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曲詰「漢字・公」 [詰将棋]

「漢字・公」の部首は「はちがしら」の「八」で、最小形は「5X2」になる。
「八」は「は」とか「はち」と言う部首でもあり、漢字のいろいろなパーツに使われるが、上部の「かんむり」で使用する時に「はちがしら」と呼ばれる。
「かんむり」の「はちがしら」には、漢数字「八」以外もあり、正確には外見にも差があるとされるが、最小形では同じデザインとなる。
私は国語的にはよく判らないし、盤駒での曲詰では判ったとしても大抵はどうにもならない。
また、国語的な部首以外にも、「八」のパーツは多数使われている。

例えば「谷」(岡田敏作「詰の花束:第473番」「谷」(駒の舞・三番館ブログ・2020/04/07))では「かんむり」部は似ているが、由来は漢数字では無く「山並みを表す」とされる。
漢数字「八」の右側は「はらい」があるが、「谷」の同じ部分には「はらい」は無いと言うが、盤駒では差は表せ難い。

曲詰「漢字・公」の作例の有無は不明だ。
「かんむり」部は、隙間を設けた場合は「二文字」曲詰と似たイメージになる。

岡田敏作「詰の花束:第453番」:「一万」
66金・同玉・67金・同玉・59桂・66玉・75銀・55玉・47桂・同香成・33角成・同金・66銀打・54玉・52飛成・53金合・55銀・同玉・53竜・同角・45金 まで21手
hanataba_453.jpg
詰上り図
hanataba_453e.jpg
「一万」は漢字「二文字」曲詰だが、「万」は「方」の部分であるし、「方」は多くの漢字のパーツだがこちらは作図は容易ではなさそうだ。
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今田政一作「将棋竜光(大塚播州編・コピー版:第21番」「図形・市松」
57と(A)・同桂成・同銀・67玉・58金・78玉・79香・同と・68金・87玉・88歩・76玉・75と・同玉・95竜・同と・66銀打・84玉・75銀打・93玉・82角成・同馬・84金・92玉・82と・同歩・93歩・81玉・73桂・71玉・62角 まで31手詰
(A)57銀以下、67玉・58金・78玉・79香・同と・68金・87玉・88歩・76玉・75と・同玉と作意順で進み、そこで66銀・同玉・67銀・75玉・76歩・64玉・82香成以下、柿木将棋は長手数の余詰を見つけた。
大塚氏の資料では一番最初に「将棋月報」に掲載された図は95成銀だったが、単行本の刊行時に65生銀になったとの事だ。
95成銀ならば、85の地点に利きがあるので、(A)は不成立のようだ。元の95成銀に戻して修正図だろう。
ryuukou_021.jpg
詰上り図
ryuukou_021e.jpg
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第1000番は、「詰図の舞」で「漢字・公」で部首は「はちがしら」だ。
第1004番は、「詰図の舞」、「漢字」でパーツは「うかんむり」だ。ただし国語的な部首はこの漢字自身となる。
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第1004番「詰図の舞」「漢字」21手詰
3005_1.jpg
作意は、 2020/08/23 へ
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2020/07/06 の作意(スクロール)

第1000番:「詰図の舞」「漢字・公」
65飛・同金寄・77銀・55玉・54竜・同玉・43銀不成・55玉・44馬・同玉(あ)・34と・55玉・45金・同玉・36金・55玉・65馬・同玉・76金・55玉・47桂・同と・66金 まで23手詰
(あ)46玉は45馬・47玉・36馬・48玉・39金・59玉・69馬まで詰み。
詰上り図
3017_1e.jpg
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