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逆算可能性の少ない収束形 [詰将棋]

岡田敏氏は、北原義治・小川悦男作の「ピンポン球」を「異なる逆算手順が他に少ない形」だと言っている。
あぶり出し曲詰の収束形では、似たコメントや解説をしばしば見かける。

一般の短編作でも簡素形では、類似作や類似手順が発生しやすいが、盤面中央のあぶり出し曲詰でも同じ事情はあるのだろう。
一般作では、中編とか駒数が多い短編作とかでは、短編簡素形よりも類似衝突は少ない。

同様に盤面中央のあぶり出し曲詰でも、簡素形の短編では類似しやすく、中編や駒数が多い時は自然に異なる手順に逆算されるのだろうと思う。

詰め上がり形でほぼ全ての駒に意味がある場合は、短手数でも詰将棋としてまとまる事があるが、形も手順も類似する可能性は高い筈だ。
詰め上がり形で働いていない駒が多数ある形は、長い手順を逆算する事で全ての駒に意味を持たす。
その結果は中編になる可能性は高いし、異なる逆算手順にもなるのだろう。
曲詰製作者に中編作家が多い事は、類似性を避ける感覚もあるのかなと思える。

逆算可能性の少ない収束形又は、類似性が起きやすい詰め上がりとしては、中央3X3付近に駒が集中している形が1つの例だろう。

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第816番11手詰
866.jpg
作意は、 2018/04/24 へ
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2018/03/07  の作意
第810番:
26桂・同銀・16香・同と・24金打・同桂・13金・同玉・25桂・14玉・23銀打・同金・13桂成・同桂・25金・同桂・23銀不成・15玉・14金 まで19手詰

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