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今田政一作「将棋竜光」について [詰将棋]

2020/05/01に「詰将棋駒の舞(本館)」の定期更新を行います。
4月-1は「桂香図式」で前半の桂の使い方がテーマだ、ただし21角以降は形・手順共に既成手順になる、そこの別案は見つからなかった。
4月-2は、曲詰「漢字・刀」だ、「漢字・力(ちから)」と「仮名・カ」は同じデザインになるので1駒少ない「漢字・刀」を作った。
「仮名・カ」の作図例は多いが、何も言わずに「漢字・力(ちから)」と読んで貰えるデザインは無さそうだ、同時に画数の多い漢字のパーツとして使う事も難しい。

5月-1は捌きの手筋作だ。
5月-2は、曲詰「漢字」だ、詰め上がり駒数が多く強引な作品だ。

今田政一作「将棋竜光」は昭和16年発行で、昭和47年に詰パラからコピー版で「大塚播州編」としても発行された。
丸山正為作「将棋イロハ図(コピー版)」は、初版に対して後に将棋世界に掲載された修正や濁音・半濁音を加えている改訂版だった。
今田政一作「将棋竜光(大塚播州編・コピー版」も同様に大幅な改訂版だ。
以下「大塚播州 記・写本の序(昭和47年)」より
「本書は刊行時に誤り不完全作等がかなりあり刊行後にも訂正がなされ、決定版がない状態である。(中略)最初月報誌に30局掲載され、その後刊本として出される時に50局集に増補され、その際に当初の図の改訂がなされた。(中略)著者自身により印刷された本にはり紙をして図手順の訂正を行い(中略)、更に月報昭和16年2月号から昭和17年6月号において改訂文が載っている。(後略)」
注:月報>雑誌・将棋月報誌

今田政一作「将棋竜光(大塚播州編・コピー版」は最終図が掲載されて、それ以前の図や手順について大塚播州氏がコメントして履歴を残している。

今田政一については「四百人一局集(H23.7刊行)p36」に利波偉氏の記述がある。
そこに「今田政一について忘れてならないのは曲詰で、17作も作っておられます。その中には大菱・引き違い・大型市松があり、それまで桑原君仲しか作らなかった八卦図式も作成しておられます」とある。
その17作を伊藤路歩作「新イロハ歌詰」に続いて紹介したいと思う。

大塚播州氏は「竜光」と記述し、利波偉氏と「詰将棋一番星サイト」では「龍光」と記述している。
正確な表記があるのか、区別するべきなのかは不明です。

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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第47番」・「セ」
84銀・65玉・57桂(A)・同馬・64飛・55玉・65飛・同玉・55飛・同玉・73角・65玉・64角成 まで13手詰
(A)76角以下55玉・56金・同銀・25飛以下余詰(結果発表時の解説)
itour_47.jpg
詰上り図
itour_47e.jpg
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第984番は、「続小駒の舞」、桂香図式で、金と桂の打ち捨てがテーマだ、小駒図式では持駒が多くとも読み易い局面は存在する。
第988番は、「続小駒の舞」、「貧乏小駒図式」で19手詰。
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第988番:「続小駒の舞」19手詰
2888_1.jpg

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2020/04/07 の作意(スクロール)

第984番:「続小駒の舞」
13金・同歩・14桂・同歩・13金・同香・12金・同玉・24桂・同歩・23金・11玉・12香 まで13手


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