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「漢数字・四」 [詰将棋]

私は、45年前にあぶり出し曲詰「一」「二」「三」を作図したが、次の「四」は全く作れなかった、当時は作図例も知らなかった。
「漢数字・四」の作例はたぶん今も少ない。
「駒数」と「図形の拡がり」から中型曲詰にならざるを得なく、密集度も高く難度が高いと思う。
そして盤面の文字は、「漢数字」の情報が無いと読むのが難しいデザインだと思う。
第929番は前例3作を参考にして改良したデザインの積もりだが、まだ読みずらい。
「漢数字・四」は矩形(四角)を含むが、その部分の駒は、不動駒が生じやすい。


門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第8番」「四」
74銀・同桂・75金・55玉・56歩・同玉・46飛・同玉・35銀・55玉・56歩・同玉・45銀・同玉・46歩・55玉・56歩・同玉・34馬・同香・54飛成・同金・67金・同玉・59桂・56玉・47馬・55玉・67桂 まで29手詰
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲・第78番」「四」
75飛・同香・86と・77玉・76と・同玉・77歩・同玉・86銀・76玉・78竜・同と・77歩・同と・85銀・同桂・86金・66玉・65金・同金・同と・56玉・66金・46玉・36金・同玉・27銀・同桂成・25馬・46玉・35銀・同と。55馬 まで33手詰
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詰上り図
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「象戯童翫集(野口版)・第4番」「四」
35と(A)・同歩・34と・55玉・47桂・同馬・53飛成・同銀・66金・同銀・65金・同玉・74竜・55玉・65竜・同玉・74角・55玉・56と(B)・同馬・44銀(C)・同銀・54金 まで23手詰
(A)53飛成・同銀は1・3・5手目でも可能で、手順前後がある。
(B)56とと、44銀または54金の手順前後あり。
(C)44銀と、54金の手順前後あり。
完全作扱いとは思うが、手順前後が重なりキズと呼ぶには抵抗感もある。
「四」とは読みがたい。
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詰上り図
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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第45番」・仮名文字「ナ」
56竜・同玉・68桂・55玉・45竜(A)・同と・65金・同と・56歩・同と右(あ)・65金 まで11手詰
(A)65金・同と・45竜の手順前後あり
(あ)同と左で変化同手数だが、形崩れは無い。
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詰上り図
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第929番は「漢数字・四」、小駒図式で37銀まで逆算したが香歩だけではそこから先は無理だった、それで大駒を加えた。
収束(あ)で43玉に、33歩成を残す序盤の手順になる。
36角は36金・同玉・56飛・同と・37金の余詰筋を消す。
76桂は66歩と77桂の手順前後を同銀不成・66歩・同銀成と受ける時の、76金の空間を消す配置。
第935番は、「漢数字」、小駒図式で持駒金4枚が狙いだが、収束は弱い。
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第935番詰図の舞・「漢数字」:31手詰
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作意は、 2019/07/24 へ
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2019/06/06 の作意
第929番:詰図の舞・「漢数字・四」
26と・同香・25と寄・46玉・56飛・同と・37銀・55玉・77馬・同金・65金・同玉・57桂・同と・66歩・同桂・77桂・同銀成(非限定)・64金・同玉・74と・55玉・54金・同玉・63銀不成・55玉(あ)・54金・65玉・64金・55玉・54銀成 まで31手
詰上り図
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