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曲詰の「漢字・最小デザイン」 [詰将棋]

「漢字・下」は「漢字・上」と、ざっくりとは上下反転対称形だが、厳密には短棒が「上」は横線で、「下」は斜め線だ。
第981番では「漢字・上」の対称形に「57歩と36香」2駒を加えて、斜め線を表現した。

漢字には「部首」の概念が導入されて分類されているが、それも含めてパーツとなる「線」や「線の集まり」や「文字」が複数集まって、漢字文字を作っている。
「部首」にはそれ単独では漢字文字として使われていないものもある。
漢字では、それ自体が別の画数の大きい漢字の一部=パーツとして使用される事が多い。それ故に漢字では、例えば5X5程度の大きさで適しているデザインと、それよりも小さい最小面積・最小駒数で表現できるデザインの双方が重要だ。
「最小デザイン」「パーツ」の考え方は、「濁音・半濁音仮名文字の記号」や「2桁以上の数字」と類似する。

特に、最小のデザインがより重要と感じる、多数の漢字曲詰を作る上では「部首の研究」「最小のデザインの研究」「略字の研究」が必須であり現在考えている。
他にも「斜め線」「玉位置」「点」「密集度」なども漢字特有の課題ともなる、多くは未踏のジャンルかもしれない。

あぶり出し曲詰「漢字・上」は「5X4」がデザイン例だが二上達也作「二>上」は「4X4」だ、そして「最小デザイン」は「3X4」であり、それは僅かに他のパーツと組み合わせれる可能性がある。
あぶり出し曲詰「漢字・下」は「5X5」以外には「漢字・上」と同様のサイズのデザインが可能であり、「最小デザイン」とパーツも同様だ。

二上達也作「将棋魔法陣:番外19番」「二>上」
55銀打・同歩(あ)・53銀不成・45玉・54角・同玉・44金 まで7手詰
(あ)同馬は同銀・45玉・46金・同飛・同飛・55玉・73角・64合・56飛まで11手変化長。作者曰く「試作品」。
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詰上り図
mahoujin_100e.jpg
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第44番」・「ヱ」
45金・同玉・44と右・46玉・36飛(A)・47玉・46飛・同玉・64角・同香・55銀・56玉・47金・同銀成・34角 まで15手詰
(A)64角との手順前後成立。
itour_44.jpg
詰上り図
itour_44e.jpg
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第981番は、「詰図の舞」、「漢字・下」だが、「上」とは異なるデザイン思想で作った。下側に駒が少なく「上」よりは難しい。
第985番は、「詰図の舞」、「漢字」25手。直線で構成されたシンプルな漢字で、作例がある。
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第985番「詰図の舞」「漢字」25手詰
2950_1.jpg
作意は、 2020/05/07 へ
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2020/03/20 の作意(スクロール)

第981番:「詰図の舞」「漢字・下」
45歩・同銀左・54角成・同歩・45香・同飛・53銀打・同桂・33銀不成・55玉・64銀・同玉・63桂成・同角・73銀不成・55玉・56竜 まで17手
詰上り図
2947_2e.jpg

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