で呼ぶ以外に名称・愛称を付ける事がある。
個人的に使用すした固有名詞的な名称でも、広く使われると一般名詞化するし、異なる意味で使われている事もある。
曲詰の「図形名・文字名」等は一般名詞だが、誰もが読めない場合が自己申告的な固有名詞に近いし、個人個人で読み方や呼び方が異なる事も多い。
そして長編で多いのが「作品名」であり、固有名詞的な用途だが、複数作に重複している事もある、別人が知らずに同じに命名する事も起きる。
曲詰では図形名等は、一般的か固有名的か、どれに当たるのかはかなり曖昧だ。

その例に下記がある。
村山信二郎作「村山隆治著・詰将棋教室(P.232):将棋日本(昭和12/08)」「三ッ巴」
38金・16玉・28桂・同香不成・17歩・26玉・37金・同歩成・25馬・同銀・38桂・同と・27歩・同玉・25竜・25角・16銀・同飛・同竜・36玉・46飛・35玉・26竜・34玉・52角(A)・43桂合・36飛・45玉・63角成・55玉・56飛・65玉・66飛・75玉・76飛(B)・84玉・73飛成・同香・86竜・93玉・94歩・同玉・72馬・93玉・83竜(C) まで45手
(A)16角以下、33玉・42飛成・同玉・22飛成・同銀・43金以下余詰
(B)64馬以下、84玉・86飛・94玉・95歩・同玉・96飛・84玉・86竜・85歩合・95竜以下余詰
(C)83馬もあり、駒が密集しない
murayama _sin_01.jpg
詰上り図
murayama _sin_01e.jpg
村山隆治氏解説:詰将棋教室(P.23-3)「(前略)氏は「三ッ巴」という曲詰を発表した。巴とは元来物の円形に巻きめぐるさまを言うのであって、詰め上がり図ではピンと来ないが、要するに若干の駒群が三ッに分かれたのでかく命名したのであろうと思う。」
作図は正算だろうし、私も村山隆治氏同様にピンとは来ない。
そもそも初形でも、3つに分かれているとも見える。
だが困った事に私は記憶に残ってしまった。
命名は記憶に残りやすいし、命名か図形名かは曖昧に記憶される。
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第23番」・「ラ」
45金・同玉・35金・55玉・47桂・同竜・56歩・同竜・45飛・同銀・47桂・同竜・65角成 まで13手詰
itour_023.jpg
詰上り図
itour_023e.jpg
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第960番は、陣形図式崩れだ、手順の荒さは残っている。
第964番は、「と歩の舞」で、初形は小駒図式だ。
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第964番「と歩の舞」。17手詰
2825_2.jpg
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2019/11/15 の作意

第960番:
61角・71玉・82銀・同玉・73桂成・同玉・82銀・同玉・94桂・同歩・83角成・同玉・72銀・同玉・61角・73玉・83金・62玉・72金・51玉・52角成・同玉・43銀成・41玉・42成銀 まで25手



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