SSブログ

複数カナ文字の曲詰 [詰将棋]

岡田敏著「解いて楽しいあぶり出し詰将棋」は、複数文字のあぶりだし曲詰が多数あるのが大きな特徴だ。
それは岡田敏氏の曲詰全体での特徴でもあると思う。
他の作者があまり取り組んでいない分野だとも思う。

大型曲詰と呼ばれる、盤面一杯を使う曲詰がある。
3大大型曲詰と呼ばれる「市松」「大菱」「引違い」や「大十字」が代表だし、門脇作の宇宙3題も大型曲詰だ。

盤面一杯の詰め上がりを特徴と見れば、複数文字のあぶりだし曲詰も大型曲詰に似ている。

例えば1文字の「カナ文字」デザインとしては選びにくい簡略形も、複数文字で採用している。
大型曲詰は中編・長編であり短編作家では遠く見えるが、簡略形2文字曲詰としては短編の曲詰でも可能性もあると思える。

岡田敏著「解いて楽しいあぶり出し詰将棋」第101問:
俳句詰「古」「イケ」「ヤ」「カワ」「ズ」「トビ」「コ」「ム」「水」「ノオト」の最後の局「ノオト」が下図だ。
860.jpg
詰め上がり図
861.jpg
3文字のどれも簡略形であり単独文字では作り難いデザインだ。
2文字でも通常の1文字の駒数に近い、それは短編でも使える可能性がある。

**************
----------------
第813番17手詰
859.jpg
作意は、 2018/04/12 へ
-----------------
2018/02/23  の作意
第807番:
22と・同玉・32歩成・12玉・22と・同玉・32飛不成・同玉(あ)・41馬・22玉・23馬引・11玉・33馬行・同桂・12歩・21玉・31桂成・同玉・42桂成・同玉・41馬 まで21手詰
(あ):11玉は33馬・同桂・12歩以下
nice!(0)  コメント(0)