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信太弘著「景観百番」について [詰将棋]

信太弘著「景観百番」は、コンセプトが理解しにくい作品集だ。
第1番が長手数の馬鋸作で、第2番と第3番が馬鋸の原理図的な作品だ。
さらに第4番が有名な作品の既視感がある(あとがきに事情が書かれている)。
さらに第6番まで馬鋸が続き、さらに馬を使う主題の作品がしばらく並ぶ。
そのあとは、実戦桂香配置作品が並び、通称実戦初形作品になる。
そして、7種持駒作品になりそれが並ぶ。

煙詰、持駒条件、竜追い、等で目立つ作品も多い。
以下も、判り易いテーマの作品と、判り難いテーマ?が並ぶ。
作品数が足りなかったとは思えなく、「鑑賞すれば判る」のではなく、作者がもっと作品と作品集について、語るべきだったとも思う。


信太弘作「景観百番:第72番」:「五重の塔」
作意
12香成・同玉・13香・同桂・同歩成・同銀・24桂・同銀・21飛成・同玉・23香・12玉・22香成・同玉・33歩成・同銀引・同飛成・同玉・42角成・同玉・43歩成・同玉・44銀打・42玉・43銀打・41玉。42銀打 まで27手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第67番「あぶり出し曲詰・S」
作意
27角・45歩合・同角・同飛・46桂・同飛・44金・同飛・43銀不成・55玉・56歩・同金・同金・同玉・57金・55玉・64角・同飛・46竜 まで19手
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詰上り図
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第1226番は、「詰図の舞」「漢字・玄(げん)」だ。
第1230番は、「詰図の舞」「漢字・記号」だ、(正確には漢字では無い)。
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第1230番「詰図の舞」「漢字・記号」
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2024/03/23 の作意

第1226番:「詰図の舞」「漢字・玄(げん)」
作意
67馬・同と・68銀上・46玉・36金・同と・47歩・同玉・48金・46玉・36飛・同玉・37香・46玉・38桂・55玉・66銀・同玉・58桂・同と・67歩・55玉・44竜・同玉・33銀不成・54玉・65金・53玉・63銀成・同玉・73香成・53玉・63金 まで33手
詰上り図
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立体曲詰の型崩れ [詰将棋]

色々な理由で曲詰では「形崩れ」が生じる。
作者は何とか「歪み」程度に抑えようとするが、あまり希望どうりにはならない。
立体曲詰は、初形曲詰とあぶり出し曲詰とが重なるので、「形崩れ」は2乗程度は多くなる。
作者的には、「準」「準図形」とか、「ほぼ文字・記号」「歪み・文字」とか言ってみるが、結局は「純粋な型崩れ」だ。

例えば第1229番は、初形が「密集形から1駒が欠けて、さらに離れて2駒ある」、まとめて「準密集」と呼んでみる。


北原義治作「近代将棋:1980.12月」:あぶり出し曲詰「鶴の巣ごもり(3X3密集形):44玉」連作3
作意
36角・同金・44と・同玉・36桂右・同と・45金・同玉・37桂・同飛不成・34銀・44玉・36桂・同飛不成・46飛・同飛・45歩・同飛・33銀不成・同角・34金 まで21手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第66番「あぶり出し曲詰・R」
作意
64金・同歩・72角・63香打・同角成・同香・43飛成・55玉・54竜・同玉・56香・同と・43銀・55玉・66銀・同と・46馬 まで17手
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詰上り図
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第1225番は、「寄木の舞」「図形・対称」> 「図形・対称」だ。
第1229番は、「寄木の舞」「図形・準密集」>「記号」だ。
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第1229番「寄木の舞」「図形・準密集」>「記号」
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2024/03/17 の作意

第1225番:「寄木の舞」「図形・対称」> 「図形・対称」
作意
53桂成・同玉・52桂成・54玉・55歩・同玉・56金・54玉・55歩・同銀・65金 まで11手
詰上り図
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「ギリシャ文字・Ω(オメガ)」「漢字・冬」 [詰将棋]

2024/04/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2024/03月-1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ文字・Ω(オメガ)」だ。
「2024/03月-2」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・漢字・冬(ふゆ)」だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。

「2024/04月-1」は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ小文字・α(アルファ)」だ。
「2024/04月-2」は、「詰図の舞」「あぶり出し・漢字」だ。

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ギリシャ文字「Ω(オメガ)」で、英語のアルファベットとデザインが異なる、ギリシャ文字の大文字は終わる。
大文字・26文字中の、11文字を作図したが、それが独自の異なるデザインだった。
続いて「ギリシャ文字」の「小文字」を作図する、大文字と同様にアルファベットとはデザインが異なる文字だけが対象だ。
「α、β、γ」は多く使われているが、全体としてはやはり馴染みが薄い文字も多いので、出題時にどの文字のあぶり出しかを、事前に明記する。

「漢字・冬(ふゆ)」は、デザインが難しい漢字だ。
読みやすいデザインは無く、一長一短のいくつかのデザイン候補がある。
今回作図したものが、ベストかどうかは全く不明だ。

「小文字アルファベット」のS以降は、大文字と小文字が見ている。
「t」「u」はかろうじて差がある、「t」は筆記体により馴染みがあるが、「u」は逆に筆記体は他の文字とデザインが似ていて、差が難しい。

