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あぶり出し曲詰「濁音仮名・ゼ」 [詰将棋]

濁音仮名文字と半濁音仮名文字は、作図例は少ない。
それ故に、全作品(文字)を揃えた「イロハ字図」が目立つ。

丸山正為作「イロハ字図」の特徴を整理すると、
・初形象形仮名文字で、イロハ48字+「京」+濁音仮名と半濁音仮名
・あぶり出し仮名文字で、イロハ48字+「京」+濁音仮名と半濁音仮名
・濁音と半濁音仮名文字では、記号以外の文字の部分のデザインが元の仮名と同じ

濁音記号以外の部分は3種類のデザインが同じという事だ。
加えて、初出時(昭和2年)の「イロハ48字+「京」」では、あぶり出しでは初形は持駒=なしに統一されている。
ただし、その後に将棋世界誌(昭和29-38年)掲載時に、追加された濁音仮名文字・半濁音仮名文字と、不完全修正と改修作品では、持駒ありも含まれている。

初形象形作品では駒数が少ないと難しくなると予想される、「イロハ字図」では自動的にそれがあぶり出しの詰上りになり、そして次ぎに濁音仮名と半濁音仮名ではそのデザインに記号が加わり駒数が増える結果となった。
3種類のデザインの統一は、駒数のバランスが難しく、予想以上に難度が高いと思う。

丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版):第147番」「ゼ」
51角成・同玉・95馬・同飛・41香成・同玉・32金・51玉・43桂・52玉・44桂・43玉・34銀成・54玉・55香・同金・同歩・同飛・65金打・同飛・同金・同玉・75飛・54玉・55飛・同玉・47桂・同と・56歩・65玉・75飛・54玉・55飛(A) まで33手詰
(A)55歩でも詰みで形崩れになる。
m147.jpg
詰上り図
m147e.jpg
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第30番」・「ケ」
46銀打・同銀・34銀・55玉・46竜・同竜・45金・同香・44銀・同金・82角成・54玉・64馬 まで13手詰
68とは解説では「無くともよさそう」とあるが、余詰防ぎで必要の様だ。
itour_030.jpg
詰上り図
itour_030e.jpg
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第967番は、「詰図の舞」で、あぶり出し「濁音仮名文字・ゼ」。
第971番は、「詰図の舞」で、あぶり出し「濁音仮名文字」。
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第971番「詰図の舞」で、「濁音仮名文字」19手詰
2907_1.jpg
作意は、 2020/02/13 へ
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2019/12/27 の作意(スクロール)

第967番:「詰図の舞」:「ゼ」
43銀不成・55玉・45金・同玉・36銀・55玉・54銀成・同玉・43角成・55玉・65金・同桂・67桂・同と・56歩・同玉・34馬・55玉・45馬 まで19手
詰上り図
2904_1e.jpg
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