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詰将棋作図の不完全検討 [詰将棋]

昔は詰将棋作図には、コンピュータ検討は無かった。
その時代は、作図の大多数の時間は「不完全検討」と「修正作業」の繰り返しだった。
現在から見ると不効率に思えるが、「検討と修正」無くして作図は成立しなかった。
その時に困った事は一般的な「不完全検討能力」と「自作の不完全検討能力」が異なる事だった。
自作は作意が成立して欲しい意識があるし、そもそも作意に溺れているので盲目状態でいくら時間を掛けて繰り返しても抜けだらけだった。
そこで第3者に不完全検討を頼むのだが、それが可能かは微妙だ。
郵便という手段が一般だが、作家密度が高いと集まって相互検討が出来る。
そこで、地域格差が生じる事となる。
多数が集まれる地域と、それ以外では積み重なると差が生じるのは仕方がない。
現在はコンピュータ検討があるので、それに頼れば差は少ないとも思う。
ただ何事も頼り過ぎは起こり得る。
「不完全検討」が好きな人は少ないが、それも含め作図を楽しむ事は今も存在する。

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第711番19手詰
731.jpg
作意は、 2016/12/30 へ
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2016/11/12 の作意
1二歩・同玉・2一銀・同玉・4三馬・1一玉・2一金・1二玉・2四桂・同歩・2二金・同玉・3三香成・1一玉・2一馬・同玉・2三香・1二玉・2二香成 まで19手詰
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