北原義治作「近代将棋:1980.12月」:あぶり出し曲詰「鶴の巣ごもり(3X3密集形):33玉」連作2
作意
34竜・42玉・31竜・同玉・32銀打・42玉・43歩・33玉・51馬・42角合・同馬・同歩・15角・24角合・同角・同桂・44角・同銀・34銀上 まで19手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第65番「あぶり出し曲詰・Q」
作意
56銀・同玉・66金・同玉・67歩・65玉・47角・64玉・74馬・同金・63金・55玉・66金・45玉・57桂・同と・55金・同玉・35竜・同桂・46銀 まで21手
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詰上り図
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第1224番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・u」だ。
第1228番は、「詰図の舞」「小文字アルファベット・v(筆記体)」だ。
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第1228番「詰図の舞」「小文字アルファベット・v(筆記体)」
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2024/03/11 の作意

第1224番:「詰図の舞」「小文字アルファベット・u」
作意
76香・64玉・65銀・同玉(あ)・74馬・同桂・75金・55玉・46銀・同玉・37金・55玉・46金・同玉・37馬 まで15手
(あ)63玉は、54銀・同桂・74馬・62玉・95馬・72玉・92馬以下同手数駒余り(合駒絡みで、変別で長くなる見方もある変化だ)
詰上り図
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北原義治作「あぶり出し曲詰・鶴の巣ごもり(3X3密集形)シリーズ」


北原義治作の、あぶり出し曲詰「鶴の巣ごもり(3X3密集形)シリーズ」は、近代将棋誌の1980年12月に、一括で掲載された。
「鶴の巣ごもり(3X3密集形)」は、初形象形曲詰でも、あぶり出し曲詰でも、作例が多い人気が高い。
玉の位置も、盤面のあちこちに配置した作品が作られてきている。

ただし、あぶり出し曲詰では詰上り形と収束手順が無数には無いので、優れた作品と言われる時には、密集形の外での逆算手順が評価される様だ。

別のアプローチとしては、立体曲詰とか、使用駒種とか別の条件との組み合わせもある、そして本作のようなシリーズ化もそのひとつだろう。


北原義治作「近代将棋:1980.12月」:あぶり出し曲詰「鶴の巣ごもり(3X3密集形):22玉」連作1
作意
57角・同角不成・25桂・12玉・14竜・13歩合・同桂成・同角不成・21銀打・11玉・13竜・同銀・12歩・22玉・11角 まで15手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第64番「あぶり出し曲詰・P」
作意
12桂成・同玉・13歩・同玉・24角・22玉・33角成・同玉・43桂成・同桂・34香・44玉・53銀引不成・55玉・45竜・同飛・56香 まで17手
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詰上り図
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第1223番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(4段目)」だ。
第1227番は、「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(6段目)」だ。
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第1227番「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(6段目)」25手
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2024/03/05 の作意

第1223番:「詰図の舞」「図形・9駒線:横一線(4段目)」
作意
61歩成・同玉・51歩成・同玉・41香成・同玉・14馬・同銀・42飛・51玉・63桂・同銀・55香・同銀引・62角・61玉・41飛成・62玉・54桂・同銀・64香・同銀・71銀・72玉・52竜・71玉・81歩成・同玉・92竜・同玉・72飛・93玉・82飛成・94玉・84竜 まで35手詰
72飛は以遠打の非限定。
最終手に余詰有り。
詰上り図
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曲詰「漢字・予(よ)」について [詰将棋]

「漢字・予(よ)」は「マ」「フ」「l」を縦に重ねたデザインで、サイズに制限が無ければ、並べるだけなのだが、実際は縦も9以下の制限がある。
漢字をそのまま、曲詰にすると図形が大きくなりすぎる。

小さなデザインに変える工夫が必要だが、現実には小さく出来るパーツと、出来ないパーツがある。
それ故に、可能なパーツのみを圧縮する事になるので、結果としていびつなデザインにならざるを得ない。
自然なデザインを望む人は、手がけない字だろう。


北原義治氏と門脇芳雄氏の「横一線(5駒)シリーズ」の紹介は終わった。
類似性が避け難い事も、ある程度は理解できたとも思う。
次回は、北原義治作の「鶴の巣ごもり(9駒)シリーズ」を紹介する。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙:参考図(p.65):5駒横1線(9段目)」
作意
54馬・29玉・18馬・39玉・28馬・49玉・48竜・同玉・39金・57玉・46馬・58玉・47馬・59玉・69馬・同竜・49金打 まで17手
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第63番「あぶり出し曲詰・O」
作意
46金・同と・57飛・同と・56歩・同と・67桂・同と・44馬・同桂・56香・同玉・36竜・同桂・23角・55玉・45角成 まで17手
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詰上り図
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第1222番は、「詰図の舞」「漢字・予(よ)」だ。
第1226番は、「詰図の舞」「漢字」だ。  
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第1226番「詰図の舞」「漢字」33手
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作意は、 2024/04/16  へ
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2024/02/28 の作意

第1222番:「詰図の舞」「漢字・予(よ)」
作意
52香成・同歩・54桂・53玉・42銀・54玉・45銀・同玉・37桂・44玉・45歩・54玉・55歩・同玉・56金・同玉・67金左・同香成・68桂・同成香・57銀打・55玉・56歩・54玉・66桂 まで25手詰
詰上り図
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