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谷川浩司作「谷川浩司 精選詰将棋」 [詰将棋]

詰上り形が小さく、同時に初形も広がっていないあぶり出し曲詰は立体曲詰になり易い。その条件に該当する一つが「数字」だ。
一方、漢字は概ね形が大きく駒数も多く、その条件には当てはまり難い。
第1141番の漢字「木」は、不動駒が多くてあぶり出し曲詰としては、ボツにしていた。
逆にそれ故に、不動駒が対称に残る事を受け入れると、立体曲詰になった。

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谷川浩司作「谷川浩司 精選詰将棋」(2022年6月)は、9手詰から19手詰100題の詰将棋集だ。
ほぼ盤面右上の配置で、雑誌「文芸春秋」に連載した作品で、幾つかは発表時から手を加えたとしている。
その条件であるのが、難しい作品も多い。
個人的には手数の短い作が、簡素な駒配置ながらも難しく感じた。
作図は逆算と思われ、手筋作の収束形から難しい逆算を行っていると思う。

谷川浩司作「谷川浩司 精選詰将棋」第33番;あぶり出し曲詰「一」
作意
32銀・同玉・33歩成・31玉・41竜・同玉・53桂不成・52玉・63銀・同飛・34角・53玉・43角成 まで13手詰
意外に1作だけあぶり出し曲詰がある。
seisen_33.jpg
詰上り図
seisen_33e.jpg
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山本正作「第19回関西詰将棋ファングループ会合、昭和49年4月14日・解答競争問題(資料作成・田宮克哉)」:第G番「あぶり出し曲詰・G」
推定作意
41馬(A)・63桂合・同馬・同香・75歩(B)・65玉・83馬・64玉・74馬・55玉・54銀成・同歩・46金(C)・同桂・56銀・同桂・37桂 まで17手
(A)初手75歩以下余詰。
(B)5手目66桂以下余詰。
(C)13手目73馬以下余詰。この73馬の余詰筋が消しにくい。
y07_1.jpg
詰上り図
y07_2e.jpg
修正案について
(C)の余詰は修正困難だ。手数を削るならば、
76歩>と、に変えて、83馬からの後半11手詰が一案だ。
y07_3.jpg
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第1141番は、「寄木の舞」で、「図形・対称」>「漢字・「木」」だ
第1145番は、「寄木の舞」で「図形・対称」>「数字」だ。
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第1145番「寄木の舞」「図形・対称」>「数字」13手
2780_2.jpg
作意は、 2022/12/17 へ
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2022/10/30 の作意

第1141番:「寄木の舞」「図形・対称」>「漢字・「木」」
34金・同銀・45歩・同銀・33銀不成・54玉・64金・同玉・73銀不成・同金・65歩・54玉・55香 まで13手詰
詰上り図
2958_2e.jpg
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