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漢数字「五」と4金持駒 [詰将棋]

漢数字「五」も「四」と同様に作例は少なく、やや中型曲詰の大きさになる。

ただし「五」は字形のデザインが異なってもほぼ読める、そこは「四」とは異なる。

斜め線と円弧は盤面では表現しにくく、直線は容易だ。

「五」は直線だけなので読める筈だ。

ただし、駒の多さから不動駒が多くなる形だ。



あぶり出し曲詰は持駒なしが作例が多く、逆算製作法からは持駒条件は初形条件であり立体条件になり難度は上がる、童翫集の初形玉位置条件と似たイメージか。

小型短篇で全般に持駒を使用するか、序盤で集中的に使用する方法があるだろう。



門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第9番」「五」

47歩・同玉・37金・同銀不成・58馬・46玉・56金・同歩・47歩・55玉・66銀・同玉・67馬・55玉・44竜・同玉・66馬・同と・43角成・同桂・54金打・同香・53銀・55玉・67桂・同と・65金まで 27手

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詰上り図

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田中至作「過雁組曲・第79番」「五」

46金・同と・34金・同桂・36香・45玉・46飛・同桂・34銀・55玉・56歩・同玉・66飛・55玉・56飛・同玉・78馬・同銀不成・47銀・55玉・66銀・同歩・56銀 まで23手

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詰上り図

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下記は、小型短篇で金4枚をバランス良く使う作品だ。

服部彰夫作「砂丘・第2番」「ロ」

53飛成・65玉・54竜・同玉・64金・55玉・46金・同歩・65金打・同角・54金・同玉・55金・同玉・64銀不成・54玉・45と・同香・44馬 まで19手

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詰上り図

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「童翫集・第5番」・「五」

66金(A)・同桂・54と・同玉・53金・55玉・54金・同玉・43竜・同銀・64角成(B)・同桂・53銀成・55玉・47桂(C)・同銀・67桂 まで17手詰

(A)66金は邪魔駒消去だが、省いて54と以下・同玉・53金・55玉・66金・同桂・67桂・同銀成・66と左・同成銀・47桂まで余詰。

(A)66と左も成立する、同桂・54と・同玉・53金・55玉・22角成・44歩合・同馬・同桂・56歩・同桂左・同金・同桂・47桂・同銀成・67桂まで余詰。

この余詰は66金以下の作意でも成立する、44とを捨てて22角成とする筋で詰むようだ。

また(A)の余詰筋も作意の途中のあちこちで、成立するようだ。

(B)53角成・55玉・64馬・同桂・47桂・同銀成・67桂・54玉・53銀成まで余詰。

(C)67桂・同銀成・47桂も成立する。

複雑に余詰が絡み、細部は不明だ。

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詰上り図

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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第50番」・仮名文字「ノ」

22角・21玉・31角成・同玉・41銀成・同玉・53桂・51玉・52金・同銀・同銀成・同玉・63銀・53玉・54歩・同金・同銀成・同玉・44金・55玉・66竜 まで21手詰

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詰上り図

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第935番は漢数字「五」で後半が失速するが、小駒図式で持駒金4枚を序盤で集中的に使用するタイプだ。



第940番は「漢数字」で、このシリーズの最終となる。

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第940番詰図の舞「漢数字」・21手詰





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2019/06/30 の作意(スクロール)



第935番:詰図の舞「漢数字・五」

15金・同と・同と・同玉・16歩・同玉・26金・同玉・37金・15玉・25金・同玉・27香・34玉・35歩・同銀・同銀・同玉・36歩・44玉・35銀・55玉・67圭・同と右・64銀不成・同玉・63と引・55玉・47桂・同と・56香 まで31手

詰上り図





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